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グーグルプロフィールで検索結果に自分のプロフィールを表示させるには

グーグルは米国で、4月下旬から検索結果にグーグル・プロフィールを表示するサービスを開始した。

グーグルは米国で、4月下旬から検索結果のいちばん下にグーグル・プロフィールを表示するサービスを開始した。これについては検索マーケティング業界で議論が巻き起こり、この件を取り上げたブログ記事が次々と書かれた。

他のトピックと同様に、このプロフィール公開に関してもさまざまな意見があって、自分自身をブランド化できるすばらしいチャンスだと捉えている人もいれば、グーグルが個人情報を引き渡すよう強いているとして快く思わない人もいる。

例として下の画像を見てみよう。これはランドの情報がグーグルのプロフィール検索結果でどのように表示されるかを示したものだ。

グーグルでランド・フィシュキンのプロフィールを検索した結果
※Web担編注

日本から検索した場合、インターフェイス設定を英語にしていてもプロフィールの検索結果は表示されないようだ。

私は、最初はこの話をまったく何とも思わなかった。グーグル・プロフィールに関する短い記事を1本読んで、「ふ~ん……おもしろいね」と思っただけですぐに仕事に戻ったんだ。

でも、ほどなく、Twitterの投稿にこの話題がどんどん増えてくるのに気づいた。それでも、まだ自分でプロフィールを作ろうなんて気はまったくなかったから、たいして気にもしなかった。

ところが、突然ひらめいた……そうだ! 私の名前はジェニファー・ロペス(Jennifer Lopez)で、どの検索エンジンを使って、(ジェンやジェニーも含めて)ジェニファー・ロペスを検索しても、検索結果に私が出てくることはなかった。でも、そんな状況から脱出できる!……はず?……たぶん。

プロフィールから期待できる可能性に気づいたとたん、私はやりかけのことを全部放り出して、自分のプロフィールを作った。細かな項目をすべてきちんと埋めたわけではないけど、かなりの情報を入れた。気をつけた点は、私の名前が「Jennifer Lopez」ときちんと設定されることと、それまでに呼ばれたことのある呼び名を全部「その他(あだ名や旧姓)」セクションに列記することだった。

グーグル・プロフィールを作成してから20分ほどたつと、「ジェン・ロペス(Jen Lopez)」や「ジェニー・ロペス(Jenny Lopez)」というキーワードでグーグルで検索した検索結果のいちばん下に、私のプロフィールが表示され始めた。やったー……私だ! 世界中にたくさんいるごく普通のジェン(ジェニーあるいはジェニファー)・ロペスさんの中で、私が最初にグーグルでデビューを果たした!

1つ気に入らない「機能」は、ジェニファー・ロペスとか、マイク(マイケル)・マイヤーズ、マイケル・ボルトン、ジョン・スチュワートといった、有名人の検索結果にはプロフィールが表示されないことだ。この件についてはグーグルに問い合わせているほか、Twitter経由で@googleprofiles(グーグルの有効なTwitterアカウント)にも質問を投げかけている。

「Jen Lopez」の検索結果は以下のとおり。

グーグルでジェン・ロペスのプロフィールを検索した結果

プロフィールの検索結果は、上位4人の簡単な紹介が表示されるだけではない。そのクエリで検索した結果がすべて見られるようリンクが張られている。さらに、MySpace(あれ? まだMySpaceを使ってる人なんているのだろうか?)、Facebook、Classmates(これも、あれれ? って感じだ)、LinkedInで検索するためのリンクもある。これが意味する可能性を考えてみてほしい……!

実はずいぶん前、まさに上に書いたような理由から、私は「ジェニファー・セーブル・ロペス(Jennifer Sable Lopez)」という名前で自分をブランド化するしかないと思っていた。2週間前の時点では、ファーストネームがジェニファーでもジェニーでもジェンでも、「セーブル・ロペス」を組み合わせて検索すれば、私が検索結果を独占しているのも同然だった。肝心なのは「セーブル」。このミドルネームをつけて検索しないと、私はどこにも登場しなかった。今でも「ジェニファー・ロペス」では検索結果に出てこないけれど、今は誰かが「セーブル」なしで私を検索しても、私の情報を見つけてもらえるようになったと思うと、興奮を抑えられない。

誤解しないでほしいのだが、プロフィール表示部分で正しく表示してもらうためには、プロフィールの作成と更新をかなり強引に強いられることになるという事実を、私が善しとしているわけではない。

ただ、プロフィール作成という考えを頭から否定する前に、良い方の側面に目をやって、そこから広がるプラスの可能性を考えてみてはどうかということ。同じ名前の誰かが検索結果をすべて独占しているために、決して検索結果に自分の名前が出てくることのない、その他の人たちのことを考えてみてほしい。世界中にいるジェニファー・ロペスたちを。そして、そんな人たちがついに検索で見つけられるようになる可能性について考えてみよう!

プロフィールには何を記入するのか

まだ自分のプロフィールを作成していなければ、私が手順をお教えしよう! まずはじめは、グーグルで「me」を検索しさえすれば、最初に表示された検索結果がプロフィール設定の第1ステップに導いてくれる。これについてはここでは詳しく書かないけれど、ダニー・サリバン氏がグーグル・プロフィールの設定のしかたについて素晴らしいチュートリアルを書いてくれている。

※Web担編注

日本では、プロフィールの作成リンクを使うか、Googleアカウントにログインした状態で、Googleアカウントの画面からプロフィールを作成したり編集したりできる。

これにはかなりの情報が登録できる。入力内容をざっと紹介しよう。

  • 姓名
  • ニックネーム
  • その他の名前(あだ名や旧姓などの別名)
  • 出身地や現住所に関する情報
  • 現在や過去の職業情報
  • 学歴情報
  • 略歴
  • リンク
  • プロフィールのURL
  • 写真
  • 連絡先情報

このプロフィールの優れている点の1つは、好きなだけ詳細な情報を登録してもいいし、最低限の基本情報を入れるだけでもかまわないというところだ。検索結果に表示させるために、どうしても入力しなければならないのは、姓名だけだ。その他の項目をどれだけ詳しく書くかは、本人次第。

名前の認証を得る

この件に関しては声を大にしてお知らせしたい。だって、どこでどうすれば自分の名前を認証してもらえるのかが分かるまで、大変な苦労をしたのだから。これは、私がプロフィールを設定してから最初にやったことの1つだ。どうすればランキングに役立つかどうかなんてまるで分からないけれど、手に入れられる利点はなんでも持っていたかった。

名前の認証を得るのは、やる場所さえわかれば簡単だ! 今現在、これが可能なのは、Knolアカウントを使う方法しかない。すでにKnolアカウントを持っていれば話は早いけれど、まだ持っていなくても、設定するのはとても簡単ですぐに作れる。名前の認証手順は次のようになる。

※Web担編注

名前認証のパートは、日本語インターフェイスや日本からアクセスしている場合は、この記事に書かれているとおりにはならないようだ。参考レベルに留めてほしい。

  1. Knolにサインイン(アカウントがなければ作成)する(Googleアカウントでログイン可能)。
  2. ページトップの「マイプロフィール」に行く。(注:これまでにKnolの記事を作成したことがなければ、「記事を書いて」というボタンをクリックする必要がある。でも「マイプロフィール」を見るためだけなら、実際に記事を作成する必要はない——この注はあとから加えた!)
  3. 自分の画像の隣(名前の下)にある「設定を編集」を選択。
  4. 「Name Verification」(名前の認証)を選択。
  5. ここで名前を認証してもらうのに、電話を使うか、クレジットカードを利用するかの2つから、好きな方を選べる。私は電話にした……クレジットカードの番号を知られるより、グーグルから電話をもらうほうがずっといい!

    電話による名前の認証
  6. 「Verify name by phone」(電話による認証)を選んだら、自分の氏名、電話番号、住所の入力が求められる。入力した後「Verify name by phone」をもう1度選択する。
    グーグル・プロフィールの名前認証--電話番号などの情報を入力
  7. これで、今入力したばかりの情報と認証コードが記されたページが表示される。電話がかかってくると(私の場合、何秒も待たされなかった)、認証コードの入力を求められる。
  8. あとは電話の指示に従えば、はい、できあがり! 認証は完了だ。
    認証は完了

その他、細々したこと

新しいプロフィールに関しては、みんな山のように質問があると思うので、私が最初のリサーチでわかったいくつかの詳細を、以下に挙げておく。これは、私が疑問に思って、そして見つけた答えだ。

  • 今のところ、これは米国の検索結果にしか表示されない。
  • プロフィールに張られたリンクは、リンクジュースを受け渡さない。理由は簡単で、それがグーグルのドメイン名から出ているものだから。これについては、ダニー・サリバン氏からの問いかけに、マット・カッツ氏が答えている。
    グーグル・プロフィールのリンクからPageRankが渡されるかどうかに関するマット・カッツ氏の回答
  • すでにGmailを使っているのであれば、Gmailのユーザー名が自動的にプロフィールのURLになる(これは、少し困りものだけれど)。しかし、Gmailのアカウントがない場合は、(誰かほかの人が使用しているものでないかぎり)好きなURLが作れるようだ。

結論

概して言えば、検索で表示されるために個人情報を入力する「必要がある」という点にはちょっと引っかかるけれど、その一方で、これは、自分が表示させたい情報を検索結果に表示させるのに役立つ、優れたツールだとも思う。

どんな点がよくて、どんな点がよくないかといった、プロフィールについての意見を聞かせてもらえると嬉しい。それから、ほかに何か付け加えたい情報はないだろうか?

ところで、これは私が初めてSEOmozに書いた記事なので、どんなことでもフィードバックは大歓迎だ。これからどんどん記事を書いていきたいと思っている!

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