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nofollowを使ったPageRankスカルプティングに関する疑問に答えよう(前編)

SEOmozのQ&Aコーナーを見ていると、SEO業界で持ちあがる重要な問題に数多く触れることができる。そういった問題は、ジェーンが今日のミーティングで指摘してくれたとおり、繰り返し断続的に押し寄せてくるみたいだ。

最近盛り上がっている(そして、にわかに質問が増えている)のが、PageRankスカルプティングに関する問題だ。

この件については以前にもSEOmozで詳しく述べたことがあったし(その1その2は日本語訳があるが、その3は翻訳されていない)、最近になってガイドも制作(英語記事)した。でも、関心が新たに高まってきたおかげで、議論の焦点も改める必要がありそうだ。

念のために説明しておくと、「PageRankスカルプティング(ページランクスカルプティング)とは、通常のページへのリンクにnofollow属性を付けることによって、他のリンクで流れるPageRankやリンクジュースを「調整(sculpt)」する手法だ。

PageRankスカルプティングは有効か?

手っ取り早く答えるなら「イエス」だ。有効なのは間違いない。もちろん、どれだけ効果的に、そしてどの程度まで価値を引き出すことができるかという細部には落とし穴もある。とはいえ、nofollow属性を使ったPageRankスカルプティングが機能しているさまを、誰でも確認できる簡単なテストがあるんだ。とにかく以下の手順をたどってみて。

  1. テスト環境(新しいドメイン名か、または既存のサイトの新しいセクション)に新しいページを作る。

  2. 3大エンジンのインデックスに取り込まれるよう、この新しいページに対して十分な数のリンクを張ってもらう。そのためにはいろいろな方法があると思うけど、今回のサイトのテストでは、ジェーンの巧みな作戦が個人的には気に入ってる。ソーシャルメディアのリンクソースを利用して、検索エンジンに定期的に訪問してもらい、インデックス化してもらうという作戦だ。

  3. この新しいページ上に10〜20本程度のリンクを張る。リンク先は、どの検索エンジンで検索しても「該当結果なし」になるようなでたらめなキーワード(yootermimitankとかね)で、ターゲット化した、絶対に他のページと混同されないページだ。

  4. 検索エンジンが新しいページを巡回しに来てくれるのを待つ。おそらく、こういった意味のない語をキーワードにした新しいページがすべてインデックス化されるということはないだろう(テストページに渡せるリンクジュースが少ないうちは、特にそうだ)。もしすべてがインデックス化された場合は、インデックス化されないページが出てくるまで、ナンセンスなキーワードでターゲット化したページを追加して、そのページに対して張るリンクを増やしていこう。

  5. 1回に少しずつ、これらのリンクにnofollow属性を付けていくと、しまいには、リンク先となっているページがすべて、検索エンジンのインデックスに取り込まれる。意外な感じもするが、検索エンジンはどれも、かなり似通った挙動をする。それに、ページがインデックス内に留まれるかどうかという基準値も、かなり似通っているようなんだ(僕がこのテストを数か月前に行ったときの感じでは、ヤフーがいちばん甘いようだったけどね)。

  6. さて、これでnofollow属性を使ってPageRankやリンクジュースの流れを調整し、それによって、検索エンジンにどのページをインデックス化してもらい、どのページを無視してもらうか制御できたわけだ。これはまた、あるページがリンクを通じて、どのようにPageRankをリンク先のページに分配しているかという様子を目にしているということでもある。つまり、nofollowを付けていないリンクの数が少ないほど、1ページあたりに渡せるリンクジュースが増え、それだけ検索エンジンにクロールされてインデックス化してもらえる可能性も高くなるってことだ。

ところで、もう1つおもしろいテストを紹介しておこう。これは、ちょっと前に僕がSphinnに書いたものだけど、こっちも試してみて。

  1. 新しいドメイン名を登録する。できれば、グーグルに検索結果のないドメイン名がいい。たとえば「yorkfabuzapeloh」みたいな。

  2. そのドメイン名のトップページに、ソーシャルメディアのプロファイルページのような、自分でコントロールできるページからリンクを張る。でも、リンク元ページがだれかに見つかって、他人にリンクを張られないようなページにする必要がある。

  3. サイトに6つのページを作る。トップページ(A)と、そこからリンクを張られているページ(B)と(C)、ページBからリンクを張られているページ(D)と(E)、ページCからリンクを張られているページ(F)だ。大切なのは、トップページAからの最初のリンクをページBに対して、2つ目のリンクがページCに対して張ることだ。

  4. ページDとページFの2つのページを、意味のないキーワードでターゲットする。DはBから、FはCからリンクされている。

  5. グーグルがすべてのページをインデックスするのを待つ(何ページからかトップページにリンクしておけば数日だ)。そして、DとFでターゲットした意味のないキーワードで検索してみる。すると、ページFがページDよりも上位に来るはずだ。

    それは、Fは、Dよりも多くのリンクジュースを受け取っているからだ。というのも、ページBは2ページに対してリンクを張っているので、ページBがもつリンクの重みの半分しかページDに渡さないからだ。それに対して、ページFはページCのもっているリンクの重みをすべて受け取る。

  6. ページBに設置している、ページEへのリンクにnofollow属性を付ける。グーグルが再クロールするのを待ってから再度検索してみると、今度は、ページDはページFよりも上位に来るはずだ。

    なぜなら、ページBからページEへ流れるリンクジュースをnofollowで抑制したことで、ページDはページBのもつページの重みをすべて受け取ることになるが、トップページAにおいて、ページBへのリンクのほうがページCへのリンクよりも先に置かれているため、ほんの少しだけBのほうがCよりも重みがあるからだ。

下の図は、リンクの流れの基本原則とnofollowがそれに与える影響を示すものだ。

Standard Linking vs. Nofollow Linking

たとえば、グーグルではリンクジュースが1.4単位を超えたページについては、インデックス内に留めておいてくれるとか、○日ごとにクロールしてくれるという基準値があるとしよう。その場合、上の図(簡略化しすぎたきらいはあるが、基本的な概念を示している)で示したようなnofollowの使い方は非常に有効だ。そしてそれはまさに、さっきのテストで目にしたリンクジュースの流れそのものでもある。リンクジュースの量がある水準を下回ると、エンジンはそのページをインデックス内に留めておいてくれなくなるが、nofollowを使えば、インデックス化してほしいページに流し込めるリンクジュースを増やせるってわけだ。

最も基本的なレベルで、検索エンジンはPageRank(あるいは、StaticRank、WebRank、mozRankなど、そのエンジンが全体的な人気度を測る指数ならなんでも)を用いて、インデックス化するかしないかという基準値をそれぞれ決定しているんだ。この問題に関しては、マイケル・マルチネス氏が(エリック・エンゲ氏の昨年の記事に)なかなか鋭いコメントを書き込んでくれてるから、それが非常に参考になると思うよ。

あちら側(検索エンジン)では今、PageRankが品質フィルタとして使われている。グーグルはウェブを、十分なPageRankを持ったページ(優秀なページはメインのインデックスに入ることが許される)と、PageRankの値が小さすぎるページ(補足結果インデックスに保存されるページで、おそらく、ウェブ上のドキュメントの大半がこちらに入る)に分類している。

しかしグーグルはまた、PageRankをクロールの優先順位を決定するのに役立てているとも述べている。何の操作も行われていないクロールシステムにおいて、PageRankは巡回してもらえる確率を示す指標に過ぎない。ところが、マット・カッツ氏をはじめとするグーグル関係者の口ぶりからすると、実のところグーグルは、社内で定めた基準以上のPageRankを持つページを優遇しているように(僕には)思える……。

……PageRankが検索順位決定において重要な役割を演じたことはなかったが、PageRankは今ではインデックス化において非常に重要な指標となっている。

この最後の分析には多少同意しかねるところもあって、多くの場合、PageRank(または全体的なリンク人気/リンクジュース)は順位決定でも重要な役割を果たしている可能性があると僕は思っているんだ。だけど、マルチネス氏の基本的な判断はまったく適切なものだ。どのような形で計算されたものであれ、リンクジュースはインデックス化とクロール率の両方において、かなり大きな役割を演じているらしい。主要検索エンジンがやっているのと同じように、僕らはLinkscapeにおいても、どのページが重要でクロールに値するかを判断するのにリンクジュースを役立てている。そしてこういった状況は、当分続くだろうと僕は予想している。

この記事は前後2回に分けてお送りする。次回もRageRankスカルプティングについて、さまざまな疑問点にランドが答えていく。→後編を読む

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