第3回:Google アナリティクスの基本的な見方を知ろう【アクセス解析を活用して、ホームページを改善しよう】
前回のコラムでは、アクセス解析の設置方法について解説しましたが、無事設置はできましたか?Google アナリティクスの数値が動き出すと、がぜん興味が高まるのではないでしょうか。第3回目では、Google アナリティクスの基本的な見方について学んでいきましょう。
Google アナリティクス上で分析できるデータはたくさんありますが、本稿では「アクセス解析初心者が見るべき画面」をしぼり込んでお伝えします。
まずは準備をしよう
本稿を読みすすめるコツとして、Google アナリティクスを開いた状態にしておいてください。画面を見ながら読むことで、より理解が深まります。
Google アナリティクスの基本画面について
複雑そうに見えるGoogle アナリティクスですが、基本の画面構成は以下のようになっています。まずは、この6つの画面で成り立っていることをおさえておきましょう。
①ホーム:
ホームページへの訪問者数や、閲覧された総ページ数、あるいはリアルタイムのアクセス状況などがまとまって表示される画面です。各画面のダイジェスト版のような役割を持っています。
②リアルタイム:
今、この瞬間のアクセス状況がわかります。(詳細:リアルタイム画面の見方を覚えよう※「はじめてWEB」は
サービスを終了しました)
③ユーザー:
ホームページへ訪問した人の数や閲覧された総ページ数、閲覧者の地域、閲覧環境などがわかります。(詳細:ユーザー画面の見方を覚えよう※「はじめてWEB」は
サービスを終了しました)
④集客:
ホームページの訪問者が、どのページから訪れたのかがわかります。
(詳細:集客画面の見方を覚えよう※「はじめてWEB」は
サービスを終了しました)
⑤行動:
訪問者が、ホームページ内のどこを見ているのかがわかります。
(詳細:行動画面の見方を覚えよう※「はじめてWEB」は
サービスを終了しました)
⑥コンバージョン:
あらかじめ設定しておいた目標に対する達成率がわかります。「コンバージョン」 は、「目標達成」を意味します。(詳細:コンバージョンについて覚えよう※「はじめてWEB」は
サービスを終了しました)
次項より、さらに詳しく解説します。
ホーム画面の見方を覚えよう
Google アナリティクスにログインすると、一番最初に表示されるのが「ホーム」画面です。
上述した通り、各画面のダイジェスト版になっています。
①Google アナリティクスホーム:
ホームページの訪問者数や直帰率、セッション時間などが表示されています。詳しくは、「ユーザー画面の見方を覚えよう※「はじめてWEB」は
サービスを終了しました」で解説しています。
②アクティブユーザー:
今現在、何人の訪問者がいるかがわかります。詳しくは「リアルタイム画面の見方を覚えよう※「はじめてWEB」は
サービスを終了しました」を参考にしてください。
さらに「ホーム」画面を下方へスクロールすると、以下のデータが表示されます。こちらも覚えておくと分析に役立ちます。
③ユーザーが訪れる時間はいつですか?:
ホームページの訪問者が、何曜日の何時に訪れているかがわかります。青色が濃いほど、たくさんの訪問者がいます。
④最もよく使われているデバイスは?:
パソコン、スマートフォン、タブレットなど、訪問者が使っている端末の割合がわかります。
このように「ホーム」の画面を見ただけで、ざっとのアクセス状況がわかるようになっています。
リアルタイム画面の見方を覚えよう
リアルタイム画面は、「今この瞬間」のアクセス状況がわかります。「ホーム」画面の「アクティブユーザー」をさらに詳しくしたデータです。特に、マスメディアに取り上げられた、著名なサイトで紹介された、多くの人が閲覧するページに掲載されたときなどに、数値が大きくなることがあります。
この画面の表示されている数値が「0」だった場合、まずは自社のホームページへアクセスしてみましょう。アクセス解析が正しく設置されていれば「1」になるはずです。
①現在のアクティブユーザー数:
今この瞬間に訪問している人の数です。
②ページビュー数:
分単位、秒単位でのページビュー数が表示されています。
もし、自ら自社のホームページにアクセスしている状態なのに、「現在のアクティブユーザー数」が「0」だった場合は、Google アナリティクスの設置がうまくできていないかもしれません。前回のコラムを参考に再度、設定を確認してみましょう。
- アクセス解析を活用して、ホームページを改善しよう 第2回:Google アナリティクスを設置してみよう※「はじめてWEB」は
サービスを終了しました
ユーザー画面の見方を覚えよう
サイドメニューで「ユーザー」>「概要」をクリックすると表示される画面です。訪問者数や何ページ閲覧されたかなどが数字で表示されます。
①解析期間:
データを集計している期間が表示されます。初期状態では7日間ですが、任意の期間に変更できます。アクセス解析を設置して1ヶ月以上経っている場合には、「過去30日間」に変更して数値の違いを見てみましょう。
②ユーザー:
訪問者数のことです。1日の中で、同じ人が何度訪問しても「1」とカウントされます。
③新規ユーザー:
新しくホームページに訪問した人の数です。
④セッション:
セッションは、閲覧者がホームページを訪問してから離脱するまでの流れを1つの単位にしたものです。1人の閲覧者が、ホームページを離脱してから30分以上経過して、また同じホームページに戻ってきた場合は、新たにセッション1が追加されます。
⑤ページビュー数:
期間内に、ホームページ内で何ページが表示されたかを計測した数値です。1人の訪問者が5ページ分閲覧した場合は、「5ページビュー」とカウントされます。期間内の合計数が表示されています。
⑥平均セッション時間:
1訪問者あたり、どのぐらいホームページに滞在したかを「時間」で示した数値です。
⑦直帰率:
1ページだけ閲覧して、ホームページから離れてしまった人の割合です。
直帰率の数字は低い方がよい?
一般的に、アクセス解析データの中で「直帰率」の数字は低い方がよいとされています。
とはいえ、例えば「サポートのページ」などは、訪問者が検索から来て1ページだけ見て、解決して戻っていったというパターン。こういうケースでは、むしろ直帰率の数値が大きい方が、満足度が高い可能性があると判断します。
しかし、こうした事例以外では、やはり直帰率の数字が高い場合いは何かしらの改善が必要と考えます。いずれにしても、注視する必要がある重要な数値の一つです。
【さらに別のデータを閲覧するには】
サイドバーをクリックすることで、解説した以外のデータを表示させることができます。例えば「ユーザー」の機能には、上記で解説した以外に以下のデータが閲覧可能です。
- ユーザー属性(訪問者の男女比、年齢層など)
- 地域(どの国、都市からのアクセスが多いか)
- 行動(新規とリピーターの割合)
- ブラウザとOS(訪問者の閲覧環境)
- モバイル(訪問者が使用している端末の種類)
- デバイス(モバイル端末の情報) など
必要に応じてチェックしてみてください。
このコーナーのコンテンツは、KDDI提供の情報サイト「はじめてWEB」掲載の「エキスパート(専門家)コラム」の情報を、許諾を得てWeb担の読者向けにお届けしているものです。
※「はじめてWEB」のオリジナル版は掲載を終了しました
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