Moz - SEOとインバウンドマーケティングの実践情報

良質のニッチブログを見つけ出して活用しよう(前編)

ニッチブログは、「リンク」「トラフィック」「専門知識」などの理由で重要になる。
Distilled
SEOmozは英国Distilled社と提携し、検索エンジン市場のニュースと情報を提供している。この記事はDistilled.co.ukに勤務する協力者から提供されたもので、内容はすべて筆者自身の見解であり、SEOmozの見解を反映しているとは限らない。

私が考える「ニッチなブログ」とは、定期的に更新していて、何か1つのテーマ、たとえば「かぎ針編み」や「お茶」などに的を絞ったブログのことだ(もちろんほかの話題があってもいいけど)。多くの場合、専門性を備えたブログは、よくある「ある事柄について取り止めもない思いを書き散らした」サイトよりはるかに質が高い。とはいえ、今こうしている間にもネットでは新たなブログが星の数ほど生まれており、そんな中で質の高いブログを見つけ出すことはますます難しくなっている。そのブログが自ら人目に触れる努力をしていなければなおさらだ。

こう言うと、まるでかぎ針編みに関する隠しブログでも探しているみたいだけど、誤解しないでほしい。私が言っているのは、検索エンジン向けにしっかり最適化されていなかったり、title要素やキーフレーズのことをほとんどわかっていなかったりするようなブログのことだ。

なぜニッチブログを見つける必要があるのか?

いくつか理由はあるけど、中でも一番の理由はリンクだ。

自分のサイトが提供しているテーマ(これを何にするかってことも、確かに少々頭を使う必要があるかもしれない)が何であれ、たいていのものにはそれを中心に扱うブログのコミュニティが存在する。同じテーマを扱う他のWebサイトと関係を築くことは、多様なドメイン名から本当に質の高いリンクを獲得する絶好の手段だ。検索エンジンからも高い評価が得られる。

2つ目の理由は、ありきたりで単純だけどトラフィックだ。優れたニッチブロガーは熱心な支持者を獲得していて、おそらくは他の複数のニッチブロガー、それも各々かなりの数の読者を得ているブロガーたちとつながりを持っているだろう。この種のブログから人の手による自然なリンクを獲得すれば、コンバージョン率の高いビジターを自サイトへ呼び込めるはずだ。

3つ目の理由は、見つけ出したニッチブロガーが、得意分野に関して自分以上に知識を持っているかもしれないことだ。そんな相手と適切な関係を構築すれば、リンクやトラフィック以上のものが手に入るかもしれない。つまり先方の専門知識からも恩恵を受けられる可能性がある。

なぜニッチブログは見つけにくいのか?

何しろニッチなテーマを扱うブログだから、たとえどんなに評価が高くても、何かのランキングで上位に入るとは限らない。最初に言ったとおり、世の中には山ほどブログが存在しているから、質の高いブログはいずれ何らかの形で知られることになるといっても、それを自力で見つけ出して価値を評価するというのは、場合によってはやはり手間暇のかかる作業だ。

ニッチブログを見つける方法

ニッチブログの探索に取り掛かる前に、まずは自分のサイトがどの「ニッチ」分野に当てはまるのか、頭を使って考えてみよう。ちょっとしたブレインストーミングやキーフレーズ調査をやってみるといい。たとえば、自分のサイトが手芸に関するサイトなら、単に「手芸ブログ」で探し始めるのでなく、もっと広い範囲と狭い範囲の両方を調べてみよう。デザインや創作、あるいは子供の活動や趣味なんかを扱っているサイトは、手芸をテーマの1つにしている可能性がある。反対に、手芸の中でさらに範囲を絞って探すなら、編み物、かぎ針編み、裁縫、刺繍、レース編み、パッチワーク、アップリケ、キルティングなどなど、探すあてはいくらでもある。

このようにして探索に適した分野の長いリストが完成したら、次のようなことをやってみよう。

  • いくつかのブログディレクトリを訪問する。まずはテクノラティに行ってみるのが手っ取り早いけど、こちらの記事にはもっとたくさんのディレクトリが紹介されている。

    でも、実際にニッチブログのディレクトリに行ってみると、ちょっと不思議の国に迷い込んだような気分になる。こういうディレクトリで検索するときは、必ずしもすべてのディレクトリが同じ方法でブログを分類しているわけではないことに注意すべきだ。あるディレクトリで「手芸」のカテゴリに分類されているブログが、別のディレクトリでは「アート」に分類されている可能性もある。こういうとき役に立つのが、さっきのキーフレーズのリストだ。

  • これらのキーフレーズをWordPressのタグ検索に入れてみるという手もある。ここは関連性の高さが今ひとつよくわからないけど、それでも十分使えるリストのようだ!

  • 良さそうなニッチブログをいくつか見つけたら、そこのブログロールをじっくり見てみよう。さほど長いブログロールでなければ、隅々まで眺めて、良さそうなサイトをいくつか抜き出そう。ブログロールが長過ぎる場合は、ブログロール全部をコピーしてスプレッドシートに貼り付け、重複しているものを強調表示するといい。

  • グーグルのブログ検索はかなりの優れものだ。キーワードで検索してみよう。特に、検索結果の一番上に表示される「関連するブログ」(Related Blogs)がすばらしい。

    ※Web担編注 「Related Blogs」の機能は、日本語版のGoogleブログ検索では表示されない。表示言語を英語にすると出るようだ。また、Related Blogsの部分は時間の経過とともに変化するようだ。
  • グーグルで検索の仕方を工夫してみよう。もしリンクを求めているのなら、「intitle:テーマ guest post」のような検索を試してみるといい。過去にゲストが書いた記事を掲載しているブログなら、再び掲載してくれる可能性は非常に高い。

この記事は2回に分けてお届けする。次回は、活用できそうなニッチブログの絞り込み方や、先方に連絡を取る際の注意事項などをお伝えする。→後編を読む

この記事が役に立ったらシェア!
メルマガの登録はこちら Web担当者に役立つ情報をサクッとゲット!

人気記事トップ10(過去7日間)

今日の用語

CRM
Customer Relationship Managementの略。「CRM」 ...→用語集へ

インフォメーション

RSSフィード


Web担を応援して支えてくださっている企業さま [各サービス/製品の紹介はこちらから]