Moz - SEOとインバウンドマーケティングの実践情報

SEOの“新”ベストプラクティス(前編) - title要素/h1要素/nofollow

SEOmozが独自に調査した統計データを元に作りだした、新しいベストプラクティス

以下に紹介するのは、SEOmozがコンサルティング業務で利用する新しいベストプラクティスの一部だ。このリストですべてのベストプラクティスを網羅したわけではない。つまり、ここで紹介していない要素も数多くある。

以下のリストには、この分野で新たに仕入れた情報と、当社チームのベン・ヘンドリクソンがウェブにおける検索エンジンランキングとSEOmozのインデックス状況を統計的に分析した結果に基づき、新たに変更したベストプラクティスのみを取り上げている。

これらのSEOベストプラクティスは、堅実な検索エンジン最適化が施されたWebサイトの構築に活用できるような、実証済みの基盤を提供するのに役立つだろう。

SEOmozの提唱する新しいSEOベストプラクティス

title要素の書き方

ベストプラクティス

第一のキーワード - 第二のキーワード | ブランド名

または

ブランド名 | 第一のキーワードと第二のキーワード

根拠

つい最近、僕らは検索エンジンにおける順位決定要素の相関を調べる集中的なテストの1巡目を終了した。結果は比較的はっきりしている。非常に競争率の高い語句で高い順位を取りたいなら、キーワードをtitle要素の先頭に入れるのがベストだ。

比較的競合の少ない語句をターゲットにしていて、ブランド名でクリック率に差がつきそうなら、ブランド名を先頭にするのがベストとなる。

特殊文字については、パイプ(|)が見た目的にいいと思うけど、ハイフン(‐)、enダッシュ(-)、emダッシュ(—)、マイナス記号(−)でも問題ない。

タイトルタグの相関
キーワードがtitle要素内で先頭に近いほど、順位が高くなる。

h1要素の有用性

ベストプラクティス

h1要素は、ユーザーにとっては重要だが、SEOの観点からは重要性がもはや失われた。

根拠

SEOmozが持っている相関データから、h1要素には以前推定されていたような検索順位決定要素としての重要性がないことがわかる。情報の階層化やアルゴリズムによって決定される論理的意味付けにとっては非常に重要だが、SEOにおける重要性は薄らいだと思われる。

サイトを訪問する人の助けになるという観点から、どのページにもh1を入れることをお勧めする。しかし、SEO改善の手段がほかにある場合、h1要素にこだわり過ぎる必要はない。

nofollowの有用性

ベストプラクティス

ユーザー生成コンテンツに紛れ込むスパマーを阻止するために、「rel="nofollow"」の使用を推奨する。また、これをアクティブユーザー創出のインセンティブにするのもお勧めだ(SEOmozでは、ユーザーがmozPointを100ポイント以上獲得したら、その人のプロフィールページにあるリンクからnofollowを外すようにしている)。

PageRankスカルプティングにnofollowを使うのは、もはや推奨しない

根拠

マット・カッツ氏の最近のコメントから、SEOmozは方針を変えた。新方針はインターネット全体の健全性を損なうものだが、顧客に最高の検索順位を獲得してもらうためには、その方針に従わざるを得ないと考えている。僕らには、これが実際に最善策として勧められるものかどうかを確認するのに役立つ仮説を検証中だ。また、複雑なJavaScriptのリダイレクトシステムやiframeなど、リンクジュースの流れを制御する別の方法も検討している。

今でもコメントスパムを防止するのに有効だ(それが元来の使い方だし)けど、情報アーキテクチャの構築にはもはやほとんど役に立たない。

この記事は3回に分けてお届けする。次回は、URL正規化タグや画像の代替テキストなどに関するベストプラクティスをお伝えする。→中編を読む

用語集
JavaScript / PageRankスカルプティング / SEO / Wiki / meta keywords / nofollow / インデックス / クリック率 / リンク / 検索エンジン / 訪問
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