iKala Interactive Media Inc.(本社台湾)の日本法人iKala Japan(アイカラジャパン)は、企業とインフルエンサーのマッチングを支援するプラットフォーム「KOL Radar(ケーオーエルレーダー)」にChatGPT搭載の新機能を実装、利用企業は自社の商品のPRに最適なインフルエンサーを見つけることができるようになる。
新機能はChatGPTを搭載した「AIインフルエンサー検索」。従来のキーワード検索に加え、テキスト検索ができるようになった。
「KOL Radar」の検索画面
たとえば「25~35歳に人気の美容・スキンケアインフルエンサーを探して」といったテキスト検索で、広告主にとって最適なインフルエンサーを表示する。
「KOL Radar」で表示するインフルエンサーは、Facebook、YouTube、Instagram、TikTok、Twitterといったメディアから抽出する。対象インフルエンサーは1万5000人(2023年4月21日時点)。独自のAI技術とビッグデータを活用し、インフルエンサーの選定に関わるデータを解析。企業の届けたい商品やサービスとインフルエンサーとの相性を可視化している。
AIによってデータを分析しているため、マーケティングに向けたとても正確なデータを得ることができます。「KOL Radar」を利用いただいているクライアントのアカウント数は、日本を含めて約4万件となっています。
iKala Interactive Media Inc.の共同創設者 兼 CEO セガ・チェン氏
「KOL Radar」を用いたインフルエンサーマッチングのための質問例
- 「25~35歳に人気の美容・スキンケアインフルエンサーを探して」
- 「化粧品関連のPRの経験が豊富なインスタグラマーを探して」
- 「旅行好きでフォロワーが多く投稿頻度の高いインスタグラマーを提案して」
これにより、企業やブランドは、時間をかけずに最適なインフルエンサーを選ぶことができるようになる。「KOL Radar」の利用企業は、テキスト検索を追加料金なしで利用できる。
「KOL Radar」の費用は月額5万円(税別)から。日本では化粧品のEC事業者による利用が多いという。
日本では化粧品EC事業者を中心に利用拡大
「KOL Radar」の導入事業者とそうでない事業者を比べると、エンゲージメント率は約30%高いことがわかっています。この場合のエンゲージメント率は、起用したインフルエンサーの投稿に対する「いいね」の数、ポジティブなコメントの数、シェア数などです。(セガ氏)
なお、従来のキーワード検索や、ChatGPTを搭載したテキスト検索に加え、2023年7~9月をめどに、画像検索もできる仕様にバージョンアップを計画している。
「KOL Radar」が保有するインフルエンサーのデータは、台湾、日本、香港、マレーシアの4つの国と地域。アジア向けの越境ECに乗り出す企業にぜひ導入をお勧めしたいです。
アフターコロナが近づくにつれて、ほとんどの人が各国を行き来できるようになってきています。クライアント企業からは、インバウンド需要に向けたマーケティングも、アウトバウンド需要に向けたマーケティングも、問い合わせが両方増えてきました。インフルエンサーマーケティングの市場は明るいと言えます。(セガ氏)
iKalaとは?
iKalaは、AI技術によるDXおよびD2Cの支援事業を手がける台湾のスタートアップ企業。台湾、日本、シンガポール、タイ、香港、マレーシアでサービスを展開している。日本法人は2021年9月に設立した。日本では「KOL Radar」を中心に事業を展開している。
CEOのセガ氏(左)と、日本法人iKala Japan カントリーマネージャーの土屋隆司氏
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オリジナル記事:広告主のインフルエンサー探しを助けるプラットフォーム 「KOL Radar」とは? ChatGPT搭載でテキスト検索も可能に
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