Moz - SEOとインバウンドマーケティングの実践情報

SEOmozの歴史(1981~2010年)

SEOmozという会社がこれまでどういった経緯を経て今の状態にあるのか

今日は少し趣向を変えて、SEOmozという会社がこれまでどういった経緯を経て今の状態にあるのかを紹介してみよう。

SEOmozの歴史(1981年~2010年)

1981年:ジリアンがSEOmozの前身となる会社を設立する

僕の両親は(父がボーイングで働くために)ニューヨークからシアトルに引っ越した。それとほぼ同時に、母がマーケティングや印刷デザイン、コンサルティングなどを手がける小さな会社を設立した。それから20年、母は3人の子供(僕と弟、妹)を育てながら、1人で仕事をきりもりしていた。

1999年:ランドがジリアンの会社で働き始める

当時僕は、地元の銀行や歯医者、さらには衣類の小売店まで、シアトルでビジネスを展開する小さな企業を相手に、主としてFlashとHTMLを使った静的なウェブサイトを作っていた。SEOのことも、検索エンジンが持つパワーのことも一切知らなかったから、僕が作ったページの大半は検索ロボットがアクセスできない状態になっていた。

ランドが大学を中退する

僕はワシントン大学で学位の取得を目指していたが、卒業まであと2つ授業を取るだけというところで学校を辞め、自分の時間を100%会社に捧げることにした。ちょうどその頃は、ドットコムバブルがはじけてウェブサイト制作の需要が落ち込んだせいで、会社もやりくりに苦労していた。会社の負債が膨らみ始め、その状況は2005年後半から2006年初めまで続いた。

2004年:SEOmozを設立する

僕は2002年からSEOに取り組み始めたが、まだ全然使い物にならない状態だった。そこで、スキル向上のために5つほどあったSEO関連のフォーラムに精力的に参加し、やがて、自分の思考や苦労、発見を紹介するためのサイトとして「SEOmoz.org」を立ち上げるに至った。特にグーグルの「Sandbox」にてこずっていて、サイトを「解放」する秘密を見つけ出せないものかと思っていた。

2005年2月:SESカンファレンスに初参加する

ダニー・サリバン氏の好意によって、「SES(Search Engine Strategies) New York」に参加できた(そして、参加したすべてのセッションについて、とんでもない量の記事を書いた)。その後、「SES Toronto」では壇上でスピーチするチャンスに恵まれ、旅費をかき集めて飛んでいった。この経験をきっかけに、他のカンファレンスからも招待状をもらうようになった。

2005年4月:SEOmozが『Newsweek』誌に取り上げられる

『Newsweek』誌が「SEOという曖昧な世界」(the shadowy world of SEO)について書いた記事で、SEOmozが「ホワイトハット」の例として紹介された。それから僕は、SEOについてもっとよく知りたいと思っている人の参考資料になればと、『SEOビギナーズガイド』の初版を書いた(Newsweekの記事からのトラフィックを期待していたんだが、このガイドはスラッシュドットからリンクを獲得し、このリンクが興味津々のウェブマスターやウェブ開発者たちを大量に送り込んでくれた)。

2006年:SEOmozの財務状況が好転する

2005年は財務的にはそう悪くない年だったが、僕個人の負債が50万ドル近くまで膨れあがっていた。2006年にジリアンは、債権回収業者や銀行、債権者と協力して、負債の多くをなかったことにして、残りの借金の返済計画を作ってくれた。2007年7月までに借金を完済する予定だった(2010年になっても、僕のクレジット履歴では、まだアパートを借りたり車をリースしてもらったりすることはできないが)。その年の終わりに、初めてSEOmozの財務状況に関する記事を投稿した。ちゃんと給料が貰えるようになったから、恋人(今の妻)に何もかもお金を出してもらわずに済むようになった(^^)

2007年2月:プロ会員制度を導入する

コンサルティング業務は、収入源として伸びてきていたが、経常収入モデルとしては発展性に欠けるし、期待するほどの将来性がないという決断を下した。だから、3~4か月かけてツールやリソース、ガイドを開発して、プロ会員制度を導入した。最初の会費は1か月たったの29ドルだった(すでに支払い免除になっているのに、今でも同額を払い続けてくれる人たちがかなりいる)。

ああ、それから、ちょうど同じ年に恋人にプロポーズした(変わった手で驚かせたので、彼女は「え、なに? どういうこと!?」って何度か絶叫していたけど……返事は「イエス」だったよ)。結婚したのは翌年で、今でも人目には異常に写るくらいお互いにぞっこんなんだ。

2007年11月:投資資金を獲得

Ignition PartnersとCurious Officeが共同で110万ドルをSEOmozに投資し、ソフトウェアの拡充、ウェブインデックスの構築、チームの増員を助けてくれた。これを機に、取締役会のメンバーはギリアンと僕のほかに、Ignition Partnersからミシェル・ゴールドバーグ、Curious Officeからケリー・スミスがそれぞれ加わり、事業に少しばかり真剣味が増して、方向性も徐々に(とても良い意味で)絞り込まれていった。

出資を得た後、2007年の財務状況を公開した。

2008年10月:リンク情報ツール「Linkscape」をリリースする

10か月にわたる集中的な作業を経て、僕らは、スケーラブルで大がかりなウェブのクロール技術を構築し、統計処理を実行して、そのデータを公開する最初のツールを発表した。それが「Linkscape」だ。悲しいかな、偶然にもそのリリースは、大手投資銀行Bear Stearnsが米政府証券公認ディーラーから除外され、世界経済にとって非常に厳しい時代の到来となった日と重なってしまった(そのせいで、Linkscapeを報じる記事も少々影が薄くなった)。

2008年12月:黒字に転換する

厳しい環境にもかかわらず、SEOmozは2008年12月に収益が黒字に転換して、以来ずっと利益を出し続けている。

2009年6月:2度目の資金調達に失敗する

2009年第1~第2四半期の胸躍るような成長ぶりを受けて、僕たちは、外部から2度目の資金調達を実施しようと決断した。だが、タイミングの悪さ、不十分な数値指標、売り込みのまずさなどのせいで、結果を出せなかった。悲惨なことに、資金調達に力を注ぐあまり、製品開発に数か月の遅れが出てしまった。プラスの面を挙げるなら、株式の希釈がなかったことだろうか。

2010年1月:リンクグラフ調査ツール「Open Site Explorer」をリリースする

「Open Site Explorer」は、僕らが今までに手がけてきたプロジェクトの中で最も刺激的なもので、SEO担当者やマーケターたちがウェブのリンクグラフをもっと詳しく調べられるよう支援する製品だ。その他にも、新しいキーワード難易度ツールSEOmozツールバー(そういえば、Google Chrome版が数週間後に登場する)、Linkscapeのインデックス改良などが控えている。

2010年8月:次の大きなプロジェクト

2009年1月にSEOmozの新たな方向性や新製品の図式を思い描いてから、僕らはずっと、エキサイティングな「ある新製品」に取り組むため、技術者チームの育成に力を注ぎ、プロセスを充実させ、バックエンドの拡充を図っている。6月に書いた記事の最後で開発中のスクリーンショットをちょっとだけお見せしたが、もう1つ別のものも紹介しておこう。

Crawl Diagnostics Design Mockup
※Web担編注 このツールキャンペーンベースの検索エンジンマーケティング管理ツールとして、SEOmoz PROサービスですでにリリースされている。
◇◇◇

SEOmozの現状はこうだ。

  • スタッフは総勢24人。
  • 着実なペースで成長している。
  • 黒字経営である。
  • これからリリースする製品への期待で身震いする(すべてがうまく運ぶよう、猛烈に働いている)。

僕がためらいなく言えるのは、最高に刺激的な時代が間違いなく僕らを待っているということだ。

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