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リンクベイトは注目されてもリンクを獲得しなきゃ意味がない! リンクベイトの価値を測る方法

リンクベイトに対する批判的意見のナンバーワンは何かしら? 専門的な観点から言うなら、人気の高いコンテンツなのにリンクはあまり多くは獲得できないケースがよくある、というのが一番の問題ね。

「リンクベイト」は、たくさんのリンクを獲得するか否かにかかわらず、メディアの注意を惹きつけるほとんどのものを指す語として使われるようになったわ。実のところ、ソーシャルメディアサイトはリンクベイトの助けになる一方で、それと同じくらい障害にもなっているという主張も成り立ちそうなの。あるテーマについて、RedditのコメントやStumbleUponのレビューで発言できるのなら、それを外部のブログに書いて元記事にリンクを張る必要性は薄れるもの。それに、ソーシャルニュースサイトの中には、外部向けリンクに「nofollow」属性を付けているところもあるわ。StumbleUponは100%そうしているし、Redditは人気度に基づいたアルゴリズムを使って、nofollow属性を付けるか付けないかを決めているみたい。だから、StumbleUponで40件のレビューとその何倍もの支持票を獲得しても、リンクに基づく従来のSEOという点では無意味ってこと。

サイトへの外部リンクをブログによって獲得していることが多いんだったら、ブログに投稿するすべての記事は、本質的にある種のリンクベイトということになるわね。でも、リンクを引き寄せるつもりで制作したコンテンツを「リンクベイト」と呼んでも、それがサイトに最も多くのリンクをもたらしてくれるとは限らないわ。これは、バイラルマーケティングとコンテンツベースのリンクビルディングの違いに似てるわね。実際は宣伝効果を生んだり注目を集めたりしただけのものまでリンクベイトと呼ぶことについては、ほかの人たちと同じく私にも身に覚えがあるわ。そういうコンテンツがいけないってわけじゃないのよ。それに、仮に私が検索エンジン(えーと、リンクだけじゃなくてコンテンツもインデックス化する検索エンジンね)の仕事をしていたら、私が大いに興味を持つ対象は、インターネットに含まれるバイラルでリンクのない情報の集合体になるはず。

StumbleUponは、大勢の目に触れていながら外部リンクをあまり獲得できていないことの多いコンテンツを探すのに恰好の場所ね。ここは、各レビューページでも、人気の高いコンテンツのリストでも、リンクジュースを渡すリンクは出していないの。この点は私にとって認められるものではなくて、ある一定レベルの注目を集めたコンテンツには、少なくともfollowリンクぐらい与えるべきだと思うわ。だって、そのコンテンツこそが、StumbleUponに利用価値をもたらしているんだから。

画面キャプチャ
赤色になっているのがnofollowのリンク。一定数の支持とレビューを獲得したら、nofollow属性を取り除くべき。

ページの強さ、信用度、成功度を計算するのに利用できる測定基準が増えてきて、サイトの評価がやりやすくなっているわ。具体的には、どんな種類のコンテンツが人々の目にとまって、どのコンテンツがリンクを引き寄せるか。それに、ほとんど外部リンクをもたらさないDiggでの上位獲得の取り組みみたいなものを、続ける価値があるか、あるいは縮小するべきか。こういった評価を下すのが容易になってきたわけ。

これまでのところ、SEOmozが新しくリリースしたツールのLinkscapeは、本当に役に立つ記事やプロジェクトの対極にあるネタ系のコンテンツに関して、私たちがそうじゃないかなと思っていたことをかなり裏づけているわ。コンテンツの露出度を測るのなら、もう非常に有効な手段があるでしょ。たとえば、Diggで2500ポイント付いた、Redditで何百という支持票を獲得した、StumbleUponで何千回も閲覧されたというデータから、大勢がそのコンテンツを見たことが確かめられるわよね。ソーシャルメディアはSEOじゃないけど、SEOとソーシャルメディアは切っても切れないもので、露出度の価値を過小評価してはいけないわ。だけど実際の話、さまざまな種類がある人気コンテンツは、それぞれSEO的にどれだけ利点があるかしら?

SEOmozの記事5本で比較してみましょう。

今回調査した5つのリンクベイト

ここに挙げた5本は、人気の高いコンテンツが持つさまざまな要素をうまくカバーしているの。

さて、異なるタイプのコンテンツを5つ見てきたけれど、Linkscapeというすばらしいツールで測定すると、その結果はどうなるかしら?

URLに関する基本的な測定結果

  • Google Search Results Missing from OneBox
    http://www.seomoz.org/blog/google-search-results-missing-from-onebox
    URLのmozRank4.20
    ドメインのmozRank7.83
    鮮度1か月前
    URLが獲得している外部リンク27
  • 「フッターが素晴らしい19サイトを参考に足もとを見直そう」の原文
    http://www.seomoz.org/blog/put-your-best-foot-forward
    URLのmozRank4.38
    ドメインのmozRank7.83
    鮮度1か月前
    URLが獲得している外部リンク114
  • 「誰も知らなかったグーグルのルール——URLの最後に「.0」を付けるな」の原文
    http://www.seomoz.org/blog/unwritten-google-webmaster-guideline-dont-end-urls-in-0
    URLのmozRank4.48
    ドメインのmozRank7.83
    鮮度1か月前
    URLが獲得している外部リンク69
  • 「Eコマースサイトを成功に導く「新17ヶ条」」の原文
    http://www.seomoz.org/blog/17-new-rules-for-successful-ecommerce-websites
    URLのmozRank4.84
    ドメインのmozRank7.83
    鮮度1か月前
    URLが獲得している外部リンク331
  • 「検索エンジンが順位を決める53の要因」の原文
    http://www.seomoz.org/article/search-ranking-factors
    URLのmozRank6.17
    ドメインのmozRank7.83
    鮮度1か月前
    URLが獲得している外部リンク2.934

URLおよびドメイン名に関するさらに進んだ測定結果

  • Google Search Results Missing from OneBox
    http://www.seomoz.org/blog/google-search-results-missing-from-onebox
    URLのmozTrust2.11
    URLが獲得しているサイト内リンク27
    ドメイン名のmozTrust7.83
    ドメイン名が獲得している外部リンク367.502
  • 「フッターが素晴らしい19サイトを参考に足もとを見直そう」の原文
    http://www.seomoz.org/blog/put-your-best-foot-forward
    URLのmozTrust2.17
    URLが獲得しているサイト内リンク27
    ドメイン名のmozTrust7.83
    ドメイン名が獲得している外部リンク367.502
  • 「誰も知らなかったグーグルのルール——URLの最後に「.0」を付けるな」の原文
    http://www.seomoz.org/blog/unwritten-google-webmaster-guideline-dont-end-urls-in-0
    URLのmozTrust3.01
    URLが獲得しているサイト内リンク17
    ドメイン名のmozTrust7.83
    ドメイン名が獲得している外部リンク367.502
  • 「Eコマースサイトを成功に導く「新17ヶ条」」の原文
    http://www.seomoz.org/blog/17-new-rules-for-successful-ecommerce-websites
    URLのmozTrust2.39
    URLが獲得しているサイト内リンク25
    ドメイン名のmozTrust7.83
    ドメイン名が獲得している外部リンク367.502
  • 「検索エンジンが順位を決める53の要因」の原文
    http://www.seomoz.org/article/search-ranking-factors
    URLのmozTrust4.19
    URLが獲得しているサイト内リンク314
    ドメイン名のmozTrust7.83
    ドメイン名が獲得している外部リンク367.502

調査結果を見てみると……

誓ってもいいけど、結果がこうなるように仕組んだわけじゃないのよ。各URLの順番は、私がそれぞれのコンテンツをどれくらい価値があると考えているかを基準に決めたんだけど、インターネット全体も同じように評価していることをページの測定結果が裏付けているわ。

唯一、このパターンから外れているのが、「URLの最後に『.0』を付けるな」の記事ね。この記事はmozTrustがランドのEコマースサイトの記事より高くなっているし、外部リンクの数を見てもマシュー・インマン氏のフッターの記事の方が、「.0」の記事よりたくさん獲得しているでしょ。でもこの2つの逆転現象は、簡単に説明できるわ。「.0」の記事は、オーソリティの高いサイトからの外部リンクが多かったの。こういう記事には、私たちみたいなSEOの関係者しか興味を持たないからっていうのが大きな理由ね。それから、フッターの記事は、取り上げたサイトの一部からもリンクを獲得したし、そのフッターを手がけたデザイナーと一緒に仕事している人たちや、通常のデザイン/SEO系ブログからもリンクしてもらったわ。

みんながウェブ上で見かけるリンクベイトで一番目立っているタイプってどんなものかしら? もちろんネタ系よね。そういうリンクベイトは、ソーシャルメディアで最も注目を集めることが多いから、そのせいで私たちは、これがリンクビルディングの最高の形だと思い込まされているんだわ。この種のコンテンツが一番思いつきやすいと言われてるけど、それだって真実じゃないのよ! そういうコンテンツでソーシャルメディアの巨大コミュニティを一気に惹きつけるだけのおもしろさを出すには、普通なら、本物のインスピレーションと少しばかりのウィット、それにスパイスも少々必要なのに、一時的なワクワク感を与えるだけのくだらないコンテンツしか提供できてないっていうのはよくある話。数をこなして、うまくやれば(ようこそCracked、さよならDrivl)、この戦術は、人もうらやむほどの支持者とリンクをもたらすわ。でも、通常のレベルでやってたんじゃ、大量のリンクが得られることはめったにないわね。

ええ、たしかに例外はあるし、私たちもそれを目にしてきたわ。だけど、StumbleUponの人気ページリストに毎日載ったとしても、それほど目立たないページが最終的に獲得するようなリンクラブをいただけるとは限らないのよ。そんなことわかってるよ、なんて声が聞こえてきそうね。確かに大部分のSEO業者は、そのとおりだと思っていたわけだけれど、今回みたいにきちんと証拠を積み上げて確認するのは良いことだわ。あなたのサイト、またはあなたのクライアントのサイトのリンクベイトを、Linkscape(基本的な測定の方は無料で使えるわよ)で測定して、最も高い信用やmozRank、あるいは最も多くの外部リンクを獲得しているのはどこかを調べてみて。質が高くて、たくさんのリンクと注目を獲得しているページなら、リンクを張る価値があるコンテンツとして、またバイラルなコンテンツとしても、ソーシャルメディアとSEOの両方で恩恵を得られるわ。

「おもしろい」コンテンツを作る時間は減るかもしれないけど、リンク獲得で最高の結果をもたらすものを理解できると思えば、必ずそれだけの価値があるはず。そうは言っても、今後のカンファレンスで飲みすぎちゃって、Diggで大騒ぎされた挙句にまったくリンクを獲得できないような記事を、また書かないとは約束できないけどね(^_-)。

用語集
SEO / nofollow / インデックス / ソーシャルメディア / ドメイン名 / バイラル / リンク / リンクビルディング / リンクベイト / 外部リンク / 検索エンジン
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