ラクスルとCanvaが提携、デザインから印刷・Web・マーケティングまで一気通貫で支援

印刷・集客支援プラットフォーム運営のラクスルは、デザインプラットフォーム事業の豪州Canva(キャンバ)と日本市場で戦略的パートナーシップ契約を締結したと10月30日に発表した。Canvaで作成したデザインをそのままラクスルの高品質・低価格・短納期の印刷サービスに直結する。印刷だけでなくWebや販促を含めた包括的なサービスを展開し、中小企業が大企業と同等のマーケティング投資をできる環境を提供する。

まずCanvaで作成した名刺を編集画面からそのままワンクリックでラクスルに入稿できるようにした。Canvaアカウントにログインして名刺のテンプレート一覧から気に入ったデザインを選択し、画像や文字を変更して編集・保存してラクスルで用紙や価格を選んで入稿すると注文が完了する。今後、名刺だけでなくチラシ、ポスター、パンフレット、ノベルティ、アパレルなどさまざまな商品で連携する。

ラクスル上からCanvaに接続し、印刷、ダイレクトメール、エリアマーケティング、HP制作、デジタルマーケティングなど幅広いサービスをワンストップで利用できるようにする。ラクスルは印刷からWeb、デジタルマーケティングまでを支え、顧客に低コストのオペレーションや販路拡大を支援する。一方、Canvaは、世界中で利用するデザインプラットフォームとして直感的に高品質なクリエイティブを生み出す環境を提供する。

中小企業は名刺やチラシ等の印刷物、販促物、Webサイト制作、SNS、地域密着型ダイレクトマーケティングが成長に必要だが、デザイン制作や印刷用データ作成には専門性が求められ、デザイン、印刷、Webサービスをそれぞれ別の会社に依頼している。コストや時間、ノウハウ不足と依頼先の分断で十分に活用できていない課題を解消するため、ラクスルとCanvaが連携してデザイン、印刷、Web、マーケティングを一気通貫で支援する。