有料リンクかどうかの境目はどこにあるのか? など11+4記事(海外&国内SEO情報)
有料リンクかどうかの境目はどこにあるのか?
お金が絡むかどうかが基本的な判断基準だけれど曖昧 (Search Marketing Savant)
有料リンクか有料リンクでないかの境界線はどこにあるのだろうか?
金銭の授受が介在すれば、それは明らかに有料リンクになる。しかし、次のようなシナリオの場合、あなたならばどう判断するだろうか?
シナリオ1
レンタルサーバー会社が自社のサイトにリンクを張る代償としてお客に無料でサーバーを貸し出す。
シナリオ2
レンタルサーバー会社がコンテストを開催して、優勝者に無料でサーバーを貸し出す。また、優勝したことを示すバナー(レンタルサーバー会社のサイトへのリンクが含まれている)を優勝者に提供し、サイトに張るように促す(必須ではない)。
ピックアップ元記事の投稿者は、次のように考えている。
シナリオ1では、金銭の授受に相当するやり取りが発生しているので、有料リンクだとみなされる。
対してシナリオ2では、リンクの付いたバナーの設置は強制力を持たず貼るかどうかはそのサイト管理者の意志に委ねられている。したがって有料リンクには該当しない。
お金の受け渡しが発生していないとしても、シナリオ1のように便宜の供用に準ずる行為があれば、有料リンクだと判断されることは有り得る。実際に、商品を無料提供する代わりにリンク付きのレビューをブロガーに書いてもらったことが原因でツールバーPageRankを手動で下げられたと思われる事例がかなり以前だが起こっている。
シナリオ2でのリンク付きバナーの設置はサイト管理者の意思によるものなので、大丈夫だといえば大丈夫そうだ。だが自由意志によるかどうかをグーグルが適切に判断できるかどうかの保証がないところに、多少の不安が残るのも事実だ。
結局のところ、有料リンクかどうかの線引きは常に曖昧であり、グーグルの判断次第ということになるのではないだろうか。それに、これは良くてこれはダメと言い切ってしまうと悪用・乱用するケースが起こりそうなので、グーグルが明確に線引きするとも思えない。
古典的な表現だが、「検索エンジンがなかったとしても、同じようにしたか」を基準に考えて行動するのが、精神衛生上も良いのではないだろうか。
日本語で読めるSEO/SEM情報
モバイル向けサイトに役立つ4つのグーグル純正ツール
モバイル向けの知らない使い方があるかも (WEB戦略ラウンドナップ)
モバイルの重要性が日に日に増してきているのは疑いようのない事実だ。モバイルサイトを運用するにあたって活用すべきグーグル製のツールを4つこの記事は紹介している。
モバイルサイトの運用にこれらのツールをどのように使うといいのか参考にしてみてほしい。
あなたのコンテンツを無断でパクったコピーサイトをグーグルから消し去る方法
オンラインで簡単申し立て (SEO is DEAD!! WEB in the morning)
自分がウェブに公開した著作物を無断でコピーして使われるのは、コンテンツ制作者にとって非常に腹立たしいものだ。ましてコピー側がオリジナルの自分よりも検索結果で上位に表示されようものなら、我慢できない。パクった人物よりもグーグルを恨みたくなる。
こちらの記事では、グーグルに対して権利侵害コンテンツの申し立てをオンラインフォームから送信する手順を説明している。申し立てが認められれば著作権を侵害しているコンテンツはグーグルの検索結果から削除される。
Web担でも安田編集長が2年近く前に「あなたの著作物をパクったサイトをGoogle八分に追いやる正しい手順」というタイトルで権利侵害コンテンツの申し立て方法を解説し大人気記事になった。これはFAX送信による手順だったが、今はオンラインのフォームからも申し立て可能になっている(Web担の記事でも補足されている)。
筆者自身もフォームから申し立てを行ったことがある。年末年始をはさんでいたものの2~3日で受理され、パクリページはインデックスから見事に消え去った。
自分の著作権を侵害しているという明らかな証拠を示せるなら、このフォームから著作権侵害の申し立てをするといいだろう。
グーグル直々のサイトクニックが日本でも開催されていた
生で聞きてみたい (グーグル ウェブマスター向け公式ブログ)
日本版のグーグルウェブマスター向け公式ブログが、NPO法人を対象に実施した「サイトクニック」のレポート記事を公開した。
実際のサイトを対象に、サイト運営のベストプラクティスや改善点について次の5項目を中心に解説したとのことである。
- 質の高いコンテンツを提供しよう
- 適切なページ タイトルを付けよう
- description メタ タグを設定しよう
- URL の構造を改善しよう
- ナビゲーションをわかりやすくしよう
どれも基礎的な内容だが、確実に押さえておかなければならないことだ。記事に詳細が書いてあるので、ひととおり目を通しておきたい。
グーグルの社員が直々に外部機関に出向いてサイトクニックするというのは海外ではしばしば開催されているとは聞いていたが、日本でも行われていたとは、失礼かもしれないが意外だ。
どんなふうな講義なのか、現場で実際に聞いてみたいものだ。
Googleアナリティクスeコマース関連のフィルタとカスタム変数が変更
既存の設定によっては重要 (Analytics 日本版公式ブログ)
Googleアナリティクスの eコマースに関連するフィルタとカスタム変数の仕様が変更された。
eコマースの 「トランザクション」と「商品」がページビューやイベントと同じレベルの「ヒット」レベルのデータに新たに加わった。この変更によりeコマースのトランザクションや商品でフィルタを行うことができるようになった。
嬉しい改良なのだが、プロファイルやフィルタの設定によっては思わぬ影響が出てくるかもしれない。自分が運用するサイトに関係するかチェックしておいてほしい。
本当に売れるランディングページがやっていること
メッセージの可視化を具体例で見てみる (LPO コンサルティング)
前回ピックアップした「売れるランディングページの成功法則」の続編記事だ。
コンバージョンを達成するには「メッセージの可視化」が重要だった。その「メッセージの可視化」の具体例を今回は示してくれている。よりイメージがわくだろう。
改善前のページを見ると「意外とよくできているページじゃないか」と思うのだが、改善後のページを見ると「なるほど、確かにこちらのほうがいい」と感心する。
例に出ているランディングページはアドワーズのディスプレイネットワーク広告向けに作成したものだそうだが、「メッセージの可視化」自体はどんなランディングページにおいても大切な要素である。
“CSS Nite LP, Disk 24「インハウスSEO」”カバレッジ
日本における過去最大のSEOイベント (CSS Nite LP, Disk 24「インハウスSEO」)
今週は番外編でもう1本ピックアップがある。
CSS Nite LP, Disk 24「インハウスSEO」という、社内のSEO担当者を主な対象にしたSEOのイベントが9月22日に開催された(CSS NiteとWeb担当者Forumの共催)。
海外を含むSEO業界の著名人たちがセッションでスピーチし非常に濃い内容のイベントとなった。筆者も出演者の1人として出させていただいたのだが、参加者によるレポート記事をいくつか紹介しておく。
- CSS Nite LP24「インハウスSEO」 - Togetter
- #cssnitelp24 辻大先生による、「事例で考える、SEOの力」 - Togetter
- CSS Nite LP, Disk 24「インハウスSEO」についてレポートしてみる(前編) | SEOとその周辺
- 【感想/メモ】CSS Nite LP, Disk 24「インハウスSEO」に参加してきました。 | バカに毛が生えたブログ
- CSS Nite LP, Disk 24「インハウスSEO」で学んだSEOについて – PORT.のブログ
- CSS Nite LP, Disk 24「インハウスSEO」の感想 | Re:very
- CSS Nite LP, Disk 24「インハウスSEO」に参加してきましたっ。 | バシャログ。
なおもう1つの共催者であるIn-house SEO Meetupが、6回目となるインハウスSEO担当者向けの会合を12月13日に予定している。正式な告知はまだだそうなので興味があるインハウスSEO担当者はIn-house SEO Meetupのフェイスブックページと代表の三澤氏のツイッターアカウントをチェックしておくといい。
海外SEO情報ブログの
掲載記事からピックアップ
グーグルのアルゴリズム変更とツール改良の記事を今週はピックアップ。
- 同一ドメインが検索結果を占拠しないようにGoogleがアルゴリズムを変更
検索結果に多様性を持たせるように改善 - Google、「リッチスニペットテストツール」を「構造化データテストツール」に名称変更、UIを一新し日本語表示も可能に
とても見やすくなった
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