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小さなウェブサイトで大きな効果を狙おう

大サイトの内部ページからよりも、小さなサイトのフロントページからのリンクの方が有利かもしれない。
Distilled
SEOmozは英国Distilled社と提携し、検索エンジン市場のニュースと情報を提供している。この記事はDistilled.co.ukに勤務する協力者から提供されたもので、内容はすべて筆者自身の見解であり、SEOmozの見解を反映しているとは限らない。

みんな大きなサイトからのリンクがいいと思っているだろう? リンク元ページが編集者によって書かれた記事であれ、ゲストの投稿であれ、自分のサイトにある程度の力と信頼性をもたらしてくれるのだからすばらしい。

だが、大きなサイトからのリンクにも欠点はある。それは、サイト内にある価値の低いページからリンクが張られてしまうかもしれないということだ。新しく公開されたページはインデックス化されるまでにしばらく時間がかかるから、(初めのうちはまず確実に)その力のほとんどが内部リンクから来るものになり、クロール頻度が高くなることはあまりない。

それに比べて、サイトのフロントページはずっと多くの種類のドメイン名からリンクされており、高いクロール頻度が期待できる。そのうえ、古い記事に突然新しいリンクが加わったりすると、もっと頻繁にちゃんとしたリンクが増えているフロントページに比べて、グーグルから疑いの目が向けられそうだ。

つまりこれは、大きなサイトの内部ページからのリンクよりも、小さなサイトのフロントページからのリンクの方が有利かもしれないってことを示しているんだ。

大きなサイトの内部ページからのリンクよりも、小さなサイトのフロントページからのリンクの方が有利かもしれない
この図の意味がわかるなら、多分この先は読まなくてもいいんじゃないかな。

例として、Lifehackerのアーカイブを探して見つけたProgrammer's Notepad 2という便利そうなツールについての記事を取り上げよう。サイトオーナーはきっと頑張ってLifehackerに連絡を取りつけ、関係を築き、ついにはこのアプリの記事を掲載してもらうことに成功したんだろう。次に示すページからProgrammer's Notepad 2へリンクが張られているのがわかるよね。

もちろん、Programmer's Notepad 2については、もっと小さなサイトでもとりあげられている。こうした小さなサイトは口コミでこのツールを知ったのかもしれないが、このアプリのオーナーたちが、プログラミングやウェブ開発に関するさまざまなサイトに向けて、「われわれが作ったこのツールは、きっと気に入ってもらえると思う。ぜひチェックを」といったEメールを大量に送りつけたんじゃないかって思いたい。

それでは、フロントページからProgrammer's Notepad 2にリンクしている小さなサイトをいくつか調べてみよう。

ドメイン名URL MozRankURL MozTrust
www.pappons.com1.281.12
www.jasonbadams.net1.782.36
links.tecwiz.de2.081.39
dintiradan.ermarian.net2.492.54
www.deleyna.com2.333.24
freeware.startingiseasy.com3.303.00

(Programmer's Notepad 2のサイトに関するLinkscapeのレポートを「URLに渡されたmozRank」順に並べてみると、Lifehacker.comが初めて登場するのは、リストの400ページ目ぐらいだ)

あまり強力でないサイトの強いフロントページからのリンクにはマイナス面がある。それは、今後ずっとそのページが存在する保証はなく、ある時点で削除されてしまうかもしれないってことだ。だけど、一時的なもの過ぎないとしても、そのページから渡される力は、リンクがすぐにインデックス化されるということとも相まって、効果をもたらしてくれるはずだ。

この方法は、きわめて関連性の高いニッチ分野の小さめのサイトとコンタクトをとることができる場合、特に有効だ。そういうサイトを見つけるなら、今だったら僕は次のディレクトリを詳しく探すことを勧める。

同時に、そのニッチ分野にあるサイトのディレクトリも探してみることをお勧めする。たとえば、僕は今週英国の工芸品サイトを探していて、Crafty Blogsがとても役に立つことに気がついた。調べたいニッチのほとんどすべてに、同じようなリストがあるはずだ。

※Web担編注 ニッチサイトを探す手法については、昨日と一昨日の記事「良質のニッチブログを見つけ出して活用しよう(前編)(後編)」が参考になるだろう。

◇◇◇

まとめ:リンク構築戦略を組み立てるときには、強いドメイン名からのリンクは有益だけれども、フロントページ(あるいは、フロントページではなくても、力のある高レベルのページ)からリンクを張ってもらえるなら、小さくて弱いドメイン名でもより強い力をもたらしてくれることが多いってことを忘れないようにしよう。

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