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マイケル・ジャクソン氏の訃報が明らかにした検索エンジンの問題点(後編)

マイケル・ジャクソン死去の情報の流通から見えてきた検索エンジンの問題点とは。
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この記事は前後編の2回に分けてお届けしている。前編に引き続き、マイケル・ジャクソン氏死去の報道が大手メディアサイトに登場して以降の時系列表と、そこから見えてきた検索エンジンの問題点についてお伝えしよう。

22時20分

MSNBC.comがジャクソン氏の死去を正式に報道する。

ジャクソン氏死去の第一報がインターネットに流れた1時間後、大手ニュースサイトが初めて確かな情報として死去を報じる。

22時25分

CNN.comがジャクソン氏の死去を正式に報道する。

TMZ.comとMSNBC.comに続き、CNN.comがジャクソン氏の死去を確かな情報として報じる。

22時27分

ウィキペディアが初めてジャクソン氏の死去を記載する。

ウィキペディアの編集者たちが、ジャクソン氏の死去について投稿できるだけの十分な情報の裏づけを得る。

22時34分

Twitterでマイケル・ジャクソン氏に関する投稿が毎分約2000件に達する。

Twitterでマイケル・ジャクソン氏に関する投稿が史上最高の毎分1500件近くに達する。その時点における全投稿の20%近くに当たる数字だ!

※Web担編注 毎分2000件と1500件と表記が食い違っていますが、原文ママです。

22時38分

Twitterが過負荷状態になり始める。「Fail Whale」が出始める。

アクセスが殺到し、Twitterサイトが閲覧しづらくなる。

Fail Whale:Twitterの混雑時に表示されるクジラの画像

22時40分

ジャクソン氏死去の記事がGoogle Newsに掲載される。

TMZ.comが最初に死去を報じてから1時間20分後、Google Newsが死亡記事を掲載し始める。

22時46分

「Michael Jackson」というキーワードでグーグル検索すると、検索結果ページにジャクソン氏死去に関するGoogle Newsの検索結果が表示されるようになる。

Google News

グーグルで「Michael Jackson」を検索すると、Google Newsの検索結果ページがトップに表示される。

22時58分

GooglebotがCNNのTwitterフィードをクロールする。

グーグルが「Michael Jackson」の検索結果ページにCNNのTwitterフィードを表示し始め、キャッシュしたバージョンへのリンクを提供する。

23時00分

「Michael Jackson Died(マイケル・ジャクソン氏、死去)」がGoogle Trendsに登場する。

Google Trendsが更新され、「Michael Jackson Died」が最も検索の多いキーワードになる。

23時18分

4chan.orgがダウンする。

4chanの利用者がサーバーを一時過負荷状態にした。個人的にすごく笑える出来事だったので、一応この件にも触れておく。

23時47分

グーグルのトップページの検索窓に「Michael Jackson」と入力すると、キーワード候補として「Michael Jackson Heart Attack(マイケル・ジャクソン 心臓発作)」と「Michael Jackson Cardiac Arrest(マイケル・ジャクソン 心停止)」が表示される。

グーグルのトップページ

グーグルのトップページで(誰かが「Michael Jackson」と入力した場合)、ジャクソン氏の死去が間接的な形で伝えられるようになる。

感想

グーグルはかなり大きな問題を抱えている。SEO業者は要注意だ。

(注:グーグルを選んだのは、以下に挙げるすべての点でグーグルが他の検索エンジンをリードしているからだ。僕がグーグルについて述べることはすべて、他の検索エンジンにはもっと当てはまる。以下の問題に対処するのが技術的にどれほど難しいのか、僕には漠然としかわからない。それでも、僕はいつだってグーグルにより高いレベルを求めているし、グーグルならもっとやれると信じている。)

まずは背景知識を少々。これを僕に最初に言ったのはたしかベン・ヘンドリクソンだったと思うが、ウェブのインデックス化作業では、時間の面で3つの異なる優先事項が存在する。ベンによると、現行バージョンのLinkscapeは動きの遅いウェブを約4週間遅れでクロールし、分析している(540億ページ超というインデックスの規模を考えると、すごいことだ)。Blogscape(PRO会員向け)はそれよりずっと速く、動きの速いブログ界で何百万ものフィードを6時間と遅れずに集約している。すごいことだが、それでもまだ僕らはグーグルに追いついていないし、グーグルと同じ壁にもぶつかり始めている。Twitterのようなサイトは、新しいリアルタイムのウェブを生み出した。おそらく規模としてはほんの数十万ページだろうけど、それをインデックス化しようと思ったら、ほんの数秒の時間差でやらないとほとんど役に立たない。

米国時間6月25日に起きた出来事は、リアルタイムのウェブという新興分野でグーグルが後れを取っている事実を露呈した。マイケル・ジャクソン氏が心停止に陥ったことをTMZ.comが最初に報じてから、グーグルのトップページで「Michael Jackson Cardiac Arrest」がキーワード候補として自動表示されるようになるまでに、3時間17分かかっている。コンピュータの時代に、これはかなり長い時間だ。3時間17分もあれば、ユーザーはグーグル以外の場所へ求める情報を探しにいく可能性がある。

われわれSEO業者は、グーグルの成功に収入を大きく左右される。その収入で家族を養っているのだ。グーグルの技術は完璧だと思い込むのはたやすい。実際、驚異的なレベルではある。しかし、6月25日のような出来事を経験すると、本当は検索エンジンがいかに非力なものかを思い知らされる。

僕にとっては、がっかりな経験だった。

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