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nofollowリンクでのPageRankスカルプティングはもう使えない

nofollowリンクがPageRankの受け渡しにどう影響するのかの仕組みをグーグルが変更した。

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こんなことを言うのは残念なんだが、僕らは今後、SEOとして、あらゆる形態のユーザー生成コンテンツ(UGC)においてコメント欄でリンクを使用させないことをベストプラクティスとして推奨しなければならないだろう。グーグルは、「良質なサイト」にリンクを張ると価値が与えられると説明しているが、それは単に、ウェブマスターやサイトオーナーに、自らの手で優れたリソースを選別して、それらに生のfollowリンクを張るべきだと勧めているにすぎない。リンクを含むコメントは、残念なことに、ページがインデックス化される能力をサイトからしっかり奪ってしまう(リンクジュースを必要としている場所からリンクジュースを取り去ってしまうので)。ごく近い将来、クロール不可能なJavaScriptを利用してコメント欄からリンクを張ったり、iFrameを使ったりするWordPress用のプラグインが登場しそうだ。

UGCでリンクを許可した場合に生じる新しいリスク

グーグルのこうした動きは、さまざまな面で非常に残念だ。

  • 誰かが悪意をもって、コメントやフォーラムといったオープンな投稿エリアにnofollow付きのリンクを挿入することで、わざとサイトに損害を与えることが可能になった。

  • ウェブマスターが、リンクにnofollow属性を付けることによって得られると考えていた保護手段をなくしてしまう(スパムや有料リンクにリンクしても直接の損害はないかもしれないが、サイトのPageRankを流出させる結果となり、間接的に損をする)。

  • 今後、グーグルがウェブマスターに向けて発するメッセージの信頼性に疑問が投げかけられる(この件について、ダニー・サリバン氏が後方互換性の喪失に関する記事で取り上げている)。

個人的には不満に思うけど、グーグルがこのことを率直かつオープンに語ってくれたことについては感謝もしている。今後、この手の通知はもっとタイムリーに出してくれたらいいなと思う。SEOコンサルタントや社内アナリストは、通知があってからの数か月、対応作業に時間を割かなければいけないのだから。

ところで、グーグルが発表した内容に誤りがあるとはまず思えないけれど、説明の通りであることを確認するために、(nofollowとiFrame/JavaScriptを使うソリューションの両方で)いくつかテストを実施している。結果が確認できたら、ここに掲載するつもりだ。それから、PageRankと同様の評価基準を取り入れているLinkscapeのmozRank集計システムも、今後はインデックス内にあるnofollow属性付きリンクの取り扱い方を変更する予定だ。

追記:ダニー・サリバン氏がマット・カッツ氏のブログ記事に付けたコメントも必読(上述したポイントの多くが繰り返されている)だ。大事な部分を抜粋しておこう。

今回の変更があっても、コメントを許可しなければ、僕はまだその4ドル(くらい価値のあるリンクジュース)を手に入れられるということになる。あるいは、コメントは表示するが、iFrameを使う。それなら、実際はコメントが別のページに存在することになる。いずれにしろ、nofollowであるかないかにかかわらず、ページ内にリンクを置くよりも、リンクの数を減らそうという気にさせられる。自分のページにコメントがなければグーグルから「不自然」だと見なされるんじゃないかと心配になったら、5つだけコメントを許可して、それ以上のコメントは投稿させないというのでもよさそうだ。

君(カッツ氏)の記事は、物事をはっきりさせるというよりも、人々をそそのかしているような感じがする。これを読んだ人が、ページ上に許可するリンクの数を意識的に減らすよう仕向けているんだ。僕らは今後、こうしたことを気にしたり信じたりしている人たちが、リンクを減らして残りのリンクにわたるPageRankを増やすために、iFrameなどのテクニックをますます使うようになるのを目の当たりにするだろう。

SEOのベストプラクティスにおけるこのような根本的な変化は久しぶりのことだ(たぶんURLの正規化タグの採用も大きな変化ではあったろう。ただし、その有効性はずっと疑問視されているけれど。また、このPageRankスカルプティングの破たんは、グーグルの信頼性向上につながりそうもない)。

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