SEO手法の効果とサイトの状況の関係を示した4つのグラフ
僕は今、出張続きの超多忙な6週間のただ中にいる。最初はオスロに1週間、シアトルに戻って4日後には、SMX Eastが開催されたニューヨークで1週間。今夜はシアトルに戻っているけど、いられるのは数日だけ――SEOmozとDistilledの主催するロンドンセミナーが168時間後に迫っているからね。だけど、インフォグラフィックや可視化データを掲載しているブログをまとめて紹介するこの素晴らしい記事を見たからには、戻ってきてすぐに、SEOの図解をもう1つやらずにはいられなかった(最初のシリーズはこちら)。
ここに掲載した図は若干統一性に欠けるけれど、みんなにとって有用であればと願う。各図の下には説明を添えておく。
競争の激しさとSEO手法の効果の関係
最初のグラフはかなり基本的なものだ。
検索結果における競争が激しくない場合は、基本的なページ最適化の価値は非常に高い――ロングテール、あるいは、利用されることが比較的少ないクエリや業種だ。
しかし、競争が激しくなると、たくさんのページやサイトで適切なキーワード使用やキーワードターゲティングが行われるので、その価値は低下する。そうなると、検索エンジンは人気度と信用度を基にして順位を決めるようになり、それにはリンクが大きな役割を果たす。だからといって、ページを適切に最適化するのが無意味になるというわけではない。ただ、より競争の激しい分野では、ページ最適化だけではいい順位を獲得できない場合が多いということだ。
サイトの規模とリンクビルディング手法の効果の関係
ここではリンクビルディング手法のごく一部を取り上げたに過ぎないが、このグラフを作成しているときに、ここに挙げた手法にはとりわけ興味深い点があることに気がついた。
サイトの認知度が上がり、人気が出て、質の高いリンクがたくさん集まってくるにしたがって、(僕の経験では)手作業によるリンクビルディング手法は次第に価値を失っていく傾向がある。つまり、小さなディレクトリや記事投稿サイト(またはリンク交換、リンク要望など小規模サイトに特化した手法)などから得られる付加価値は取るに足りないものになるんだ。
リンクベイトとバイラルコンテンツはどんな場合でも価値が高いけど、適切なアンカーテキストで正しい場所へリンクしてもらうのに役立つコンテンツ(バッジ、ウィジェット、埋め込みコンテンツなど)を作ることができれば、特に効果が高い。ただし、比較して言えば、その価値はサイトができたばかりのときがいちばん高く、人気が上がっていくにつれて徐々に低くなっていく。
メディアや報道関連サイトからのリンクは、リンクベイトと同様にいつでも価値が高いが、上で述べたのと同じ法則が当てはまることも多い。自分の分野で巨大な存在になってしまえば、ウォールストリートジャーナルやシカゴ・トリビューンからのリンクも大した寄与にはならなくなる。
コンテンツのライセンス供与(または技術供与)と提携型のリンクは特に興味深い。新しいサイトでは価値が低いが、これは単にライセンスできるコンテンツが少ないし、提携してくれる大手サイトもほとんどないからだ。しかし、サイトの集客力が増すにしたがって、この手法の価値は高まっていき、僕の経験上、大規模で有力なサイトでは最高のROIが得られる。というのも、こうしたサイトでは、保有する大量のコンテンツをライセンス供与するときに、契約でオリジナルのコンテンツに必ずリンクを張るよう求めることで、コンテンツの1つ1つに対して数十リンク、時には数百もの外部リンクを獲得できるからだ。
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