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SEOの“新”ベストプラクティス(中編) - URL正規化/alt属性/meta keywords/フッターリンク など

SEOmozがコンサルティング業務で利用する新しいベストプラクティス(中編)

この記事は3回に分けてお届けしている。title要素、h1要素、nofollow属性のベストプラクティスについてお伝えした前回に続き、今回もSEOmozが推奨するさまざまなベストプラクティスを見てみよう。

SEOmozの提唱する新しいSEOベストプラクティス

URL正規化タグ「rel="canonical"」の有用性

ベストプラクティス

URL正規化タグはまだ生まれたばかりで、検索エンジンに重複コンテンツを防ぐヒントを与えるくらいしか使い道がない。ウェブマスターが探し求める特効薬ではない。

根拠

nofollowタグが公開されたとき、その効果を測定できるようになるまでに少し時間がかかった。URL正規化タグをどう扱うかに関しても、検索エンジンはまだ迷っているようだ。公式の発表から、このタグでも301リダイレクトと同様にリンクジュースが失われることがわかっているものの、その重要性や価値を判断するには時期尚早だ。

可能なら、アーキテクチャ的な方法で重複コンテンツを解消するのをお勧めする(ハッシュタグなどの解決法がある)。

画像の代替テキストの使用

ベストプラクティス

一般に公開しているページの画像にはすべて代替テキストを付けることを推奨する。競合の激しいキーワードで高い検索順位を狙うページには、よく工夫した代替テキストを添えた画像を掲載すべきだ。

根拠

理由は2つある。第1に、すべてのユーザーが、どのような制約があろうと、インターネットを利用できるべきだと僕らは思っている。障害があっても、コンピュータを使って論理的意味を基に情報を有効活用しようとしている人たちもいる。

第2に、僕らの持つ相関データを見ると、alt属性は検索順位の決定において僕らが考えてたよりもずっと大切な基準であることがわかる。相関関係は因果関係ではないけれど、このデータを無視するのは得策といえないから、競争の激しい語句で高順位を取ろうとしているページには、適切な代替テキストを持つすばらしい画像を入れることをお勧めしたい。

meta keywordsタグの使用

ベストプラクティス

競合相手に自分のキーワードを知られても問題がなく、かつヤフーで高い順位を取ろうとしている場合は、meta keywordsタグが有効かもしれない(注意:これは僕らが過去に推奨していたベストプラクティスとは異なる)。

根拠

DJ Paisleyからかなり説得力のあるメールを受け取り(その後再検証も行って)、僕らは最近になって方針を変えた。僕らは以前、meta keywordsタグを絶対使わないようアドバイスしていた。このタグはインターネットの草創期に悪用されて役に立たなくなった、というのが僕らの論拠だった。現在の検索エンジンでは利用されておらず、逆にライバルに競合分析のネタを与えるだけだと考えていたんだ。

けれども、いくつかテストを実施してみて(まだテスト中なのでデータは予備的な段階だけど)、ヤフーでは、小さな影響力しかないものの、実際にこのタグを順位決定に使っていることがわかった。とはいえ、グーグルとBingはこのタグを無視していて、順位決定に影響はないと思う。僕らは、このタグの競争的側面にまだ懸念を抱いており、さらに、ヤフーのシェアが小さいこと、ヤフーにおいてもこのタグだけから得られる価値が一見したところ低いことを考えると、このタグを適用するよう薦める根拠は今のところかなり弱い。

パラメータを含むURLの使用
(たとえば www.example.com/product?param=1&param=2)

ベストプラクティス

使用はお勧めしない。(既存のCMS設定などが原因で)どうしても必要な場合、パラメータの数は2つ以内にすることを推奨する。

根拠

これについて、検索エンジン側の態度は非常にはっきりしている。クローラはパラメータ入りのURLを解析してアクセスできるものの、はるかに多くの困難を伴い、往々にして重複コンテンツの問題につながる。これは相関データからも裏付けられていて、静的URLを持つページの方が高い順位を取る傾向が強い。

フッターリンクの有用性

ベストプラクティス

フッターリンクは控えめにすること。サイト内のナビゲーション用リンクは25件までに抑えることを推奨する。この数は厳格な基準ではなく、キーワードを選ぶときは意図を大切にすることが重要だ。

根拠

フッターリンクの乱用が直接の原因でグーグルからペナルティを科された例がたくさんある(キーワードを詰め込んだアンカーテキストを持つフッターを削除すると、即座に順位が「魔法のように」上がった)。フッターに不正な加工をしたリンクを入れても、アルゴリズムですぐにばれてしまう。グーグルはそういったフッターに自動的にペナルティを加えるようにしているようだ。

JavaScriptやFlashの使用

ベストプラクティス

検索エンジンにとって重要なナビゲーションには、JavaScriptやFlashを使うべきではない。

根拠

僕らは検索エンジンについて、ある程度はJavaScriptやFlashをクロールできると考えているものの、リスクを増やすべきではないと判断している。検索エンジンがJavaScriptやFlashを解析する能力は、HTMLを解析する能力よりも弱く、前者を使ってコーディングすれば検索順位が低くなる可能性があるからだ。

この記事は3回に分けてお届けしている。最終回となる次回は、301リダイレクトや検索エンジンのブロック、グーグルの「Search Wiki」などに関してベストプラクティスをお伝えする。→後編を読む

用語集
HTML / JavaScript / SEO / Wiki / meta keywords / nofollow / アンカーテキスト / クロール / ナビゲーション / リンク / 検索エンジン / 重複コンテンツ
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