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グーグルのランキング要因に「meta keywords タグ」が復活!?

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グーグルのランキング要因に「meta keywords タグ」が復活!?
★★★☆☆ グーグルニュースだけ (Google News Blog)

グーグルは、news_keywords という新しいmeta タグのサポートを開始した。news_keywords meta タグは、従来のmeta keywords タグに相当する役割を果たす。そのページのコンテンツに関連するキーワードを指定することでページの内容を検索エンジンが理解するのを手助けできるのだ。

ただしグーグルニュースだけに利用されるものであり、通常のウェブ検索にはまったく影響を与えない。グーグルニュースへの掲載対象になっているサイトだけが関係する。

ニュースの記事見出しは読者を惹き付けるキャッチーなコピーが求められることがある。しかし、そうしたコピーは検索の対象となるキーワードを含まないこともあるし、場合によっては記事の内容とまったく関係のない表現を慣用句や比喩として使うこともあるだろう。

たとえば、米国の株式市場が大暴落した際に次のような見出しの記事が新聞に掲載された。

WALL ST. LAYS AN EGG

直訳すると「ウォール街、卵を産む」である。しかし“lay an egg”は慣用句としてここでは使われており、「大失敗する」すなわち「大暴落する」という意味を表す。

検索エンジンのことを考えると記事の見出しつまりtitleタグにはキーワードを入れざるを得なく、こういった創造性や独創性がある表現に制限をかけてしまう。

news_keywords meta タグの導入により、機械の検索エンジンではなく人間の読者を意識した記事見出しを付けたとしても、そのページの内容を適切に検索エンジンに伝えることが可能になったのだ。

先ほども述べたように、グーグルニュースの検索だけにnews_keywords meta タグは利用される。グーグルニュースに掲載されるサイトのウェブ担当者がこのコーナーの読者にそうたくさんいるとは思わないが、対象サイトであれば利用してみるといいだろう。詳しい使い方はヘルプを参照してほしい。

グーグルニュースの掲載対象になっていない大多数のウェブ担当者は、中途半端に知った内容から「ランキングが上がるそうだ」と勘違いしてこの新しいmetaタグを使わないように注意してほしい。なおグーグルでは、従来のmeta keywords タグは、ランキング指標としては無視されるようになって久しいことを付け加えておく。

閉鎖したサイトのコンテンツを再利用したら重複コンテンツになるか
★★★★☆ リサイクルOK (WebmasterWorld)

数年前にいくつかのサイトを閉鎖した。そのサイトのコンテンツには非常に優れたものもあったので、別のサイトで再び公開したい。

元の記事はウェブ上にはもう存在しないとしても、重複コンテンツだと判断されてしまう可能性はないだろうか?

このような質問がWebmasterWorldに投稿された。

すでに存在しないサイトで使っていたコンテンツを別のサイトで再利用したいのだが、重複コンテンツ扱いされてしまうのではないかと不安視しているのだ。

フォーラム管理者は次のようにコメントした。

そのコンテンツがもうインターネット上に存在しないのならば、別のドメイン名で再び公開されたとしても、重複コンテンツにはならない。グーグルは長期に渡る時間の経過についてのデータを持っているに違いない。もっともどのくらいの量のデータをどのように使っているかまでは分からないから、あらゆることが起こる可能性はある。

だが経験から言うと、ネットから削除した古いコンテンツが新しいURLで掲載されたとしても、ランキングの問題は起こらない。

入れ違いですぐに別のサイトで同じコンテンツを再利用するのならば、もしかしたら何らかの問題が発生するかもしれない。しかし、十分な間隔が空いているのならば、いったんウェブから姿を消したコンテンツを復活させても大丈夫だろう。

静的なHTMLサイトをWordPressに移行するメリットは?
★★★☆☆ 正しくやればいいことづくめ (High Rankings)

昔ながらの静的なHTMLサイトをWordPressに移行して成功した経験はありますか?

ここでいう「成功」は、トラフィックを失わなかったり増えたりしたことなどです。

High RankingsのCEOであるジル・ウェイレン氏が、自分のフォロワーに向けてソーシャルメディアでこのように問いかけたところ、うまくいったという反応がたくさん寄せられている。

ただし注意してほしい。グーグルが静的なHTMLサイトよりもWordPressのような動的なサイトを優遇するという意味ではないし、WordPressを使えば検索エンジンで上位に来るということもない。

静的HTMLで作っていた古いサイトということは、title要素や見出し要素がしっかりと作られていなかったり、サイト内のリンク構造が中途半端だったりする。そうしたサイトをWordPressに移行する際に、SEOのための基本的な要素が整えられたと考えるのが自然だろう。また、“正しいやり方”で移行すれば、それまであった検索トラフィックが失われることもないだろう。

移行にあたって特に気を付けるべき点を挙げるとすれば、次の2つになるだろうか。

  • URLが変わる場合は、301リダイレクトを確実に設定する。内部リンクはすべて、外部リンクも可能な限り新しいURLに張り替える。

  • ナビゲーションメニューのリンクの構成を変更する場合は、PageRankの流れに変化が起きリンク先ページの順位が下がることがある。ラベルのテキスト(アンカーテキスト)を変える場合も注意が必要だ。

移行する際はリンク切れやコンテンツが最新の情報を反映しているかも、ついでにチェックするといいだろう。

グーグルのプレイス検索にサイテーションはもはや不要なのか
★★★★☆ 比重が下がっただけかと (Understanding Google Places & Local Search)

グーグルのプレイス検索(地図検索)のランキング要因の1つに「サイテーション」があると推測されている。サイテーションとは、その店舗・会社の名称や住所、電話番号などについて言及することだ(詳しくは以前に取り上げたピックアップを参照)。

サイテーションはローカル検索ではとりわけ重要なランキング要因とみなされている。しかし将来的にその効力を失うのではないかと疑う声があるようだ。

米国におけるローカル検索のエキスパートであるマイク・ブルーメンソール氏は、次のように論じている。

プレイス検索のランキング要因として、グーグルはさまざまな指標を用いるようになってきている。たとえば今年前半に実行されたアルゴリズム改良では、通常のウェブ検索と同じ要因がより強くプレイス検索にも影響するようになった。

サイテーションの比重が低くなってきていることは事実かもしれない。しかしサイテーションの影響力がまったくなくなるということは、今後もないだろう。

1つの要因に強く依存するのではなく、利用できるさまざまな要因をもとにしてランキングを決定するという流れは、ウェブ検索における被リンクの重要度の変化と同じようなものだと言えるかもしれない。

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