第6回:覚えておきたい、その他の解析ツール【アクセス解析を活用して、ホームページを改善しよう】
本コラムの連載も、いよいよ6回目となりました。ここまでは、Google アナリティクスとサーチコンソールについて、基本的な使い方や見方を紹介してきましたが、ホームページを分析する上で、これ以外にもさまざまなツールがあります。
本稿では、Google アナリティクスやサーチコンソール以外で、ホームページ担当者が覚えておきたい解析・分析のツールについて解説します。必要に応じて組みわせて活用してください。
ページの表示スピードを分析する「PageSpeed Insights」(Google)
「ウェブページのURLを入力」の項目に、ホームページのアドレスを入力し「分析」をクリックします。分析結果のほか、ページの表示スピードを早くするための提案が提示されます。Google社が提供している無料のツールです。
ページの読み込み速度が検索順位に関係する?
2018年7月に、ページの読み込み速度をモバイル検索のランキング要因とするとGoogle社から発表がありました。つまりこれは「読み込みスピード(ページの表示スピード)」が遅いサイトは、検索の評価が下がる場合があることを示唆しています。
もちろん検索の評価だけでなく、表示スピードが早い方が、閲覧者にとってよいことであるのは言うまでもありません。ぜひ一度チェックしてみてください。
モバイル端末での使いやすさをチェックする「モバイルフレンドリーテスト」
ホームページが、モバイル端末(スマートフォンやタブレット)で使いやすくなっているかをテストするサイトです。こちらもGoogle社が提供する無料ツールです。
「テストするURLを入力」へホームページのアドレスを入力し「テストを実行」をクリックして使用します。
訪問者の目線やマウスの動きなどが分析できる「ヒートマップ」
ホームページへ訪問した人の目線やマウスの動きが分析できる「ヒートマップ」というツールがあります。閲覧者が、おもにどこをよく見ているのかを色分けで表示するので、一目瞭然です。Googleのツールではありませんが、無料から有料までいろいろな種類がありますので、機能や料金を比較の上、導入してみると良いでしょう。
以下、無料版があるサービスを紹介します。
Google アナリティクスでわかるのは「滞在時間」
Google アナリティクスでは、各ページごとに閲覧者が何分滞在したか平均時間がわかります。
しかし、ページ内のどこがよく読まれているかはわかりません。ヒートマップツールを利用することで、熟読されているエリアや、どこで読み終わっているか等を把握することができます。
競合サイトを分析できる「シミュラーウェブ」
自社のホームページではなく、競合他社のホームページを分析できるツールです。登録すると、他社のホームページのアクセス状況などがわかるようになります。制限つきではありますが、無料版が用意されています。
SEOのみに特化した競合分析であれば、「SEOチェキ!」という無料ツールもあります。
検索キーワードの移り変わりがわかる「Google トレンド」
「検索キーワードまたはトピックを入力」へキーワードを入れて検索すると、キーワードの人気動向や地区別の検索数、関連トピックが表示されます。自サイトの分析をするツールではありませんが、検索キーワードの需要の変化を把握することができます。SEO対策に活用できます。
Googleトレンドのキーワードに「ラグビー」と入力したときの結果
過去12か月の検索数の推移、地域ごとの検索数、関連トピックや関連キーワードが表示されます。
気になるキーワードがあれば、ぜひ試してみてくださいね。
まとめ
Google アナリティクスやサーチコンソール以外でも、さまざまな分析ツールがあります。とくに「ヒートマップ」はおすすめです。必要に応じて活用していきましょう。
以上で、「アクセス解析を活用して、ホームページを改善しよう」の6回シリーズが完了しました。
第1回目でもお伝えしましたが、アクセス解析は「すべてのホームページ運営者」にとって必要なツールです。まだ導入していない人は、これを機にぜひ設置し活用してください。
このコーナーのコンテンツは、KDDI提供の情報サイト「はじめてWEB」掲載の「エキスパート(専門家)コラム」の情報を、許諾を得てWeb担の読者向けにお届けしているものです。
※「はじめてWEB」のオリジナル版は掲載を終了しました
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