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SEOをやってきて最も役に立った12のスキル

どうすればこの業界で仕事ができるようになりますか?
SEOをやってきて最も役に立った12のスキル

僕のところには最近、どうしたら検索マーケティングやSEOの業界で働けるようになるのかを尋ねるメールが数多く届いている。僕は6月23日、妻と一緒に「Seattle Job Social」のイベントに参加し、SEOmozのことや、SEOmozで募集している職(米国北西部のシスアドはぜひメールを!)のこと、それに検索エンジンマーケティング分野について説明するという大変興味深い経験をした。これは何度も繰り返されてきた定番の質問なんだ。「どうすればこの業界で仕事ができるようになりますか?」ってね。

今回の記事ではごく率直な話がしたいので(まあ毎回そうなんだけど)、まず、僕には拠り所にできる求職の経験がたった1回しかないことを言っておこう。僕はこの分野で求職活動をあまり行ったことがない(実際、僕が最後に書いた履歴書は、未成年でアルコールを飲めなかった1990年代のものだ)。だが、時の試練を経てその有効性が証明された、以下のスキルを紹介することはできる。

  1. 分析的な思考様式

    分析的であるということはつまり、データを収集して調べ、パターンを読み取ることだ。それは必ずしも完璧な調査を意味するわけではない(ただし、調査能力も同様にすばらしい特質だ)。分析的であることは時として、例外的なケースを目にしてて仮説を立て、その仮説に沿って衝動と警戒のバランスをうまく取りながら行動できる能力を意味することもある。

  2. インターネットの仕組みに関する知識

    HTTPステータスコードからIPアドレス、サーバーがウェブブラウザと情報をやり取りする方法まで、僕はインターネットがどのように機能しているのかを理解するのに数年かかった。一度理解してしまえば、特にSEOプロジェクトに消極的な開発者に説明するときなど、仕事がとても楽になった。

  3. 検索エンジニアの視点で考える態度

    僕がこれまでに学んだのは、エンジニア(1つの具体例が投げかける問題よりも、ユーザー全体の検索体験に対してはるかに多くの関心を向ける人たち)の視点から物事を考えるようになればなるほど、検索エンジンの動きの大部分(すべてではない)がより多く理解できるということだ。

  4. HTMLに関する確かな知識と経験

    僕がもし、Webページを構成するタグやマークアップを直感的に理解できなかったら、SEOの分野で人並みになれなかったと思う。8年前には、WebページのHTMLをゼロから手打ちでコーディングできた。今は多分カンニングペーパーが必要だろうけど、ソースコードを読むのに困ったことはこれまでほとんどない。

  5. 人に会ったときに共通の話題を見つける能力

    人脈作りはあらゆる分野において成功に不可欠な要素だけど、SEO業界では特に、見込み顧客、開発者、他のマーケター、投資家などからの疑念が当たり前に存在しているから、激流に捕まって滝の下に落ちてしまいそうな気分のとき、共通の話題という枝にしがみつけることがわかった。

  6. 関連データを確実に思い出せる記憶能力

    過去の経験、ブログ界、イベントでのプレゼンテーション、業界を観察して得た知識など、関連性のある事例を頭の中からすばやく呼び出す能力は、僕のコンサルティングやスピーチに大いに役立ってきた。あとはただ、人の名前を憶える能力が改善されればいいのだが……。

  7. イラストや図表を描くスキル

    わかってるよ、僕は芸術の才能で賞なんかもらえない。けれど少なくとも、ホワイトボードやブログ記事で、視覚的にすばやく直感的に情報を伝えることはできるんだ。

  8. 高いプレッシャーのかかる状況で、穏やかに話す能力

    僕は以前、2005年のカンファレンスでWiredのクリス・アンダーソン氏とeBayのメグ・ホイットマン氏の間に挟まれて、どんな気分で講演したかをブログで書いた。奇跡的にへまをしでかすこともなく何とかその講演を済ませてからというもの、聴衆やカメラの前に立っても、あまりプレッシャーを感じることはなくなった。ステージ上で心拍数が上がることさえほとんどない(クリーニング代も助かっている)。

  9. 頑固者になる

    冗談じゃなく、まじめな話だ! 昔ジリアンと僕が山のような借金を抱えて部屋の賃貸料を払えなかったとき、「店じまいすべき」という意見を僕は断固として拒んだ。ウェブ業界で周囲の全員から「SEOなんてたわごとだ」と言われたときも、僕はそれを認めなかった。SEO業界に入ってからは、はるかに経験豊富なSEO業者たちでさえ長い間「グーグルのサンドボックスなど存在しない」と考えていたけど、その意見も断固として信じなかった。SEOmozがSEOツールをリリースした後、非常に優秀な人たちから「独自のウェブインデックスを構築するなんて無理」と言われたときでさえ、僕はその意見を拒んだ。たとえ世間一般の通念と対立しても、ときには自分の信念にこだわることが正しい結果をもたらすこともあるんだ。

  10. 自分の誤りを受け入れる謙虚さと分別

    僕にもこれまで、プライドを捨てて自分の誤りを受け入れ、これからもまた間違いを犯すことがあるだろうと認めざるをえないことが何度もあった。でも、大失敗をしたときほど多くを学べるものだ。それに、僕が思い上がらないよう、妻がよくこう言い聞かせてくれる。うちに帰ってトイレ掃除を免除されるくらい僕が重要人物になるなんてあり得ないんだから、ってね。

  11. 厚顔さを武器にする

    SEO業界は、専門家らしくない試行錯誤に満ちている(SEOmozのサイトを開設してから最初の2~3年は特に、僕自身もたくさん失敗を繰り返したことを全面的に認めよう)。SEO業界に入るなら、否定されることを予期しておく必要があるし、否定意見を受け流すだけでなく、不愉快な敵意に直面したときでさえ、温和かつ礼儀正しく、そして快く受け入れること。つまり、攻撃を黙って受け入れるだけでは不十分で、自ら行動して理解してもらう必要があるということだ。

  12. 文章によるコミュニケーションに熟達する

    SEOに関する僕の経験は、人前で話すようになるずっと前に、オンラインの掲示板やブログで始まっていた。だから、良い文章を書くことと、好奇心旺盛な観客にメッセージを効果的に伝える能力は、多分SEO業界における僕の個人的な成長を促す最大の要因になっているのだろう。

以上の特質がすべての人に役立つとか、持つべき「最良の」能力だなどと主張するのは、僭越というものだろう。実のところ、このリストには欠けているが、加えることができたらよかったのにと思う大きな要素として、いくつのプログラミング言語でコードを書くスキルがある。僕にはそれがないから、自分がSEO業界でいつまでも人より劣ったままなんだと思うんだけど、その弱点を補うために必要な時間がないことも自覚している(幸いなことに僕の周囲には、プログラミングの問題が持ち上がったときに助けてくれる「ジェニファー・セーブル・ロペスと9人の男たち」がいる)。

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