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nofollowリンクでのPageRankスカルプティングはもう使えない

nofollowリンクがPageRankの受け渡しにどう影響するのかの仕組みをグーグルが変更した。

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グーグルのウェブスパム対策チームが掲載した「PageRankスカルプティング」というブログ記事は、SEOに携わるすべての人にとって必読の内容だ。

それでは、自分のサイトに「10ポイント分のPageRank」を持つページがあり、そこから外部に向けて張られたリンクが10件、そのうち5件にnofollow属性が付いているとすると、どんなことが起こるだろうか?

些細な要因は無視することにして、問題の核心部分に集中しよう。これまでなら、nofollow属性の付いていない5件のリンクはそれぞれ、2ポイントずつPageRankを外部に受け渡していた(要するに、PageRankを外部向けリンクの数で割るときに、nofollow属性が付いているリンクの数は除数に含まれなかった)。

しかし、グーグルは1年以上前に、PageRankの流れ方を変更し、nofollow属性の付いていない5件のリンクも、それぞれ1ポイントずつしかPageRankを受け渡せないようにした。

グーグルが初めてこの発表を行ったときに僕が記事に載せたイラストは、ここで再掲しておく価値があるだろう。

以前のPageRankアルゴリズムとnofollowスカルプティングの効果

グーグルのnofollow付きリンクの取り扱い変更を公表する記事には、非常に興味深い補足的なアドバイスや説明がいくつか示されている。

Q: なるほど、でもこれは外に向かって張るリンクを減らすよう推奨することじゃないの? 自分のブログのコメント機能は無効にすべき?

A: PageRankを「貯め込む」ためにコメント欄を閉じることを推奨するものではありません。グーグルのシステムは、スパム的なサイトや好ましくないサイトにリンクを張っているとサイトの信用度を下げますが、それと同じ理屈で、良質なサイトへのリンクを評価します。

SEO界では長年、良質なサイトにリンクを張るとプラスの恩恵を獲得できるという考えが大勢を占めていたが、それを定量化するのは非常に困難になるだろうし、したがって正当だと証明するのも難しくなるだろう。正直なところ僕は、SEOやWebサイトが昔の状態に回帰していくと考えている。僕はこれを「古風な」PageRankスカルプティングと呼ぶつもりだが、つまるところnofollow属性などが存在する前に普及していたやり方のことだ。

今後は、PageRankスカルプティングをしようと思ったら、次に挙げるような昔ながらのPageRankスカルプティング手法を模範とすべきだ。

  • 選択肢A検索エンジンにフォローしてほしくないリンクはiFrameに入れてページに埋め込む(iFrameのURLへは絶対にリンクしないこと。それから、robots.txtを使ってその部分をブロックした方がいいかもしれない)。

  • 選択肢BJavaScriptのリダイレクト・スクリプトを呼びだすリンクを使い、検索エンジンのボットがアクセスするのをブロックする(グーグルは現在、簡単なJavaScriptもクロールしてリンク数をカウントしているので)。

  • 選択肢CFlashやJavaなどの解析不可能なプラグインを用いて、その中に対象となるリンクを埋め込む。

  • 選択肢Dクッキーを無効にしているビジターやログインしていないビジターに対してリンクを表示しない設定にする。

PageRankスカルプティングの新手法

悲しいことに、こうした措置でもグーグルを欺こうとしている連中やスパマーたちを困らせることはできないが、サイト内リンクにnofollow属性を付けている多数のサイトに大きなダメージを与えるだろう。nofollow付きのサイト内リンクというのは、長らくベストプラクティスだと考えられていた(それに、今回の方針転換を発表したのと同じ情報源からも、SEO界にそう伝えられていた)からね。多くのサイトがこの「一転して頭痛のタネとなったソリューション」を片付けるために、数年がかりで何度も設計変更をする羽目になるだろう。

用語集
Java / JavaScript / PageRank / PageRankスカルプティング / SEO / UGC / nofollow / robots.txt / インデックス / クッキー / クロール / ボット / リンク / 検索エンジン

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