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楽天の「配送品質向上制度」とは? 店舗の土日出荷対策、認定ラベル付与商品の検索優遇は?【概要+責任者インタビューで解説】 | 通販新聞ダイジェスト

2 years 3ヶ月 ago
楽天グループはユーザーの満足度向上をめざした「配送品質向上制度」を2024年6月に導入するものの、出店サイドは対応が分かれている。ネックになっているのは何か?

楽天グループでは来年6月、配送品質が高い商品を優遇する仕組みとして、基準を満たした商品にラベルを付与する仕組み「配送品質向上制度」を導入する。ラベルの貼付がモール内検索における順位決定の要素に含まれることから、出店店舗は対応に追われている。基準を満たす上でネックになるのは土日出荷。楽天が新制度を導入する狙いはどこにあるのか。

新制度「配送品質向上制度」とは?

今年1月の「新春カンファレンス」で制度導入が発表されてすぐ、売上高がそれなりに大きい会社も含め、EC企業から新規の相談がかなり来た。制度に対して何かしらアクションを起こさないとまずいという危機感の表れではないか。

こう語るのは、スクロール360ソリューション戦略部EC―BPO課の山本雄一課長代行。「ラベルを取得するには土日祝日を含めて365日出荷対応が必要」とアナウンスされたものの、対応していないEC企業が大半だからだ。

「店舗基準」と「商品基準」

楽天が導入する新制度とはどういったものか。まず、基準は店舗基準と商品基準がある。店舗基準については「納期順守率96%以上」「6日以内お届け件数比率80%以上」「出荷件数が月に100件以上」「共通の送料込みラインの導入」の4つ。これに準ずることを前提として、商品基準を満たしている商品にラベルが付与される。

商品基準「365日出荷可能」「午前の注文は翌日届け可、午後の注文は翌々日届け可」「日付指定可能」となる。

楽天が導入する新制度「店舗基準」「商品基準」
楽天が導入する新制度「店舗基準」「商品基準」

商品基準を満たした場合、ラベルは翌日~翌々日配送が可能な地域のユーザーに表示する。たとえば出荷元が関東地方にあり、翌日~翌々日配送が本州・四国に可能な場合は、この地域のユーザーにのみラベルは表示され、北海道と九州・沖縄のユーザーには表示されない。

楽天では、出店者との意見交換・説明会「楽天市場タウンミーティング」で出た要望を受け入れる形で、母の日・クリスマスなど特定日に届ける必要がある商品やオーダーメイド商品など、商品の性質上6日以内の配送が難しい商品は「6日以内届け件数比率」の母数から除外して計算するようにしたほか、検索順位決定で不利にならないよう考慮する。

「365日出荷」については年末年始と月1回は休業を認め、土日祝日は通常注文締め切り時間を最短午前9時に設定可能とした。

ネックは土日対応。対応可否は半々

ただ、これでも対応が難しい店舗が多いことは変わらない。店舗Aは「制度へ対応をしない、というよりはできない。周囲の店舗も同じ意見だ。アマゾンのように、FBAを利用することで『プライムマーク』が付けられるならわかりやすいが、さまざまな基準があるので対応が難しい」と難色を示す。

店舗Bは「完全週休2日制を導入しているので商品が出荷できない。来年は2024年問題(編注:トラックドライバーの時間外労働を規制に端を発する物流業界の諸問題)もあるし、現在の運用を変えなければいけないとなるとハードルが高い。売れ筋のみ外部に委託するなど、商品単位でラベルを取得することも考えられるが、今のところ様子見だ」とする。

店舗Cは「事業モデルそのものを変えないと対応できないので、現状はしない方向。(楽天が出店者の物流業務を請け負う)『楽天スーパーロジスティクス(RSL)』も利用しているので365日出荷は可能だが、われわれは土日休みなので出荷指示が出せない。また、その他委託している倉庫は土日出荷に対応していないためだ」と話す。

店舗Dは「全て自社で出荷しているが、実験的に土日出荷を開始した。きついのは事実だが、対応する方向で進めている。どうすれば社員に負担をかけずに実現できるかを模索していきたい。ただ、今のところ売り上げは増えていないので、いまいちモチベーションが上がらない」と苦笑い。

多数のEC企業をクライアントとして抱える、あるコンサルタントは「印象としては対応する会社としない会社が半々というところだが、頭を抱えている店舗が多いのは事実。一部商品はRSLに預けよう、という動きもある」と明かす。

スクロール360では10月、制度への対応を検討するEC企業を対象に、受注処理代行サービスにおいて、土日祝日限定の業務委託ができる「土日祝対応プラン」を開始。ただ、出荷業務に関してはRSLなど、365日出荷が可能な物流センターを探す必要がある。

スクロールの「土日祝対応プラン」(画像はスクロール360が配信したリリースから編集部がキャプチャして追加)
スクロールの「土日祝対応プラン」(画像はスクロール360が配信したリリースから編集部がキャプチャして追加)

ラベル付与の効果に疑問の声も

もう一つ、店舗が気しているのは「ラベルが付与された商品はどのくらい検索で優遇されるのか」だ。モール内検索順位は売り上げに直結する。制度に対応しないことでどれだけ検索順位が下がるのか、戦々恐々としているEC企業は少なくないようだ。

対応に前向きな店舗Dは「ラベルが付与され、検索優遇が始まってどれくらい売り上げが変わるかだろう」と話す。一方、店舗Cは「やりたくてもやれない店舗が少なくないなかで、対応できる店舗を優遇するのはいかがなものか、という話は楽天の担当者にした」とする。

店舗が神経質になっているのは、LINEヤフーの「ヤフーショッピング」において「優良配送」(「お届け希望日」を、受注日プラス2日以内としている商品かつ当該出店者の出荷遅延率が一定水準未満である場合のみ出店者が設定できる表示)に対応した商品の検索を露骨に優遇したことが、流通が落ち込んでいる原因の一つと見る向きが多く、楽天が同じ轍(てつ)を踏むことを心配しているためだ。

店舗Dが「配送の品質が上がることと、顧客が求めてる商品が届くことは別の話最近のヤフーはお得な商品を商品検索で見つけるのが困難だ」と指摘するように、ラベルの付与を検索で重視しすぎると「配送の品質」と「価格も含めた商品の品質」が一致しなくなる恐れがある。

楽天は顧客満足度アップを重視

こうした店舗の声に対し、楽天はどう応えるのか。コマースカンパニーマーケットプレイス事業楽天市場企画部の海老名雅貴ヴァイスジェネラルマネージャーは「タウンミーティングやWebでの説明会を通じ、約2500店舗から意見をもらったわけだが、『土日出荷に対応するのは厳しい』という声が少なくなかったのは事実」と振り返る。それでも365日出荷への対応を求める理由について、海老名ヴァイスジェネラルマネージャーは「ユーザーのニーズがあるから」と明快に答える。

同社によれば、楽天市場におけるユーザーの日付指定の曜日別構成比は、土曜日を除き同水準という。「楽天市場は社会インフラに近い存在だからこそ、多くのユーザーが集まってくる。また、平日休みの人も少なくない。ユーザーのニーズに応えるためには、翌日または翌々日に届けることを前提として、全曜日稼働してもらいたいということだ」(海老名ヴァイスジェネラルマネージャー)。

一方で海老名ヴァイスジェネラルマネージャーは「それなりに店舗のオペレーション負荷が発生する制度なのは事実」と認める。「ただ、ECは“当たり前”がすぐに古くなってしまう世界。現状を維持しているだけでは、数年後には遅れを取ってしまいかねない。仮想モールとしては、たくさんの店舗と一緒にレベルアップしていきたい」と呼びかける。“欲しい時に受け取れる”状況を実現することで、ユーザーの満足度向上を図る狙いだ。

ラベル付与は検索順位の向上?

「ラベル付与商品の検索優遇」についてはどうか。海老名ヴァイスジェネラルマネージャーは「どういった形で検索順位の要素に含めるかはまだ決まっていないし、そもそもロジックは公開できない」としつつも、「『競合のやり方がうまく行っていない』といった店舗の声は承知している。もちろん、制度を導入したことで流通が減っては意味がないわけで、激しい優遇はせず、恐らく徐々に変わっていくのではないか」と語る。

ただ、制度に対応した店舗にとっては、ラベル取得のメリットを求めたくなるのは当然だろう。そのため、バランスをどう取るかが重要になってくる。「たとえば翌日配達サービス『あす楽』対応商品は、売れているので検索順位上位に来る。結局のところ購買の意思決定をするのは消費者なので、検索で大きな優遇をしなくても、長い目で見ると徐々に順位が上がってくるのではないか。それは『配送関連の情報がわかりやすい』『早く届く』といった消費者のニーズに応えられる商品だからだ」(海老名ヴァイスジェネラルマネージャー)。

とはいえ、一定数の商品がラベルを取得できなければ、こうした自然な流れを作り出すことも難しくなる。仮想モールとしての配送体制を、最大のライバルであるアマゾンに近づけようとする今回の取り組み。海老名ヴァイスジェネラルマネージャーは「創意工夫して頑張っている店舗が、よりフィーチャーされる売り場でありたい」と語るが、制度への対応に難色を示すEC企業も少なくないなかで、「365日出荷」のメリットをどれだけ店舗に理解してもらえるかも重要になってきそうだ。

「配送品質向上制度」導入の意図

配送品質向上制度の趣旨や導入意図などを海老名雅貴ヴァイスジェネラルマネージャーに聞いた。

海老名雅貴ヴァイスジェネラルマネージャー
海老名雅貴ヴァイスジェネラルマネージャー

――楽天市場では近年、配送関連のサービスを強化している。

「共通の送料込みライン」や、「最短お届け可能日の表示」といった仕組みを取り入れることで、送料や配送日時をユーザーにわかりやすくするとともに、「ユーザーが欲しいときに希望する形で受け取れる」ことを実現したいと考えている。当社の調べでは、注文翌々日以内の配送で、多くの人が「早い」と感じ、7日後の配送になると「遅すぎて買わない」が大きく増加した。そのため、一定の配送スピードは必要だ。

一方で、急いでいないユーザーもいる。配送日の指定で「日付指定なし」を選んだユーザーにポイントを付与する「急がない便」の実証実験では、ポイント付与した場合の「日付指定なし」選択率は、付与しない場合の3.5倍だった。大型セールの際は、受注の波と出荷の波が一致することが店舗の大きな負担となるので、出荷の波をずらすことで店舗のオペレーションを平準化できればと考えている。

――配送品質制度に対する店舗の声は。

タウンミーティングなどでの店舗の意見を取り入れる形で、月1回の休業日を設けたり、年末年始を除外したりしたわけだが、それでも「土日出荷は難しい」「なぜ365日出荷しなければいけないの」という声は多かった。それは、ユーザーのニーズがあるから。ユーザーにはそれぞれの生活があって、土日休んでる人だけではなく、平日に受け取る人もたくさんいる。楽天市場は社会インフラに近い存在になっており、土日休む社会インフラというのは考えにくい。ユーザーの利便性を考えると、ニーズに応えなければいけないと考えている。「注文翌々日以内の配送」を望むユーザーが多いことを考えると、土日も出荷しないとニーズに対応できない

――「土日は休業日なので対応できない」というEC企業も少なくない。

土日出荷の扱いに関しては、社内でもかなり議論があった。ただ、ユーザーにわかりやすくすることが、結果的には頑張っている店舗が報われることにつながるのではないかと思う。工夫をして土日出荷を実現している店舗はすでにたくさんある。楽天市場はそういった店舗がフィーチャーされる場であるべきだし、頑張る店舗の集合体だからこそ、ユーザーを引きつける場であり続けられるのではないか。

現状維持では頑張っている店舗が報われないし、ひいてはユーザーにとっての魅力も低下してしまう。創意工夫を引き出す制度設計であるべき、というのが基本。

もちろんラベルが全てではないし、商品の魅力のみで勝負している店舗もある。ただ、商品のコモディティー化が進む中なか、配送のわかりやすさや品質は、店舗間の競争や仮想モール間の競争においては、重要な要素ではないか。

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通販新聞

ヤマト運輸と佐川急便、一部地域で荷物の配送に遅れ。年末商戦で12月も配送遅延が続く可能性も

2 years 3ヶ月 ago

ヤマト運輸と佐川急便は12月1日、一部地域で荷物の配送に遅れが生じていると発表した。物量の増加が理由。

Amazonなど、11月末にかけて多くの企業が実施したブラックフライデーセールなどが影響したと見られる。

ヤマト運輸と佐川急便は12月1日、一部地域で荷物の配送に遅れが生じていると発表
ヤマト運輸のお知らせ(画像はヤマト運輸のリリースからキャプチャ)

12月1日からはLINEヤフーの「ヤフービッグボーナス」、4日からは楽天グループの「楽天スーパーセール」など、大手ECモール、各ECサイトで年末商戦セールが行われる。

ヤマト運輸では「年末に向けて、さらなる荷物の増加や帰省などによる交通渋滞が予想され、全国的に荷物のお届けに遅れが生じる可能性がある」とアナウンスしている。

瀧川 正実

「TikTok Creative Exchange」で広告制作を支援

2 years 3ヶ月 ago

ティックトックは、広告クリエイティブの制作を支援するソリューションとして、セルフサービス型プラットフォーム「TikTok Creative Exchange(TTCX)」の提供を開始。日本では10社以上のクリエイティブパートナーと提携している。広告主は規定の広告出稿額を約束することで、無料で広告を制作してもらえる。

TikTok Creative Exchange
https://ads.tiktok.com/creativeexchange/

https://tiktok-for-business.co.jp/archives/16336/

noreply@blogger.com (Kenji)

佐川急便の年末年始の配送対応について【2023年~2024年】

2 years 3ヶ月 ago

佐川急便は、年末年始期間中の集荷・配達業務の対応を公表した。

12月1日(金)~2024年1月4日(木)の期間、電話やインターネットで受け付けている集荷依頼は、前日までに連絡するように要請。12月30日(土)~2024年1月4日(木)の期間に配達を希望する場合、「指定日配達シール」を貼付するか、送り状に配達指定日を明記するよう呼び掛けている。

なお、時間帯指定サービスは通常通り利用できる。また、2024年1月1日(月)に受け付けた荷物は1月3日(水)以降に対応する。

佐川急便は、年末年始期間中の集荷・配達業務の対応を公表
集荷予約制を適用する期間

「飛脚ジャストタイム便」は12月11日(月)~2024年1月4日(木)まで、「飛脚国際宅配便」は12月25日(月)~2024年1月4日(木)までサービスの引き受けを中止。「飛脚メール便」「飛脚ゆうメール便」「飛脚電報便」は12月30日(土)~2024年1月4日(木)まで、サービスの引き受けを停止する。

瀧川 正実

ファッションECモール「ZOZOTOWN」に「アイテムレビュー機能」を搭載

2 years 3ヶ月 ago

ZOZOは11月29日、「ZOZOTOWN」で購入した商品へのレビュー投稿、投稿されたレビューを閲覧できる「アイテムレビュー機能」の提供を始めた。

「アイテムレビュー機能」は、レビューコメントに加えて、購入者の性別や世代、身長、体重、普段着用しているサイズなどの情報、実際に購入した商品のサイズ感を参考にできるレビュー機能。

コスメアイテムでは、「しっとり」「さっぱり」「さらさら」など使用感の参考になる商品の特徴、購入者の性別・世代といった基本情報、購入者の肌タイプやパーソナルカラー、肌の悩みなど、コスメアイテム特有のレビュー情報も項目として追加している。

ユーザーが投稿したレビューは、各アイテムの商品ページに表示。レビューに対して「ZOZOTOWN」公式キャラクターである「箱猫マックス」のリアクションスタンプを押すことができる。

ZOZOは11月29日、「ZOZOTOWN」で購入した商品へのレビュー投稿、投稿されたレビューを閲覧できる「アイテムレビュー機能」の提供を始めた
「アイテムレビュー機能」のイメージ

「ZOZOTOWN」では、1500以上のショップが出店、8900以上のブランドを取り扱い、常時95万点以上の商品数、毎日平均2900点以上の新着商品を掲載している。

ネット通販において、ファッションアイテムやシューズはサイズ感、コスメやスキンケアアイテムなどは使用感をユーザーへ伝えることが難しい。購入者のレビューを参考できるようにすることで、購入時の意思決定をサポートする。

瀧川 正実

購入「後」の顧客体験がロイヤルティの明暗を分ける⁉ 顧客満足度アップの秘訣を返品・交換支援プロにを聞いてみた

2 years 3ヶ月 ago
国内におけるリバースロジスティクスについて、「現況」「海外との差異」「リバースロジを強化するメリット」などを有識者4人が語り合う

「購入促進」「注文からお届けまでの買物体験の向上」「顧客ケア」などの効果が期待される商品注文“後”の顧客体験。商品注文「後」の顧客体験まで関心を持ち、重要視できる国内事業者はまだ多くない。海外では返品やリバースロジスティクスが進んでおり、返品対応の充実ぶりが顧客満足度を向上し、結果的に顧客ロイヤルティを高めている――と実感する事業者も多いようだ。ECの商品購入後の顧客体験を改善するサービスを提供するNarvar(本社米国)の日本法人Narvar Japanと、顧客の購入体験を向上させるサービスを手がけるRecustomerの対談から、商品注文後の顧客満足度を高める施策の可能性を探った。

写真右からNarvar Japanの白石 肇(はじめ)VP&Country Manager、菅本睦Development Manager、Recustomerの辻󠄀野翔大取締役COO、村田麻央Product&Growth Marketing Manager
写真右からNarvar Japanの白石 肇(はじめ)VP&Country Manager、菅本睦Development Manager、Recustomerの辻󠄀野翔大取締役COO、村田麻央Product&Growth Marketing Manager

Narvar とは?

商品のお届け予定日を商品ページや注文確認ページで表示する「お届け予定日」、商品注文後の顧客体験を改善する「追跡サービス」「お届け通知」「返品・交換サービス」を手がける。顧客企業の顧客ロイヤルティの向上、オペレーションの効率化も含めてグローバルで展開するサービス。

Recustomerとは?

購入後の体験向上・顧客接点創造を実現する、購入体験プラットフォームを手がける。注文追跡によるお届け予定日の通知や、全自動の返品キャンセルシステム、0円で注文ができる試着サービスなどを展開し、エンドユーザーの満足度向上を通じてEC事業者の売上アップを支援する。国内企業ならではの日本の商慣習に合わせた機能や、サポートの柔軟さに強みを持つ。

返品分野における米国と日本の違いとは?

記者米国などの諸外国と、日本におけるリバースロジスティクスの差異を教えてください。

Narvar Japan菅本氏(以下、菅本氏) :まず大きな特徴として、米国をはじめとした海外には、かねてから「オンラインでも店舗でも返品OK」という文化があったことは強みだと思う。日本はECで購入した商品はクーリングオフが原則適用されないため、顧客都合での返品が許されない風土があり、返品文化の浸透はまだまだ障壁が高い。返品周りの対応は売り上げにするに直結するわけではないため、事業者側も整備が後手になりやすい

Narvar Japan白石氏(以下、白石氏):海外は日本よりも配送や商品の品質が高くないこともあり、返品率が高い。海外の返品率は小売業全体で16%ほど。ECで見ると20%程度だ。米国では通常の返品フローだけでなく、ECで購入した商品を実店舗に持ちこんで返品できるケースも多く、返品文化は浸透・発達している。

Narvar Japan VP&Country Manager 白石 肇(はじめ)氏
Narvar Japan VP&Country Manager 白石 肇(はじめ)氏

菅本氏:海外では、ある程度返品されることを加味した事業設計をしている事業者が多い印象。たとえば「最低何割は返品される」というのを考慮に入れた上で全体のオペレーションを設計している。米国のアパレルECでは、返品率が40%にのぼるケースも珍しくない。日本は商品の質が高いとか個客都合での返品を許していないという事情もあり、返品率が低い。

国内はまだ事業成長フェーズ

Recustomer辻󠄀野氏(以下、辻󠄀野氏)日本国内の返品率は、小売全体で3%ほど。アパレルだけで見ると約6%で、そのうち、比較的返品率が高い傾向にある靴カテゴリでも約8%にとどまっている。海外と比べると圧倒的に低い。事業者側は、まずは事業成長、つまりは売上アップに重きを置いているという側面もある。返品スキームの効率化やバックオフィスの整備は二の次になっているのが現状だ。事業全体が伸びてくればバックオフィス分野のリソースも自然と増えてくるので、返品やリバースロジスティクスに力を入れるフェーズにも進むと思う。

国内アパレルEC事業者の返品率
国内アパレルEC事業者の返品率
靴やスニーカーを取り扱うECサイトの返品率
靴やスニーカーを取り扱うECサイトの返品率

辻󠄀野氏:国内では、関東圏をはじめとした政令指定都市に人口が集中している。そうした都市には実店舗がそろっていることも多いため、顧客はある程度商品の想像できている状態でECで購入する。こうした事情も国内の返品率の低さにつながっているのではないかと思う。

海外で返品率が高い理由の一つとして、たとえば米国は国土が広いため、人口の多い都市に住んでいない人もその分多い。イメージのみで購入することになるため、返品率も自然と高くなるのではないか。

ただ、コロナ禍を含むここ数年で良い変化は出てきた。ECと店舗でOMO施策を進める国内企業のなかには、ECで購入した商品でも、店舗で返品を受け付ける施策を始めているところもある。

菅本氏:海外では、事業者側が手配をして購入者の住まいに赴き、返品したい商品をピックアックするケースもある。海外の返品フローでは、「いかに次の購入につなげるか」がポイントとなるので、返品した顧客に向けて次回送料無料などのキャンペーンを展開することが多い。

白石氏利便性から顧客満足度を高めたり、返品をきっかけに実店舗に来る機会ができれば、事業者側はその顧客に接客できることになる。返品しやすいフローを構築したり、リバースロジスティクスをきちんと整えることは、LTV向上の一手につながるという見方もできる。

Narvar Japan Business Development Manager 菅本 睦 氏
Narvar Japan Business Development Manager 菅本 睦 氏

返品フローのわかりやすさ、使いやすさがロイヤルティを高める

記者国内における返品、リバースロジスティクスの課題は。

菅本氏エンドユーザーにとって、返品のスキームがわかりづらい事業者のECサイトが少なくないように感じる。エンドユーザーは、もし商品が自分に合わなかったとき返品ができるかどうかを確認してから買う人が多いと思われるため、それがわかりづらいことは、少なからずコンバージョンレートにも響いてしまっているのではないか。もちろん、何でもかんでも返品を受け付けるわけではなく、必要な返品を受け付けるという点を、日本の事業者は今後標準的に進めた方が良いのではないかと思う。

このあたりの整備を一歩進めた例として、当社のクライアント企業のなかには、返品された商品の再販率をアップさせている事業者がいる。国内のアパレルECが、特定の靴について「試着・返品を受け付ける」という内容でバナーのABテストを実施したところ、外を走っているバナーよりも、室内のフロアで履いているバナーほうが、返品された商品の再販率が顕著に高かったという。 

白石氏:国内のEC事業者は、サイト内でコールセンターの電話番号にたどりつきにくいケースもよく見かける。米国はコールセンターの番号が一見してわかりやすいUIになっている事業者が多い。「顧客対応の一環として対応し、LTVを上げる」という意識があるのだと思う。

事業拡大は顧客とブランドの二人三脚。「返品」は一つのトリガーになる

記者国内におけるリバースロジ発展による購入率アップの可能性は。

辻󠄀野氏返品フローをきちんとすることは、返品された商品の改善にも、顧客満足度アップにもつながる。顧客とブランドのマッチ率が上がり、ロイヤルティ向上が期待できる。

Recustomer 取締役COO 辻󠄀野翔大氏
Recustomer 取締役COO 辻󠄀野翔大氏

村田氏:事業者にとって、「手元に商品が届いたのに、なぜそのまま買わなかったのか」というデータはなかなか取得できない。その意味では、顧客による返品まわりのデータはすごく貴重だ。

Recustomer Product&Growth Marketing Manager 村田麻央氏
Recustomer Product&Growth Marketing Manager 村田麻央氏

辻󠄀野氏:国内事業者には、「返品はコストがかかる」「オペレーションが煩雑そう」という考え方ではなく、プロフィット(利益)を生み出す可能性に富んでいるという点を見てほしい。中長期的に見ると、返品スキームがわかりにくいことは顧客満足度を下げる原因になってしまうため、もちろんよくない。

実際に、試着キャンペーンを打ち出して顧客に気軽な返品を促した事業者が、そのキャンペーンをきっかけに2回目の購入につながり、リピーター育成につながった......という事例もよく見る。

Recustomerが実施した調査結果による返品マーケティングの傾向。流通額が大きい事業者のほうが返品マーケティングを実施する傾向にある
Recustomerが実施した調査結果による返品マーケティングの傾向。流通額が大きい事業者のほうが返品マーケティングを実施する傾向にある

購買意欲の高い層を狙った返品施策も

菅本氏:国内でも近年は返品スキームを施策の一環として意識する事業者が増えていると感じる。注目度は上がっているのではないか。辻󠄀野氏が言うように、「返品無料キャンペーン」「試着キャンペーン」で成果を上げている事業者を見かけることが増えた。ただし、気を付けなくてはならないのは、バックオフィスの仕組みを含めてきちんと整備しておかないと、“短期的にうまくいったキャンペーン”で終わってしまうこと。際限なく返品対応に追われることになってしまい、PDCAをまわすことができないことになってはもったいない。

たとえば「実店舗に商品を持ち込んで返品する場合は無料だが、通常の返品は顧客が500円負担する」といった制度にすると、購買意欲の高い顧客層にリーチしやすい。

辻󠄀野氏:国内ECの返品事情でよく取り上げられるのが、ECモールと自社ECサイトとの比較。大手モールは返品ルールを明確に定めていることが多いが、自社ECサイトでそれができているところは少ない。逆に言うと、この点を改善すれば他ブランドとの差別化につながり、購買チャネルの自社EC比率アップにつながるはずだ。

白石氏:その通りだ。返品を含めた、全体の購入体験を良くするということが購入率アップにつながる。

辻󠄀野氏:ブランドと消費者は対立しているわけではないし、むしろ、同じブランドを一緒に成長させているという意味で“味方同士”。返品の原因を究明することは、よりよい商品作りやサービスづくりの種にもなる。

高野 真維

楽天ポイント付与条件変更で「モバイル利用者」を優遇、「楽天市場」出店者への影響は? | 通販新聞ダイジェスト

2 years 3ヶ月 ago
楽天は12月のスーパーセールを前に楽天ポイントの付与条件を変更する。モバイル利用者のポイント付与率をアップさせ、他各サービスの上限を引き下げるという。

楽天グループでは、仮想モール「楽天市場」における楽天ポイントの付与条件を、12月から大幅に変更する。携帯電話サービス「楽天モバイル」利用者のポイント付与率を3~4%から一律5%に引き上げる。一方、楽天モバイルや楽天カード、さらには「5と0のつく日」など、各サービスの特典として付与されるポイントの、月間上限ポイントを大幅に引き下げる。ライトユーザーはもらえるポイントが増える一方、ヘビーユーザーは付与されるポイントが減少する可能性が高いことから、楽天市場出店店舗の販促に影響を与える可能性もある。

楽天モバイル利用者の付与率アップも


同社のポイント制度は、通常ポイントとなる1倍(税別購入額の1%)に、各サービスを利用した際の特典分が加算される仕組みだ。ポイントアッププログラム(SPU)において、これまで楽天モバイル利用者は+3倍(楽天市場のダイヤモンド会員)、もしくは+2倍(それ以外)だった。12月からはモバイル回線契約者なら一律で+4倍となる。一方で、月間の獲得上限ポイントについては、ダイヤモンド会員は7000ポイント、それ以外は6000ポイントだったものを、一律で2000ポイントに引き下げる

各サービス上限ポイント引き下げへ 5と0の日特典も変更に

こうしたポイント上限の引き下げは、他サービスの特典でも行われる。楽天市場の商品を楽天カードで購入した場合、通常分の+1倍に加え、特典として+1倍が付与されている。これまで特典分の上限ポイントは月間5000ポイントだったが、1000ポイントに下げる。年会費有料のプレミアムカードの場合は5000ポイントが上限だが、プレミアムカード特典分として加算されていた+2倍が無くなり、通常カードと同じ付与率となる。その他、「楽天銀行+楽天カード」や「楽天証券投資信託」「楽天証券米国株式」、「楽天ブックス」など、SPU特典の獲得上限ポイントは軒並み引き下げられる格好だ。

さらには5と0のつく日特典も変更される。これまでは毎月5と0のつく日に買い物をすると、特典として+2倍ポイントが付与されていた。12月からは+1倍に下げるとともに、月間の獲得上限ポイントが3000ポイントから1000ポイントに下がる。

狙いは?

楽天では、ポイント付与条件を大幅に変更した理由について「楽天モバイル関連のポイント進呈率を高めることで、より多くのユーザーに利用してもらい、楽天モバイルを中心とした楽天グループサービスのクロスユースのベネフィットを体験してもらいと考え、変更に至った」(広報グループ)と説明。5と0のつく日のポイント付与条件引き下げも同様の理由という。これにより、楽天モバイルユーザーの契約者獲得にプラスの影響を見込む。

既存ユーザーにおいても「全SPU対象ユーザーの8割以上は獲得ポイント数が増加もしくは変わらない、楽天モバイルユーザーの8割以上は獲得ポイント数が増加するという試算結果」(同)としており、大半は「楽天モバイルを中心とした楽天グループサービスを複数利用することで、大きなベネフィットを感じてもらえる変更になった」とする。

今回の変更で、例えば楽天モバイル利用者は月間5万5000円(税率10%として計算)買い物をすると、上限の2000ポイントへ達することになる。また、楽天カードの特典分は、11万円(同)で上限の1000ポイントに達する。そのため、家電製品などの購入やふるさと納税がしづらくなることも考えられる。これについては「高額の買い物をした際には上限以上に達してしまうケースもあると考えられるが、日頃の買い物においては、多くのユーザーの方にとってお得に買い物を楽しんでもらえる」(広報グループ)としている。

出店店舗への影響は?

今回の変更は出店店舗にはどんな影響があるのか。家電EC企業の担当者は「高い商品を買うとポイント上限に達するとなれば、(セール時に複数店舗で購入することでポイント倍率が上昇する)買い回りがしづらくなることも考えられる。楽天市場の流通額そのものに影響があるのではないか」と危惧する。これに対し、楽天では「楽天モバイルは楽天市場の購買額増に大きく貢献している。楽天モバイルユーザーの契約者獲得による楽天市場への新規流入および、既存ユーザーにける楽天モバイルを中心としたクロスユース促進により、楽天市場での流通拡大を目指し、出店店舗により貢献していきたい」(広報グループ)とする。

大型セール時への影響に懸念の声

「楽天スーパーセール」や「お買い物マラソン」といった大型セール時は、5と0のつく日に集中して売れる店舗が多いため、当該日の付与ポイント減少は販促に影響が出る可能性もある。別の家電EC企業の担当者は「売り上げには影響が出ると予想している。高額の家電製品を買う消費者は、価格比較サイト『価格コム』の最安値とポイントを加味した仮想モールの最安値をてんびんにかけることが多い。5と0のつく日でもポイントがあまりつかないとなれば、価格コムを経由して仮想モール以外で購入する消費者が増えるかもしれない」とみる。

あるコンサルタントは「12月はスーパーセールも開催されることもあり、一番売れる時期にこうした変更をすることに驚いた。楽天市場は、買い回りという仕組みでポイント付与率が向上するため、高額商品が売れる仮想モールだ。獲得上限が軒並み下がったことで、高額商品が売れにくくなる可能性がある。また、プレミアムカード保有者は相当のヘビーユーザーなので、特典が無くなったことも大きいのではないか」と話す。

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通販新聞

XがMRCのブランドセーフティー監査から離脱

2 years 4ヶ月 ago

「DIGIDAY」の報道によると、X(旧ツイッター)はMRCのブランドセーフティー認定取得のための監査から離脱した。

Brand safety concerns mount as X (formerly Twitter) pulls out of MRC audit
https://digiday.com/marketing/brand-safety-concerns-mount-as-x-formerly-twitter-pulls-out-of-mrc-audit/
Xはブランドを多大なリスクにさらすプラットフォームに。MRCの監査離脱が意味するもの
https://digiday.jp/platforms/brand-safety-concerns-mount-as-x-formerly-twitter-pulls-out-of-mrc-audit/

noreply@blogger.com (Kenji)

Bardを使用してGoogleのアルゴリズムアップデートの傾向を調査する方法

2 years 4ヶ月 ago

今回紹介する記事では、Googleのアルゴリズムアップデートに対応するために、Googleの会話型AIチャットボットであるBardをどのように活用するかについて説明しています。 Bardは、リアルタイムのウェブアクセスと … 続きを読む

投稿 Bardを使用してGoogleのアルゴリズムアップデートの傾向を調査する方法SEO Japan|アイオイクスのSEO・CV改善・Webサイト集客情報ブログ に最初に表示されました。

不正注文被害に遭ったEC事業者は約4割、チャージバック(クレカ不正利用)が最多【EC事業者の不正被害や対策の実態2023】

2 years 4ヶ月 ago

かっこは11月28日、EC事業者の不正被害や対策に関する実態調査の結果を発表した。EC事業者の約3社に1社にあたる34.4%が不正注文被害に遭っており、クレジットカード不正利用が6割以上に達した。

かっこが実施したEC事業者の不正被害や対策に関する実態調査
不正被害について

直近1年間で不正注文被害に遭った回数は、4~7回が最多で29.6%を占めた。被害金額は年間総額で25万円から50万円が最も多かった。

かっこが実施したEC事業者の不正被害や対策に関する実態調査
直近1年間で不正注文被害にあった回数

フィッシング被害に遭ったことがあるEC事業者は38.1%。被害は個人情報漏えいが最多だった。

かっこが実施したEC事業者の不正被害や対策に関する実態調査
フィッシング被害にあったことがあるEC事業者

割賦販売法でクレジットカードの不正利用防止措置が義務化されていることについて、72.5%が「内容まで良く知っている」と回答。2022年調査と比較して7.2ポイントの増加となっている。

かっこが実施したEC事業者の不正被害や対策に関する実態調査
クレジットカードの不正利用防止措置義務化についての意識

「フィッシング対策ガイドライン」(フィッシング対策協議会が整理した対策や対応方法を示したガイドライン)については、67.9%の企業が「内容まで良く知っている」と回答。企業規模別にみると、年商10億円未満では59.1%、10億円以上では77.1%が「内容まで良く知っている」と回答しており、企業規模によって意識の違いが見られた。

かっこが実施したEC事業者の不正被害や対策に関する実態調査
「フィッシング対策ガイドライン」の認知について

不正注文対策は、3Dセキュアを中心とした本人認証の導入が最も多く42.4%。本人認証の1つである「EMV-Dスキュア」(3Dセキュア2.0)の導入率は36.1%だった。

かっこが実施したEC事業者の不正被害や対策に関する実態調査
不正注文対策について

「EMV-Dスキュア」については、「クレジットカード・セキュリティガイドライン」にて、全てのEC加盟店は原則2025年3月末までに導入の義務化が求められている。この導入必須化についての認知は、76.5%が「知っている」と回答した。

かっこが実施したEC事業者の不正被害や対策に関する実態調査
「EMV-Dスキュア」の導入必須化について

調査概要

  • 調査時点:2023年11月
  • 調査対象:EC事業者で不正注文対策に関わる担当者
  • 有効回答数:549件
  • 調査方法:インターネットによるアンケート調査(年商規模は10億円未満49.9%、10億円以上50.1%)
松原 沙甫

カゴ落ち理由の6割が「購入を見送ったため」/リテールメディア「楽天グループ」の広告が好調な理由は【ネッ担アクセスランキング】 | 週間人気記事ランキング

2 years 4ヶ月 ago
2023年11月24日~2023年11月30日にアクセス数の多かった記事のランキングを発表! 見逃している人気記事はありませんか?
  1. カゴ落ちの理由は6割が「購入を見送ったため」、4割が「送料が発生することが分かったため」

    ECサイトを週に1回以上利用している男女1090人に、ECサイトのカゴ落ちに関する実態調査を実施した

    2023/11/27
  2. 物販系EC最大のリテールメディア「楽天グループ」の広告が好調な理由は? 松村亮常務に聞く

    「楽天市場」は物販系ECにおいて日本最大のリテールメディアと言われる。2023年度の広告事業における売上収益は2000億円の大台が視野に入っており、キー局の広告収入に匹敵する規模となっている

    2023/11/28
  3. モノタロウの新社長に田村咲耶常務が2024年1月1日付けで就任

    新社長に就任予定の田村氏は、社内外の人材の意見を傾聴し、その意見への理解を自ら深化・拡張させながら経営執行者としての意思決定を行い、MonotaROの成長に貢献してきたという

    2023/11/24
  4. 東証グロース市場に新規上場するZOZOが親会社のファッションEC「yutori」とは

    yutoriは、Z世代(1997年から2009年に生まれた世代)を対象としたストリートファッションブランドでスタート。その後は取り扱いブランドを拡充し、さまざまなファッションブランドを展開している

    2023/11/28
     
  5. EC事業者が業務で「ChatGPT」を使用する際に知っておくべき「AIの得手不得手」「プロンプト作成のコツ」「注意点」

    話題を集めている生成AIの「ChatGPT」。ECビジネスのシーンで活用する方法などを、現役中小企業診断士が解説【第2回】

    2023/11/29
     
  6. ヤマトグループが物流2024年問題の対応策で貨物専用の航空機輸送。「今まで実現できなかったスピード輸送を提供」

    ヤマトグループは4月から貨物専用の航空機輸送を導入する。いままで難しかった早朝や深夜の運航によるスピード運送も可能に。物流の新たな付加価値となるか?

    2023/11/27
     
  7. EC経験者の8割以上が「Amazon」「楽天市場」で商品を購入したと回答

    「どのECサイトで商品を購入した経験があるか」を複数回答で質問した

    2023/11/27
     
  8. 「商品パッケージでの配達」に7割の消費者が抵抗なし。Amazonはグローバルで全商品の11%を追加梱包なしで配送

    Amazonの調査によると、日本のオンラインショッピングユーザーは、シンプルな梱包を受け入れているという

    2023/11/29
     
  9. アイスタイルがAmazon内に公式ストア「@cosme SHOPPING」を開設、配送面ではFBAを活用しスピード配送を実現

    アイスタイルでは、「『Amazon.co.jp』上の『@cosme SHOPPING』における取り扱いブランドの拡充などを通じ、生活者とブランドの新たな出合いを生み出す」(遠藤宗社長)とコメントしている

    2023/11/27
     
  10. 【大阪11/29開催】オンワード樫山、I-ne、オシャレウォーカー、イベリコ屋、アマゾンなど登壇の「ネットショップEXPO 2023」

    3日間開催の「ネットショップEXPO 2023」は11月29日(水)の大阪で最終日。なお、11月16日に実施した全18講演のオンラインセミナーについてはアーカイブ配信の申し込みを受け付けている

    2023/11/24
     

    ※期間内のPV数によるランキングです。一部のまとめ記事や殿堂入り記事はランキング集計から除外されています。

    藤田遥

    バルクオムが健康食品のネット通販に参入。休息前に飲む新発想の「夜プロテイン」を開発

    2 years 4ヶ月 ago

    メンズスキンケアブランド「BULK HOMME(バルクオム)」を展開するバルクオムは、健康食品市場に参入した。

    11月30日から自社ECサイトで粉末プロテイン「THE PROTEIN(ザ プロテイン)」の予約販売を開始した。バルクオムがインナーケア商品を販売するのは初めて。

    バルクオムが予約販売を開始した「THE PROTEIN(ザ プロテイン)」
    バルクオムが予約販売を開始した「THE PROTEIN(ザ プロテイン)」

    タンパク質に着目した商品開発

    「THE PROTEIN」の開発ではタンパク質に着目。「プロテインには、タンパク質不足による見た目の悩みをケアし、美しさや健康の土台を作っていく役割がある」(バルクオム)といい、「THE PROTEIN」は必要な栄養素を摂取し、なりたい自分に進化できるようコンディションを整えていくことをめざした。

    休息前に飲むことで、体の自力回復に必要なアミノ酸を摂取できる「酵母プロテイン」を採用。睡眠時にタンパク質が吸収されるとされる夜にタンパク質を摂取するインナーケア製品に仕上げた。

    「酵母プロテイン」をベースに、有用成分のGABAなどを独自にブレンド。夜に必要な栄養素を摂取し、体と心への休息時間をサポートする新発想の「夜プロテイン」を提案するとしている。

    酵母プロテインの体への吸収の推移
    酵母プロテインの体への吸収の推移
    「夜プロテイン」としての摂取を勧めている
    「夜プロテイン」としての摂取を勧めている

    製品特徴

    「THE PROTEIN」の摂取によって、体内で生成できない9種類の必須アミノ酸を満たす。「THE PROTEIN」の推奨量を摂取した場合、1食あたりのタンパク質摂取量は15gを担保。添加物や原料に含まれるアレルギー特定物質の排除にも最大限こだわっているという。

    酵母プロテイン(グラフ左)のアミノ酸含有量
    酵母プロテイン(グラフ左)のアミノ酸含有量
    • フレーバー:「アーモンド」「チョコレート」の2種類
    • 内容量/価格
      7日分:189グラム/税込3456円
      14日分:378グラム/税込6264円

    配合している成分は次の通り。

    • GABA:アミノ酸の一種。休息時間の栄養サポートに適している
    • ネムノキ樹皮エキス:日々のリズムを整えるために古くから漢方などに活用されてきた成分
    • ビタミンC/ビタミンB群/ビタミンD/亜鉛/マグネシウム:体内環境を助ける
    高野 真維

    後払い決済のネットプロテクションズ、流通総額は14.0%増の2738億円。ECカートとの連携強化を進める方針【2023年上期実績】

    2 years 4ヶ月 ago

    後払い決済サービス「NP後払い」「atone(アトネ)」などを提供するネットプロテクションズ(NP)の2023年4-9月期(上期)連結決算によると、流通総額は前年同期比14.0%増の2738億円だった。

    上期の流通総額(画像はネットプロテクションズのIR資料から編集部がキャプチャ)
    上期の流通総額(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

    売上高にあたる営業収益は同11.9%増の103億3000万円。売上高と流通額は共に上期の業績予想を上回った。

    流通総額の拡大を目的に営業体制とシステム開発投資を強化したため、人件費・業務委託費の増加で営業損益は6億500万円の赤字(前年同期は3900万円の営業黒字)。計画した範囲での投資にとどまったため、期初計画の6億7600万円の営業赤字から7100万円縮小した。

    上期実績の詳細(画像はネットプロテクションズのIR資料から編集部がキャプチャ)
    上期実績の詳細(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

    注力事業と位置付けている「atone」について、ECカートとの連携は「狙っていきやすい市場」と説明、今期に連携するECカートの流通額は5500億円に達する。EC事業者にシステム開発不要で「atone」を利用できる環境を提供することで、「atone」導入企業の拡大につなげていく。

    「atone」のECカート連携状況(画像はネットプロテクションズのIR資料から編集部がキャプチャ)
    「atone」のECカート連携状況(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

    「atone」ユーザー向けのショッピング情報を集めたポータルサイト「atone shops」を10月に開設。「送客機能を持つ後払い決済」としてEC事業者に「atone」を導入する動機を提供している。ネットプロテクションズは「ユーザーが集まるから加盟店も増える」というサイクルが回りやすいと説明している。

    「atone shops」が築くサイクル(画像はネットプロテクションズのIR資料から編集部がキャプチャ)
    「atone shops」が築くサイクル(画像はネットプロテクションズのIR資料から編集部がキャプチャ)
    「atone shops」とは?

    ネットプロテクションズが開設したスマホ活用型後払い決済サービス「atone 」ユーザー向けポータルサイト「atone shops」とは

    後払い決済サービス提供のネットプロテクションズが開設したポータルサイトでは、「ショップ」「キャンペーン」「ポイント」の3つの情報を集約する。その特徴を解説する
    高野 真維10/31 9:30110
    高野 真維

    日本郵便が「BASE」を使ったECサイト構築から配送の支援サービス、

    2 years 4ヶ月 ago

    日本郵便とEC構築サービスを提供するBASEは11月27日、パートナー契約を締結した。

    BASEのECサイト構築・運営サービス「BASE」と連携、日本郵便を窓口としたECサイト構築から配送までの支援サービスの試行を始めた。

    日本郵便は、「BASE」のオフィシャルパートナープログラム「BASE Partners」に参画。パートナー企業といして、郵便局の営業担当を通じて「BASE」を活用したECサイト構築などをサポートする。

    試行エリア内の顧客を対象に、日本郵便の営業担当が「BASE」の紹介から導入までを支援する。EC事業への参入を検討している企業への「BASE」の導入、商品の在庫や梱包から配送までを日本郵便の営業担当が一括して支援する。

    試行期間は11月27日~2024年2月29日まで。試行エリアは都内の一部と山梨県全域。都内の一部は新宿区、中野区、杉並区、台東区、文京区、荒川区、足立区、葛飾区、墨田区、江戸川区、江東区。

    日本郵便の物流や配送サービスを利用しており、試行エリア内に所在している法人および個人事業主が対象顧客。

    松原 沙甫

    Amazon販売事業者が押さえておきたい「原価率」「返金率」「CVR」「フルフィルメント手数料」「利益の伸長率」など指標まとめ | 海外のEC事情・戦略・マーケティング情報ウォッチ

    2 years 4ヶ月 ago
    Amazon販売事業者が意識するべき指標を米投資銀国のレポートから全3回にわたって解説します【第1回】

    Amazon出品サービスを利用する多くの販売事業者は、コンバージョン率、商品の星評価、広告費に対する利益率などの重要な指標について、どのように判断すれば良いのかを疑問に思っています。Amazon特化型のブランドやその他EC企業との取引を専門とする投資銀行が主要な18指標を詳しく調べたレポートを発表。3回にわたってレポートを解説します。初回はAmazonでの売り上げと財務指標などです。

    Amazonでの事業パフォーマンスで指標にすべき数値とは?

    「Amazonにおける良好なコンバージョン率はどれくらいか」「売上高のうち何%を広告に費やすべきか」「Amazonの広告出稿で期待できるクリック率はどの程度か」――。Amazonで商品を販売する、世界中の約200万ブランドの多くが、販売のパフォーマンスについてこのような疑問を抱いていることは間違いありません。

    そんななか、18の主要なパフォーマンス指標に関するベンチマークを提供するレポートが発表されました。レポートを発表したのは、「Amazonマーケットプレイス」を利用する事業者、その他EC企業との取引を専門とする投資銀行「Fortunet Partners」です。

    そのレポート「Benchmark Guide for Amazon Private Label」には、米国、英国、欧州の150社以上のAmazon販売業者との取引を通じて得たデータを反映しています。「広告」「市場・業績」「販売・財務」「運営の複雑さ」の4カテゴリーに分類。18の指標それぞれについて、「高得点」「適正」「低得点」の数値を示し、指標を改善するためのFortunet Partnersからのアドバイスも記載しています。

    「返金率」「売上原価率」など財務指標を解説

    返金率

    返金に至った注文の割合。顧客満足度と商品の品質の指標であるため、数値は低い方が好ましい。高ければ高いほど収益性が低いと見られます。

    • 返金率の指標:13%よりも大きければ「高い」、5~8%は「適正」、3%よりも小さければ「低い」
    • 指標改善に向けたアドバイス返品頻度が特に高い商品の品質管理と検品に力を入れるべきでしょう。商品が品質の高い状態で届くよう、梱包を継続的に見直し、改善する必要があります。

    売上原価率

    売上高に対して売上原価が占める割合。Amazonに出品している販売事業者の場合、通常、商品がAmazon倉庫に到着するまでの調達工程、製造、出荷、保管、その他の直接コストを含む。売上原価率が低いほど、ブランド力の高さ、収益性、効率性が高い

    • 売上原価率の指標:40%よりも大きければ「高い」、25~30%なら「適正」、20%よりも小さければ「低い」
    • 指標改善に向けたアドバイス:サプライヤーや配送業者と、定期的なコスト分析と交渉を行いましょう。コスト削減のために、外部の3PL配送業者ではなく、Amazonが提供するクラウドサービス「Amazon Warehousing & Distribution(AWD)」、Amazonの倉庫から商品を海外に発送するサービス「Amazon Global Logistics(AGL)」の利用を検討することも良いでしょう。
    Fortunet Partnersはコスト効率化につながる配送手段の選択を推奨している
    Fortunet Partnersはコスト効率化につながる配送手段の選択を推奨している

    SDEマージン

    SDE(Seller Discretionary Earnings)は「売り手裁量利益」と訳され、企業の収益性を示す主な指標。販売事業者が事業からどれだけの利益を得たかを示します。税引前利益に利益、利息、減価償却費、オーナー報酬を加えて算出する利益(編注:似た指標のEBITDAはオーナー報酬を加えずに算出した利益指標)です。SDEが高く安定していれば、購入の潜在層に対するアプローチ(広告投資など)がしやすいことを示唆します。

    • SDEの指標:25%よりも大きければ「高い」、15~17%なら「適正」、10%よりも小さければ「低い」
    • 指標改善に向けたアドバイス:収益を増やす方法を検討する際、利益への影響を考慮すること。定期的に経費を見直し、交渉するのが効果的です。Amazonの全ての手数料と個々の商品レベルの売上原価を考慮した利益分析ツールを使用すると良いでしょう。

    商品ごとのROI

    ROIは、投資利益率のこと。総売上高から返金やプロモーションといったコストを差し引いた収益を、商品に関連するすべての費用で割ったもの。ROIの数値が高ければ高いほど、うまく投資ができているといえるため、バイヤーは一般的にROIの高い商品を探しています。

    • ROIの指標:100%よりも大きければ「高い」、45~70%なら「適正」、25%よりも小さければ「低い」
    • 指標改善に向けたアドバイス:プレミアム価格の平準化、商品の差別化、ブランド力など強力な価値の提案に焦点を当てることです。ROIを高めるには、新商品を導入するよりも、既存のレビューを利用して、Amazonでの販売量を増やすことを検討しましょう。新商品を発売する前に、新商品に関連するすべてのコストをチェックすることも大切です。ROIアップのため、複数の商品を組み合わせた販売を検討するのも良いでしょう。
    利益率をアップさせる方法は多岐にわたる
    利益率をアップさせる方法は多岐にわたる

    前期比伸長率

    ある年から次の年への利益の成長率。購入者は、一貫してプラス成長を続けている企業を好みます。ビジネス拡大の実績と、さらなる成長の可能性が高いと考えるためです。

    • 前期比伸長率の指標:20%以上なら「高い」、5%程度なら「適正」、20%以上下回る場合は「低い」
    • 指標改善に向けたアドバイス優れたカスタマーサービス、購入後のエンゲージメント向上、定期購入の提案を通じて、リピーター率を高めることに注力しましょう。在庫切れは成長を妨げるため、在庫は効果的に管理しましょう。注文数が低い商品の販売取りやめを検討するのも良いでしょう。

    フルフィルメント手数料

    各商品の売り上げに対してフルフィルメント費用が占める割合。保管、ピッキング、梱包、配送など、Amazonのフルフィルメント費用を全て含みます。フルフィルメント手数料のパーセンテージが低いほど、利益率が高いと言えます。

    • フルフィルメント手数料の指標:35%よりも大きければ「高い」、20~27%なら「適正」、10%よりも小さければ「低い」
    • 標改善に向けたアドバイス:商品の寸法や重量にかかる手数料を最小限に抑えるため、商品の包装に焦点を当てましょう。輸送コストがかかりやすい大型商品は、自社でのフルフィルメントを検討してみては。複数の商品を組み合わせて販売することで、1個あたりのフルフィルメント費用を削減し、売り上げを伸ばすことができます。

    次回の記事では、広告、市場、業績指標に関する指標を解説します。

    この記事は今西由加さんが翻訳。世界最大級のEC専門メディア『Digital Commerce 360』(旧『Internet RETAILER』)の記事をネットショップ担当者フォーラムが、天井秀和さん白川久美さん中島郁さんの協力を得て、日本向けに編集したものです。

    Digital Commerce 360

    EC商品の返品・交換はロイヤル顧客を生むチャンス? 「返品率の変化」「返品率が高いカテゴリー」など調査結果まとめ

    2 years 4ヶ月 ago

    購入体験プラットフォーム「Recustomer(リカスタマー)」を提供するRecustomerが公開した「2023年度 ECサイトの返品・交換データ調査レポート」によると、返品客の多くが最終的には商品購入につながっていることがわかった。Recustomerは「返品・交換を顧客とのタッチポイントと捉え、売上向上へつなげていくことが重要となる」と指摘している。

    調査はアパレル、靴・スニーカー、家具家電・生活雑貨・インテリア、スポーツウェア・アウトドア用品などを対象に実施。各業界の出荷数に対する返品リクエスト(買い物客が購入した商品を、返金もしくは交換への希望を行う問い合わせ)件数の割合を調査した。返品リクエストのうち、交換対応と返金対応の割合を算出し、各業界の返品の傾向を分析した。

    業界全体の返品率

    全体の返品率は6.61%で、2022年度調査から2.2ポイント上昇した。

    2022年度と2023年度における返品率の変化
    2022年度と2023年度における返品率の変化

    アンダーウェア・下着の返品率

    調査対象のうち、アンダーウェア・下着の返品率は15.1%で、最も返品率が高かった。

    特に女性用ブラジャーはサイズ感が重要視されるため、ECサイトでの購入において不安が大きい傾向にある。Recustomerは、返品率が高い理由として「購入時の不安を払拭するため、サイズ交換無料や返品無料などの施策を実施している事業者が多い事が考えられる」と指摘している。

    返品リクエスト受け付け後、交換対応した割合は41.1%、返金対応した割合は58.9%だった。アンダーウェア・下着では、最終的に購入につながっているケースが4割超にのぼるようだ。

    アンダーウェアの返品・交換に関する数値
    アンダーウェアの返品・交換に関する数値

    アパレルの「返品リクエスト件数の多い月」と「返品理由」

    調査では「返品リクエスト件数の多い月」も調べた。アパレル業界では、最も返品リクエスト件数が多い月は10月、次に多いのは3月だった。最も少ない月は1月。

    また、業界別に、全返品リクエストに対して顧客都合の返品(サイズ違いやイメージ違いなどの、顧客都合による返金・交換)の割合、自社都合の返品(不良品や誤った商品の配送などの、自社都合による返金・交換)の割合を算出した。アパレルでは、顧客都合の返品は88.4%、自社都合の返品は11.6%。

    アパレルの返品・交換に関する数値
    アパレルの返品・交換に関する数値

    返品ポリシーで顧客都合の返品リクエストを受け付けている事業者の割合

    返品ポリシーで、顧客都合による返品リクエストを受け付けている事業者の割合を調査したところ、全体では68.3%で2022年調査から12.1ポイント上昇した。

    アパレル業界では63.5%で2022年調査から4.2ポイント上昇。顧客都合の返品を受ける事業者の割合の上昇と比例して、返品率も上昇していると見られる。

    返品ポリシーで顧客都合の返品を受ける事業者の割合の変化
    返品ポリシーで顧客都合の返品を受ける事業者の割合の変化

    調査概要

    • 調査方法:「Recustomer」内データにおける自主調査
    • 調査期間:2022年11月1日~2023年10月31日
    • 対象ブランド:「Recustomer」導入企業
    高野 真維

    メディアEC成功の秘訣、SNS戦略のコツ、ストーリーブランディング、2024年市場予測などのオンラインセミナー「COLOR ME SHOP DAY 2023 Winter」【12/6(水)開催】

    2 years 4ヶ月 ago

    GMOペパボは、EC業界の各分野の有識者が登壇するオンライン無料イベント「COLOR ME
    SHOP DAY 2023 Winter」を2023年12月6日(水)に開催する。

    「COLOR ME SHOP DAY 2023」では、売れるネットショップ構築のための施策、ネットショップ成功要因、2024年の市場予測などをテーマにした6つのセッションを行う。

    詳細と申し込みはこちら

    こんな人にオススメ

    • ネットショップの立ち上げを検討している
    • ショップ運営の課題が多く、どこから手をつけるべきか悩んでいる
    • ショップの売り上げを伸ばし、さらに成長させたい

    講演プログラム

    【13:00~13:35】EC市場の変遷と未来予測―2024年、大きく成長するための鍵は?

    カラーミーショップ COLOR ME SHOP DAY 2023 Winter EC市場の変遷と未来予測

    セッションでは、EC業界で2023年特に注目されたトピックに焦点を当てて動向を振り返る。EC事業の成長に欠かせない施策・最新トレンドについても詳細に取り上げ、今後の収益を大きく伸ばすためのポイントを紹介。また、長年EC業界を見つめ続けてきたEC系メディア編集長2人の視点から、2024年以降の市場変化を予想する。

    主な内容

    • 2023年のEC業界で印象に残ったトピックを振り返る
    • 売り上げを伸ばすために取り組むべき注目施策
    • EC市場の2024年変化予想

    登壇者

    • インプレス ネットショップ担当者フォーラム 編集長 瀧川正実
    • 日本流通産業新聞社 取締役/第2編集部 部長 手塚康輔氏
    • GMOペパボ EC事業部 メディアチーム サブマネージャー 坂本祐介氏

    【13:40~14:10】収益アップの鍵を握る「ID決済」の魅力を徹底解剖!

    カラーミーショップ COLOR ME SHOP DAY 2023 Winter 収益アップの鍵を握る「ID決済」の魅力を徹底解剖

    セッションでは、収益アップの鍵を握る「ID決済」を中心に、決済手段の導入が売り上げに与える影響や、決済手段の最新トレンドについて解説。さらに、「Amazon Pay」の魅力や導入メリットを、事業者の成功事例とあわせて紹介する。

    主な内容

    • ID決済の利用状況分析
    • 売れるネットショップで「Amazon Pay」が支持される理由
    • 「Amazon Pay」の導入メリット、導入事例

    登壇者

    • アマゾンジャパン Amazon Pay事業部 Head of Marketing 永田毅俊氏
    • GMOペパボ 執行役員/EC事業部 部長 寺井秀明氏

    【14:15~14:45】これからのネットショップに必要なのは“物語”? ストーリーブランディングでファンを獲得する方法

    カラーミーショップ COLOR ME SHOP DAY 2023 Winter これからのネットショップに必要なのは“物語”? ストーリーブランディングでファンを獲得する方法

    国内外でのEC化率上昇に伴い、競合ネットショップも増加している。熾烈な競争に勝ち残るためには、独自の“物語”を発信して他店との差別化を図り、ファンの共感を得る「ストーリーブランディング」の構築が求められる。セッションでは、ネットショップ運営での活用を前提としたストーリーブランディングの概念・手法、またストーリーの作り方や効果的な発信手法について、事例を交えながら詳しく解説する。

    主な内容

    • ストーリーブランディングとは
    • ネットショップ運営で“物語”が効果を発揮する場面とは
    • ストーリーブランディングの構築・発信方法

    登壇者

    • コピーライター/湘南ストーリーブランディング研究所 代表 川上徹也氏
    • GMOペパボ EC事業部 プリンシパルディレクター 花田靖治氏

    【14:50~15:20】メディアEC成功の秘訣とは? コンテンツの力でネットショップを成長へ導く方法

    カラーミーショップ COLOR ME SHOP DAY 2023 Winter メディアEC成功の秘訣とは? コンテンツの力でネットショップを成長へ導く方法

    「笑顔あふれる365日のものがたりを for your Happy Days!」をビジョンに掲げる老舗カレンダーメーカーの新日本カレンダー。セッションでは、ECサイト「暦生活」がどのようにコンテンツの力を活用し、ECビジネスを成長させてきたのかを深掘りする。また、メディアECの運営効果や長期的な成長戦略についても語る。

    主な内容

    • メディアECとは
    • カレンダーメーカーがWebメディア運営を始めた理由
    • メディア運営がEC事業にもたらす効果
    • メディアECを育てるためのコツ

    登壇者

    • 新日本カレンダー 商品開発本部 本部長補佐/暦生活部 チーフリーダー 田峰洋一氏
    • GMOペパボ EC事業部 プリンシパルディレクター 花田靖治氏

    【15:25~16:05】SNSの今と未来―ネットショップが今後行うべきSNS戦略は?

    カラーミーショップ COLOR ME SHOP DAY 2023 Winter SNSの今と未来―ネットショップが今後行うべきSNS戦略は?

    セッションでは『SNSマーケティング7つの鉄則』の著者の1人である飯髙悠太氏が、SNSマーケティングの本質と重要性について詳しく解説する。さらに2023年のSNS動向、EC事業に欠かせないSNS活用の基本戦略とベストプラクティスを紹介。2024年以降のEC事業をより加速させるために必要なアプローチや展望についても解説する。

    主な内容

    • SNS・デジタルプラットフォーム先進国「中国」のリアル
    • 「中の人」頼みは、もう通用しない!? 日本に根付く「中の人神話」
    • 主要SNS・デジタルプラットフォームの「今」を知る
    • SNS運用で大切な考え方とKPI設定
    • 2024年の売り上げアップにつながるSNS戦略と展望

    登壇者

    • GiftX 代表取締役 飯髙悠太氏
    • GMOペパボ EC事業部 プリンシパルディレクター 花田靖治氏

    【16:10~16:40】売れるネットショップを作る秘訣―最前線で戦うECコンサル会社に聞く! 2024年に絶対取り組むべき施策

    カラーミーショップ COLOR ME SHOP DAY 2023 Winter 売れるネットショップを作る秘訣―最前線で戦うECコンサル会社に聞く! 2024年に絶対取り組むべき施策

    セッションでは、ECサイトの支援実績1万8000件以上を誇るECコンサルティング企業が、「売れるネットショップ」を作る秘訣を紹介。2023年に成長したショップが実際に取り組んだ施策、集客手段の変化、購入率アップにつながる最新の手法など、今後注力すべき打ち手についての理解が深まる内容となっている。

    主な内容

    • 2023年に伸びているECサイトの特徴と傾向
    • 実際に取り組んだ施策、売り上げアップの秘訣
    • 2024年のEC事業者が必ず取り組むべき施策

    登壇者

    • これから 取締役 川村拓也氏
    • GMOペパボ 執行役員/EC事業部 部長 寺井秀明氏

    「COLOR ME SHOP DAY 2023 Winter」について

    藤田遥

    テーラーメイドがCVR2倍+顧客ロイヤリティを向上&米国本社もグローバルで推進しようとする日本支社のECサイト改善施策

    2 years 4ヶ月 ago
    テーラーメイドゴルフの公式ECはAmazonが提供する決済サービス「Amazon Pay」をCV1からCV2に移行し、購入フローなども改善した。その効果や、今後の施策、展望などをEC事業の担当者が解説する
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    グローバルにゴルフ用品を展開し、国内でもトップシェアを誇るゴルフ総合ブランドのテーラーメイドゴルフ。価格競争が激化しているゴルフ用品業界で、テーラーメイドの公式ECサイトでは付加価値の高い商品・サービスを提供し、購入者のブランドロイヤリティを高め続けることに成功している。ECサイトの利便性や顧客体験を高め、LTV(顧客生涯価値)のさらなる向上をめざす施策と今後の展望とは――。日本支社でEC事業やオムニチャネルを率いる萩原朋之氏(コンシューマ・ダイレクトシニアマネージャー)に取材した。

    価格競争の激しいゴルフ用品業界。コラボ商品やカスタマイズで付加価値を提供

    テーラーメイドゴルフは米国に本社を置く大手ゴルフ総合ブランドで、ゴルフクラブやボール、バッグのほか、ゴルフウエアなどのアパレルやアクセサリーも販売。特にゴルフクラブは日本国内でトップシェアを誇るほど、多くのゴルファーから支持を集めるブランドだ。日本支社は主に、国内ユーザー向けのブランドサイトと、それに属する公式ECサイトの運営を手がけている。

    テーラーメイドゴルフの公式ECサイト
    テーラーメイドゴルフの公式ECサイト

    リテールとECの部門を統合し、オムニチャネルを推進

    日本支社では2023年1月、実店舗を担当するリテール部門と公式ECサイトの運営部門を統合し、ダイレクト・トゥ・コンシューマーという組織に一体化。リテールとECがそれぞれに持つ顧客の属性など、あらゆる情報の共有を進めている。

    リテールとECを統合した目的は、F2転換とオムニチャネルの促進。初回購入した購入者が2回目の購入をすることを「F2転換」と呼ぶが、F2転換に至るまでの期間と顧客数を課題として認識しており、より短期間でより多くの顧客にリピートしてもらえるよう動き始めているという。

    また、従来はECの会員プログラムで貯まったポイントは店舗では利用できなかったが、オムニチャネル施策の第1フェーズとして、2021年に店舗でもポイントを付与・利用できるようにした。その際、会員カードに代わってアプリを導入し、顧客へのアプローチを強化している。

    現在は第2フェーズとして、2023年12月スタートを目標にBOPIS(オンラインで注文した商品の店舗受け取り)の準備を進めている。ECに在庫がなくても店舗に商品がある場合は、ECで注文して店舗で受け取れる仕組みを整える。

    新たな決済手段として「Amazon Pay」を導入。魅力は圧倒的な利用者数

    顧客体験に力を入れてきたテーラーメイドゴルフは2018年11月、公式ECサイト内での買い物体験の改善に着手した。その1つの改善策が、Amazonが提供する決済サービス「Amazon Pay」の導入だ。それまではクレジットカード決済と代引きのみだったが、顧客の利便性と買い物体験を高めるために第3の決済手段を構えたい意向を強く持っていた。

    萩原氏は「圧倒的な数を誇るAmazonのお客さまの取り込みが期待できること」を、「Amazon Pay」の魅力について一番にあげる。また、ゴルフクラブなどの高価格帯商材を取り扱う上でも、顧客の購買意欲が高いうちに購入完了できる簡単な決済フローになっている点も効果的だという。

    国内における購入者の9割以上はクレジットカード保有者。顧客層の拡大に合わせて決済手段をより充実させるため、公式ECサイトでは後払い決済やQRコード決済なども導入している。それらに加えて、「Amazon Pay」があることにより、クレジットカード非保持者、クレジットカード情報を各ECサイトで入力したくない人などの取りこぼし防止にも有効に働いているという。

    クレジットカード非保持者の利用例の1つがAmazonギフトカード対応。AmazonアカウントにAmazonギフトカードが登録されており、残高がある状態であれば「Amazon Pay」での支払いにAmazonギフトカードの残高を利用できる
    クレジットカード非保持者の利用例の1つがAmazonギフトカード対応。AmazonアカウントにAmazonギフトカードが登録されており、残高がある状態であれば「Amazon Pay」での支払いにAmazonギフトカードの残高を利用できる

    日本支社が「Amazon Pay」CV2移行の先発に

    テーラーメイドゴルフの公式ECサイトは2023年3月に、利用しているECプラットフォームの「Amazon Pay」を従来のCV1から、新バージョンのCV2(※1)に切り替えた

    日本支社でのCV2移行は、テーラーメイドゴルフのグローバルの取り組みにおいて重要度が高かったと萩原氏は話す。

    テーラーメイドゴルフはグローバルで、ソーシャルログインによって買い物ができる買い物体験、ECサイトの運用をめざしている。現時点ではまだAmazonアカウントによるテーラーメイドゴルフのECサイトへのログインは実装できていないが、本国からは「CV2を将来的に世界中のプラットフォームでも活用したい」というリクエストがあり、それを日本が率先して開発することとなった。グローバル共通の仕組みを開発・実装することは今までで初めてのケースだった。(萩原氏)

    テーラーメイドゴルフ コンシューマ・ダイレクト シニアマネージャー 萩原 朋之氏
    テーラーメイドゴルフ コンシューマ・ダイレクト シニアマネージャー 萩原 朋之氏

    ※1……CV2実装のECサイトではAmazon側で表示するページ上で「配送先住所」「支払い方法」を、確認(または変更)する購入フローに統一。また、「Amazon Pay」のUIに関するエラーメッセージも、統一した内容を案内することで、購入者がどのECサイトで購入した際にも同じUXを提供できるようになった。

    CVRや新規顧客の購入件数が大幅アップ

    テーラーメイドゴルフは「Amazon Pay」のCV2移行時に、「Amazon Pay」のボタンをカート画面の一番上に設置するようにインターフェースを改善。このほか、購入フローもより簡易的に進める仕組みへと改良した。

    従来の仕様では配送先の住所などをフォームに入力する必要があったが、実装改善により、現在は商品をカートに入れてから次の3ステップで購入完了できるフローにした。

    「Amazon Pay」CV2移行後の決済フェーズ

    1. Amazonアカウントにログイン
    2. 配送先住所や支払い方法の確認画面
    3. 注文確定
    「Amazon Pay」CV2移行後の決済フロー
    「Amazon Pay」CV2移行後の決済フロー
    「Amazon Pay」CV2の移行前(左)と移行完了後の商品注文画面。住所などの個人情報を入力する必要がなく、すぐにAmazon Pay で支払いまで進め、ボタンの視認性も高まっている
    「Amazon Pay」CV2の移行前(左)と移行完了後の商品注文画面。住所などの個人情報を入力する必要がなく、すぐにAmazon Pay で支払いまで進め、ボタンの視認性も高まっている

    実装改善前は、全決済手段のうち「Amazon Pay」の利用率は1割以下で、8割以上をクレジットカード決済が占めていた。「Amazon Pay」によって簡単に決済できるようになったことで、ゲスト購入のみならず、既存の会員も「Amazon Pay」を利用する割合が増えた

    また、実装改善前後の2週間を比較すると、「Amazon Pay」の選択率が258%増(約3.5倍)となり、同時に決済中の離脱率も大幅に減少「Amazon Pay」による流通額は302%増(約4倍)まで拡大し、CVRも100%増(2倍)に改善したという。

    新規顧客による購入件数も増加。2022年3-5月は2000件だったのに対し、2023年の同期間は2.7倍の5400件と大幅に増えた

    せっかく「Amazon Pay」を導入しているにもかかわらず、CV2への移行前はシステムの都合上、お客さまに住所を入力していただく必要があったため、購入フローを面倒に感じて離脱してしまうお客さまも多かったのではないか。それが、実装改善の直後から明らかなコンバージョンアップの効果が表れ、社内からも驚きの声があがっている。(萩原氏)

    テーラーメイドゴルフ Amazon Amazon Pay

    めざすのは「安定的な運用」「LTV向上」「会員登録の促進」

    ECサイトの注文件数が増えれば、クレジットカード決済の不正利用が紛れ込む件数も比例して増えてしまいやすい。そのため、テーラーメイドゴルフのECサイトでは、AIによってクレジットカードの不正利用を検知するツールの導入や、「3Dセキュア2.0」の実装などの対策を施している。

    今後も安定的な運用を継続していくために、「Amazon Pay」においてもAmazonと密に連携を図りながら、ECサイト全体でより不正利用防止策を強化したい考えだ。

    自社ECサイトにおける手の込んだ不正取引を1件1件確認することは非現実的。「Amazon Pay」は世界水準のシステムで不正取引を検知するため、事業者の不正取引対策の手間やコスト、時間などの大幅な削減につながるという。

    視野に入れる「Amazon Pay」を活用した販促共同企画

    萩原氏は「決済サービスを巻き込んだキャンペーン施策にも力を入れたい」と話す。本国である米国のテーラーメイドゴルフでは、決済関連のサービス会社と協業して、購入者向けのキャンペーンを実施するイベントをよく実施しているが、一方の日本は、カード会社など決済関連会社との共同企画はこれまでに多くなかった。

    今後は「Amazon Pay」を活用したキャンペーンを積極的に展開したい意向だ。価格競争の激しいゴルフ用品業界においても、たとえば「Amazon Pay」利用者向けのキャッシュバックキャンペーンなどを実施できれば、「他店と5000円の差があっても、3000円のキャッシュバックがあるならブランドの公式ECサイトで買おう」と、消費者の誘導を促す一助になると考える。

    「Amazon Pay」が実施している購入者還元施策もある。 その代表例がギフトカード還元プログラムだ。「Amazon Pay」では「Amazon Pay」の支払い時に「Amazonギフトカード」を使った場合、ギフトカードでの支払い金額の「最大1.0%分」をギフトカードで還元するというプログラムがある。そして、この還元プログラムを、ECサイト上で簡単に告知できる仕組みも用意されている。それが「Amazon Payバナープログラム」だ。

    このバナープログラムでは、ECサイトに掲載する「Amazon Pay」の還元プログラム告知バナーについて、画像を張り付けるのではなく、指定のURLでバナーを参照することより、キャンペーンバナーの内容が適時自動的に切り替わるという仕組み。事業者は一度の導入対応だけで運用の手間なく、最新・最適なバナーを表示させることが可能となる。

    事業者側には消費者に還元する費用の負担などは一切なく活用でき、最新のキャンペーンバナーを「Amazon Pay」側が切り替えるため都度バナーを切り替えるといった運用面の負担もなく、消費者にキャンペーンの機会を通知できる。

    キャンペーンバナー例(バナー一覧はこちら:https://pay.amazon.co.jp/business/welcome)。このプログラムをECサイトに導入すると、自動でバナーが切り替わる 
    キャンペーンバナー例(バナー一覧はこちら:https://pay.amazon.co.jp/business/welcome)。このプログラムをECサイトに導入すると、自動でバナーが切り替わる 

    「ブランドの公式ECサイトとして、今後も引き続き直営店限定モデルの企画販売やカスタマイズ商品を強化しながら、利便性の向上や優良顧客の囲い込みに努めていきたい」と話す荻原氏。最後に次のような今後の展望を語った。

    テーラーメイドはグローバル全体としてもEC事業の伸長をめざしており、ブランドを展開する各国で直営店限定商品を販売するような動きが活発化している。ただ、グループ売り上げのなかで日本は米国に次ぐ2番目に位置し、国内でも高いブランドシェアが築けている。そのため「これから急成長を狙う」というよりは、安定したビジネス基盤をより強固にしていきたいと考えている。顧客体験のさらなる向上と、ブランドロイヤリティの高いお客さまを継続的に囲い込んでいくために、EC自体のサービスの充実化と、リテールとのオムニチャネルの推進を強化していきたい。(萩原氏)

    テーラーメイドゴルフ Amazon Amazon Pay
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    朝比美帆
    吉田 浩章

    EC事業者が業務で「ChatGPT」を使用する際に知っておくべき「AIの得手不得手」「プロンプト作成のコツ」「注意点」 | 中小企業診断士が解説する「ChatGPT」のECビジネス活用法

    2 years 4ヶ月 ago
    話題を集めている生成AIの「ChatGPT」。ECビジネスのシーンで活用する方法などを、現役中小企業診断士が解説【第2回】

    EC業界からも大きな注目を集める「ChatGPT」セキュリティに配慮した各種サービスも登場し、個人から大企業、官公庁まで多様なニーズに応えています。EC事業者などが「ChatGPTを使う際に、「ChatGPT」が得意とする処理、業務で使う際の留意点などを解説。効果的なプロンプトの使い方をわかりやすくお伝えします。

    ChatGPTが得意なこと

    「ChatGPT」は検索エンジンではなく、自然な会話を通し、文章を生成する対話型AIサービス。たとえば、次のような処理を得意としています。チャットボットに比べ用途が広がったのが特徴です。もし使ったことがない用途があれば、ぜひ試してみてください。

    1. 文章生成

    用途
    アイデア創出商品○○を拡散させるショート動画のテーマを10案考えて
    アイデアの壁打ち〜の販促計画について、検討の抜け漏れがあったら教えて
    問題作成AIDMAの理解度を確認するための確認問題を考えて
    情報検索認知度の低い商品を売るためのポイントを教えて
    文章や表の作成1週間分のSNSの投稿文を書いて
    コード作成ChatGPTをサイトに導入するためのコードをHTML、CSS、Javascriptで書いて

    2. チェック・翻訳

    用途
    採点・評価この10案を、注目度、コストの各観点で100点満点で評価して
    校正以下のブログの誤字脱字を見つけて
    翻訳以下の商品紹介を英語と中国語で翻訳して
    言い換え200字で小学生にもわかるように説明して

    3. 情報の抽出・分類

    用途
    要約このインタビューの書き起こしを1000字でまとめて
    感情分析次の各コメントについて、喜び/楽しさ/困惑/怒りについて0〜5で分析して
    要素の分析プロフィールから氏名/所属/年齢/性別を抽出して
    キーフレーズの抽出この記事から重要なフレーズを抽出して
    インサイトの抽出このアンケートからサイトの改善点を考えて

    GPT-3.5(無償版)とGPT-4(有償版)の違い

    「『ChatGPT』を試してみたのだけれど、思ったような結果が返ってこない……」というケースも少なくありません。そのような時は、

    • 指示の仕方を工夫する
    • 性能の良いGPT-4を使う

    といったアプローチで、結果が改善されることがあります。

    無償で利用できる「ChatGPT」は、GPT-3.5というGPT-3の改良版で動作しています。有料版の「ChatGPT Plus」ではGPT-4が利用でき、性能が向上していることが実感できます。

    比較表

     ChatGPTChatGPT Plus
    料金無償月20ドル
    利用できるモデルGPT-3.5
    • GPT-3.5
    • GPT-4 (50回/3時間まで)
    • Browse with Bing
    • Advanced Data Analysis
    • Plugins
    • DALL-E3
    • My GPTs

    すなわち、有償版では、GPT-4を使えることが1つの大きなメリット。GPT-4はGPT-3.5より大幅に性能が向上しており、「小学生と大学生の違い」と表現した方がいましたが、筆者の実感も同程度です。

    以下のグラフは1万4000もの多肢選択問題を、あらゆる言語で「ChatGPT」が解いた時の正答率です。GPT-3.5が英語で解くより、GPT-4が日本語で解く方が、正答率が高かったのです

    1万4000もの多肢選択問題を、あらゆる言語で「ChatGPT」が解いた時の正答率
    赤枠上が、GPT-3.5が英語で解いた正答率。赤枠下が、GPT-4が日本語で解いた正答率(引用元からICPコンサルティングが赤枠を追加)

    日本語の回答がより的確になることが想像できるでしょう。以下の画像は「以下のメールにOKで返答して」という非常にシンプルな指示した際の回答です。

    ChatGPT(GPT-3.5)

    ChatGPT(GPT-3.5) 「以下のメールにOKで返答して」という非常にシンプルな指示した際の回答

    ChatGPT PlusでGPT-4を選択した場合

    ChatGPT PlusでGPT-4を選択した場合 「以下のメールにOKで返答して」という非常にシンプルな指示した際の回答

    GPT-4では、文脈を理解し適切な敬語が使われ、文意を汲み「最善を尽くします」などの言葉が加えられているのが印象的です。

    なお、一部サービスでは、GPT-4と連携しているものもありますが、GPT-4のAPIの利用料は現在、従量課金で、一般利用かつ無料のサービスに話題が殺到すると、提供する事業者にとってはコスト高になります。

    アクセスが集中すると、制限がかかるGPT-3.5への接続に変えたような挙動をするサービスもあるようです。3時間に40回の対話に限られるものの、明示的にGPT-4を使えるのが「Chat GPT Plus」と言えます。

    ChatGPTへの指示「プロンプト」のコツ

    「ChatGPT」への指示によって、その結果は大きく内容が変わります。AIから期待する回答を得るために、人間が入力する文章を「プロンプト」と言います。今後、AIが進化・普及する上では、いかに効率よく、的確な答えを引き出せるプロンプトを書けるかがより一層、重要になってきます。すぐに実践できるコツをお伝えしましょう。

    1. 立場を宣言する

    EC事業者であれば、まず「ChatGPT」に対し、「あなたはネットショップ担当者です」と役割を与えましょう。そうすると、「ChatGPT」はネットショップ担当者として文脈を理解して回答を作成します。

    そんなに重要なの? と思う読者の皆さん。「あなたは経営者です」と立場を変えた場合の回答と比較してみましょう。ネットショップ担当者の立場ではオンライン施策が中心となり、一方、経営者の立場ではプロダクトの改良やPR施策まで提案され、ぞれぞれの業務範囲を理解していることがわかります

    ネットショップ担当者の立場

    EC事業者であれば、まず「ChatGPT」に対し、「あなたはネットショップ担当者です」と役割を与えましょう

    経営者の立場

    会社の経営者であれば、まず「ChatGPT」に対し、「あなたは経営者です」と役割を与えましょう

    2. 1度で諦めず、前向きに会話しゴールをめざす

    「ChatGPT」はすべての会話を記憶しているわけではありません。画面左に出るスレッドごとに、いくつかの会話を覚えています。感覚的には10〜20の会話程度は覚えているようです。よって、最初に生成された文章がイマイチだと思ったら、フィードバックをして、改善を求めましょう

    たとえば、「ありがとう。具体的でターゲットに合ったプロモーションプランだね。でも、今回、このプロモーションに1円も予算を使えないんだ。広告費をかけずにできるアプローチで再度提案してもらえるかな」などと投げかけると、前回の内容を踏まえた回答をします。

    コツは、具体的に生成してほしいもの、変更して欲しいポイント、その背景を明示すること。GPTは文脈理解が得意なプログラムですから、よりイメージに近い成果物を得られるでしょう。

    3. 6W3Hで具体的に

    人間と「ChatGPT」の関係は、よく上司と部下にたとえられます。あなたは上司。今日、新入社員を迎えます。その新入社員は、教養がありかつ日本語が非常に堪能なアメリカ人です。その彼に指示を出してみてください。

    また、日本語でイマイチな回答が返ってきていると思ったら、特にGPT-3.5を利用している場合は、英語で指示を出してみましょう。GPT-3.5のベースになっているGPT-3の学習データの93%は英語のため、英語で指示をするとより適切な回答が返ってくることがあります。筆者の印象ですが、翻訳サービスを使ったスムーズな英語でなくとも、英語の方が適切な回答が返ってくる印象があります。

    「その調子では、毎回、指示をするためのタイピングが面倒なのでは?」と思った読者の方は、質問を分割するか、音声入力がお薦めです。よく聞くパターンがあれば、質問の定型文を用意しておくのもよいでしょう。

    定型文の例

    • 曖昧な例(NG例))効果的なプロモーションを教えて
    • 具体的な例(良い例))あなたは優秀なネットショップ担当者です。今度新製品○○を発売することになりました。ターゲットは○○、単価はXXXX円です。販促予算XX万円で、売上目標の1か月で5000個を達成するような1か月のプロモーションプランを、各週のタスクまで落とし込んで考えてください。

    もっと詳しくプロンプトのお作法を知りたいという方は、深津式やシュンスケ式などが有名ですので、検索して参考にしてみてください

    「ゴールシークプロンプト」という「ChatGPT」にプロンプトを考えてもらうという手法もあります。たとえば、「はじめて事業計画書を書くので何を具体的に指示して良いかわからない」という時に有効です。「ChatGPT」がプロンプトに必要な情報を提示し、事業計画書を出力するプロンプトを作成してくれます。「ゴールシークプロンプト」を検索し、参考にしてみてください。

    また、英語になりますが、OpenAIとDeepLearning.AIが提携し、プログラマ向けにプロンプトエンジニアリングのコースを公開しています。Pythonの基礎知識がある方は、1時間で完了するコースですので、ぜひチャレンジしてみてください。

    業務利用上の留意点

    「入力した情報が学習データに利用されないだろうか」「誰かの権利を侵害するのでは」といった利用に関する注意点もあります。現状、業務で「ChatGPT」を利用する場合、次の4パターンにわかれるでしょう。

    1. OpenAI社が提供しているWeb版をそのまま利用する
    2. ChatGPTのAPIを利用して構築された自社のシステムを利用する
    3. ChatGPTのAPIを利用して構築された他社のサービスを利用する
    4. 他のユーザーが作成したMy GPTsを利用する

    それぞれのパターンに応じ、OpenAI社、自社、サービスを提供する第三者企業の利用規約やデータの情報管理について把握した上で利用する必要があります

    まずは、自身が所属する組織でルールが整備なされている場合は、それに従い、疑問があればルールを策定した部署に問い合わせるのがもっとも確実。なお、これまで早期に導入を発表してきた官公庁、自治体、大手企業などは、2か3のAPIを通して利用しているケースが多いようです。

    APIはいわば、「ChatGPT」を、システムのなかの一部のパーツのように利用できるコネクタようなもの。このAPIにおいて、OpenAI社は、同意しない限り、入力情報を学習などに利用することはないと明言しています

    4のMy GPTsは、カスタムされたChatGPT。ChatGPT Plusで提供されている各種機能やAPI、ユーザー独自のデータを利用して、用途特化型のChatGPTを作ることができる2023年11月から提供されている機能です。このケースでは、My GPTsを制作する際に、入力情報を学習に利用するかどうかが選択できます。My GPTsの提供者に確認するとよいでしょう。

    また、1のWeb版においても、2023年4月25日に対話履歴を利用者の画面に表示させず、オープンAIの学習や改善にも利用しないことを設定できる機能を追加しました。

    1〜4のケースを通し、一般にChatGPTを業務利用する際に参考になるのが、一般社団法人日本ディープラーニング協会が5/1に公開した「生成AIの利用ガイドライン」です。ガイドラインの項目は必要最小限に絞られており、わかりやすい「簡易解説付き」もありますので、業務での利用に懸念がある方は一読されるとよいでしょう。

    個人情報の取り扱い

    個人情報の入力はOpenAI社という第三者への情報提供に該当するため、個人情報保護法上、事前に同意を得る必要があるハードルの高い行為です。学習に利用しないよう設定した場合でも、OpenAIは、不正利用の監視のために情報を30日間保持します。事前に、OpenAI社がどのように利用するか利用目的を把握し同意を得るのは困難と考えた方がよいでしょう。

    機密情報の取り扱い

    他社(者)とNDA(秘密保持契約)を交わした情報について、「生成AIの利用ガイドライン」では「生成AI提供者という「第三者」に秘密情報を「開示」することになるため、NDAに反する可能性があります」としています

    一方で、自組織の機密情報については「法令に違反するということはありません」と解説。しかしながら、「当該機密情報が法律上保護されなくなったり特許出願ができなくなったりしてしまうリスクがあります」とも言及しています。

    また、一般的なセキュリティリスクとして、公衆回線でアップロードする行為、所在地不明のサーバーに保存されること、サービス提供者の利用規約が信用に足るものかどうか、などの懸念もあります。機密情報の入力には慎重になった方がよいでしょう

    著作権の考慮

    まず、入力の場面について、小説や物語など、ChatGPTに著作権のある文章を丸ごと入力し、要約を作成する場合、翻案権や同一性保持権の侵害になる可能性があります

    また、出力する場面について、生成された文章を利用する際にはなんらかの加筆や修正をすることが望ましいです出力結果自体に著作権は発生しませんが、既存の文章と同一・類似している場合は、複製や配信をすると著作権侵害にあたる可能性があります。また、

    出力結果自体に著作権はないため、何らかの加筆・修正をすることではじめて著作権が発生するものと考えられます

    「ChatGPT」などの生成系AIに関する法的な解釈は、法律家の間でもさまざまです。今後、法律の変更、ガイドラインの発行、今後の判例の中で、固まってくるものと思います。自社を取り巻くルールと今後の動向に注視していきましょう。

    ◇◇◇

    「ChatGPT」を利用する際のポイントを解説してきました。これをお読みのネットショップ担当者や管理者のみなさんは、1日の中でどれだけの文章を作成しているでしょうか。それが効率化され、ご自身しかできない仕事やより創造的な仕事に集中できたら、充実した社会人生活を送れるような気がしませんか。SNSではさまざまな「ChatGPT」の活用例が共有されはじめています。次回以降は、実際の業務活用の場面にフォーカスし、「ChatGPT」の活用方法を解説します。

    ICPコンサルティング

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