フードロスの削減をめざす食品ECサイト「Kuradashi」を運営するクラダシは、東急モールズデベロップメントの商業施設「たまプラーザ テラス」に、「Kuradashi」の常設店舗を開店した。
常設店舗では、①商品が日々入れ替わる楽しさ②フードロス削減への貢献や支援団体への寄付を気軽にできる③商品をお得な価格で購入できる――という3点の価値を顧客に提供。東急モールズデベロップメントとの共創を通じた地産地消・フードロス削減の推進にも取り組む。
「Kuradashi」常設店舗の外観
「Kuradashi」初の常設店舗
クラダシは「Kuradashi」初となる常設店舗を、東急田園都市線たまプラーザ駅直結の「たまプラーザ テラス」に開店した。「Kuradashi」の購入体験を、オンラインだけにとどまらずオフラインの拠点を持ちながら双方で連携して発信していきたい考え。
東急モールズデベロップメントさまが掲げる「循環型社会の実現に向けて、地域の皆さまと一緒にサステナブルなまちづくりを共創していく」ことに共感し、クラダシは初の常設店舗を「たまプラーザ テラス」に出店した。
当社のビジョンは“日本で最もフードロスを削減する会社”で、大切にしているのは「社会性」「環境性」「経済性」。この3つの合理性を成していくことをミッションに掲げている。東急モールズデベロップメントさまとともに、地域に根差したサステナブルな世の中を作っていきたい。
クラダシ 代表取締役社長 関藤竜也氏
テーマに合わせた3つの仕掛け
ECサイト「Kuradashi」では、まだ食べられるにもかかわらず捨てられてしまう可能性のある食品などをお得な価格で販売している。売り上げの一部は、環境保護などさまざまな団体への寄付などに充てているという。
「Kuradashi」の常設店舗には「見る・知る・関わる」の3つのテーマに合わせた仕掛けを用意している。
- 「見る」:店舗におけるフードロスの削減量や社会貢献度合いを可視化できる仕組み
- 「知る」:サステナブルな商品や企業の取り組みを紹介する実験的なコラボレーションブースを店舗内の一角に設置。また、フードロスやSDGsについて学び、より社会と街に貢献するようなイベントなども実施する
- 「関わる」:ECでの購入体験と同じように、常設店舗でも購入金額の一部を社会貢献活動の支援に充てることができる。購入者は会計後に、各団体の活動内容から、支援先を自身で選択できる仕組みを設けている
化粧品、産直品、冷凍・冷蔵食品なども展開
常設店舗では、さまざまな理由でフードロスになってしまう恐れのあるメーカー各社の食品、ロスが問題になっている化粧品などの販売も行う。食品はECサイトと同様に、冷蔵・冷凍の商品やロスワインなどの酒類、産地直送の商品もラインアップする。
ECサイトでは原則、ケース単位での販売を行っているが、常設店舗では1点単位での購入が可能となる。
店舗内での買い物イメージ
東急モールズデベロップメントとの共創とは?
東急グループは横浜市・青葉区の地元農家と連携している。クラダシは東急モールズデベロップメントとの共創を通じ、規格外品や天候によって豊作になってしまった地元農家の農作物の不定期販売などを「Kuradashi」で行う。地域と連携したフードロス削減をめざしていく。
共創により、青葉区地元農家との連携も図る
今後は、地元農産物と生産者、都市農業を知る機会作り、食育などの活動にも取り組む予定。東急モールズデベロップメントの佐々木桃子社長は「クラダシさまと一緒にフードロス削減活動に取り組んでいきたい」と話している。
東急モールズデベロップメント 代表取締役社長 佐々木桃子氏
「Kuradashi」常設店舗概要
- オープン日:2023年5月26日(金)
- 営業時間:10:00~20:00
- 店舗場所:「たまプラーザ テラス」GATE PLAZA1F
- アクセス:東急田園都市線たまプラーザ駅直結
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オリジナル記事:フードロス削減ECのクラダシ、商品1点から購入できる常設店舗。実店舗ならではの「3つの仕掛け」とは?
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