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SGE・ショート動画など Googleローカル検索12の最新トレンドまとめ【2023/3~6・前編】

過去3か月における最も重要なローカル検索の動向について、最新トレンドを12個紹介。前編ではSGEの登場やGoogleビジネスプロフィールのショート動画や担当者とのチャット機能を含む6個を紹介している。
この記事の内容はすべて筆者自身の見解であり(ありそうもないことだが、筆者が催眠状態にある場合を除く)、Mozの見解を反映しているとは限らない。

この記事では、ローカル検索において2023年3月から6月までの3か月で変化した12のトピックを前編、後編にわけて解説していく。前編となる今回は、6つのトピックを紹介する。

詳細を確認できていない情報や、その情報をどう使うかまで提示できていない項目もあるが、ローカル検索の世界の変化を把握する意図だと理解してほしい。

ローカルビジネスのオーナーやマーケターのみんな、こんにちは。ローカルSEO大学の素晴らしい動画シリーズ「先週のローカルSEOポッドキャスト」の終了を残念に思っているのは、私だけではないはずだ。このシリーズが終了したことで、ローカルSEOに関するニュースを追いかけるのは少し難しくなってしまった。

しかし、諦めないでほしい。Mozが四半期ごとに公開している本シリーズでは、過去3か月における最も重要なローカル検索の動向について、最新情報を紹介している。

それでは早速、夏のプールのように変化とチャンスが詰まった波の中に飛び込もう。

ローカル検索トレンド①
GoogleのSearch Generative Experience(SGE)で、ローカル検索を見てみる

「サンフランシスコで最高のタコス屋」を検索した例

うれしいことに私はGoogleのSearch Labsに招待してもらってアクセスできた。新しいSearch Generative Experience(SGE)のテストを初めて覗いてみたときにツイートしているので一連のスレッドを読んで見てほしい。このときには、以下のようなことがわかった。

  • 検索結果に表示される5件以外は表示されない

    検索結果に5つローカル検索が表示されるのは評価できるが、不満点はある。SGEが提案したこの5つの検索結果をクリックしてもさらに他の検索結果が表示されるわけではない点だ。

    ローカルファインダーで詳細を確認できるわけでもないので、最初に表示された5つの選択肢が役に立たなかったり、気に入らなかったり、あるいはスパムだったりした場合、他の選択肢を見るには別の質問をしなければならないのはよろしくない。

  • UXの問題

    UXの問題もいくつかあった。

    たとえば、SGEが提案した検索結果のいずれかをクリックするとマップが消えてしまい、マップに戻って次に近い選択肢を探すこともできなくなった。

    また、Googleビジネスプロフィールの書式エラーによって、SGE内で切り替えると以下のように結果が重なって表示される問題もあった。

    SGE内の検索結果をクリックするとマップが消えてしまい、検索結果のうえに情報が重なって表示される
  • SGEは話の内容を記憶する

    興味深い発見として、一度会話するとSGEは君が話している内容を記憶する。たとえば、「サンフランシスコで最高のタコス」を検索してから、「オーガニックのタコスはどこで食べられる?」などとたずねると、クエリの中で都市名を繰り返さなくても、ボットはすでに君がサンフランシスコについて話していることを「知っている」。

    こうしたチャット体験の質は、私にとって本当に斬新に感じられる。

  • ユーザーにとって最善かはまだ不明

    全体として、私たちが長年ローカル検索で使い慣れているインターフェイスよりもさらに「クローズドループ(閉じたループ)」や「ウォールドガーデン(壁に囲まれた庭)」といった印象だ。一度この機能を使い始めたら、その中ですべてが完結するため、Googleには良いかもしれないが、ユーザーにとっては最善ではないかもしれない。時が経てばわかるだろう。

時が経ってその有効性がわかるまで、またSGEを自分でも使ってみるために順番を待っている間、以下を読んでおくことを推奨する(いずれも英語)。

参考情報

業界内の冷静な人たちは、AIとの関連で「SEOは死んだ」という話に屈することを拒否している。私も同様に、SGEパックが導入されたとしても、ローカルSEOはこれと連携できると思っている。

賢明なローカルビジネスオーナーに言いたいのだが、ロボットにならないことが最大の資産になるかもしれないことを忘れてはならない。たとえ自動化によって、検索、AIチャット、またはSGE経由で顧客が得られたとしても、消費者はパーソナライズされたサービスを求めて地元の店で買い物をすることが調査で一貫して示されている ―― これはロボットにはできないことだ。

ローカル検索トレンド②
Googleビジネスプロフィールのレビューを復活させる方法

2022年以降、Googleビジネスプロフィールのレビューが消えるケースが増えていることに気づいた人はいるだろうか。それは君だけではない。マイク・ブルメンタール氏のような経験豊富なローカルSEOの専門家も、Googleが2022年にAIベースのレビューフィルタに切り替えて以降、正規のレビューが失われる場合が多いことを報告している。

幸い、ブルメンタール氏の素晴らしいチュートリアルに従って入力すれば、新しいプロセスで消えたレビューを報告できるようになった。

報告の作業はここから始め、一連のステップを踏むことで、うまくいけばレビューを復活させられる(もちろん、保証はできない)。

ブルメンタール氏が指摘するように、この対応は改善だと言えるが、全体的なプロセスはまだビジネスオーナーにとってかなり面倒だ。すべてのユーザーにとって、AIが引き起こす頭痛の種は、アスピリン(AI-spirin)のような鎮痛剤が必要だと思う。特にレビューに関しては、このコンテンツが評判・検索順位・売上に与える影響が大きいため、なおさらだ。

ローカル検索トレンド③
「寄付のお返しにレビューを書いて」はNG

Googleがガイドラインのグレーゾーンを明確にしてくれるのは、いつだってありがたい。また、ホーキンス氏が個人的に調査してくれたおかげで、ローカルビジネスは第三者に寄付をした後にレビューを求めてはならないこともわかった。たとえば、食料品店を経営している人が、その地域にある殺処分反対の動物保護施設に100ドルを寄付した場合、その「お返し」として相手にレビューを求めてはならないとGoogleは規定している。

寄付のお返しにレビューを求めるよりはるかに良いアイデアは、こうした慈善活動を、次の写真のような構造化されていないリンクの形にしてもらうことだ(これがサイテーションとなる)。

地元のチーム・イベント・組織のスポンサーとして掲載されるのは優れたビジネスであり、信頼できる地域のサイトが君の会社にリンクしたり言及したりしてくれることで、GoogleのE-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)概念における「権威性」の要素にとてもうまく適合する。

ローカル検索トレンド④
Googleビジネスプロフィールにショート動画を追加する簡単な方法

アンディ・シンプソン氏は、アニメーションエフェクトを使ってローカルビジネスの写真を手頃な価格でショート動画に変換できるこのハックをデモしてくれた。動画は今、ローカルの分野で高い人気を集めているが、最近は「ショート」という条件が混乱の元とも活用の要因ともなっている。

Googleビジネスプロフィールに動画を追加するためのGoogleのガイドラインでは、動画の長さを最大30秒と規定している。しかし、ダレン・ショウ氏の実験によると、リスティングに動画をアップロードできるかどうかに影響するのは動画の長さではなく、ファイルサイズのようだ。

厳密に言えば、30秒以上の動画はガイドラインの基準を満たしていないが、長尺動画に挑戦したとしても、君のビジネスに起こりうる最悪の事態は動画が承認されないということだけだ。試す価値はあるかもしれないが、最も安全なのは、その集客力を確認できるように30秒のバージョンのコンテンツも撮影しておくことだろう。

Googleが今、動画に注目しているのは間違いなく、YouTubeではショート動画機能を導入した。多くの人はこれをTikTokの人気に対抗する動きと見ている。市場の競争が激しいローカルビジネスは、事業所、スタッフ、在庫、コミュニティへの参加など、多くの動画を気軽に撮影してGoogleビジネスプロフィールにアップロードできる。

ローカル検索トレンド⑤
それは確かにGoogleからのSMSかも

モリー・ヤングブラッド氏のおかげで、Googleがビジネスオーナーに情報確認のSMS(テキストメッセージ)を送っている上のようなスクリーンショットが得られた。またバリー・シュワルツ氏も、Googleが本当にSMSで情報を確認していることを検証してくれた

ただし、これには注意してほしい。シュワルツ氏は次のように注意を呼びかけている。

Googleが電話やSMSで、「サービスへの登録」「支払い」「機密性の高い個人情報の提供」を求めることは決してない。

Googleは、このヘルプページに記載されている電話番号からしかSMSを送らない。

必要なら、これらのSMSに「STOP」と返信することでオプトアウトできる(詳細はこちらを参照)。

ローカル検索トレンド⑥
Googleビジネスプロフィールのチャットで担当者とライブチャットできる機能を使うのも“あり”

ホーキンス氏は、担当者とライブチャットするCTAが実装されたGoogleビジネスプロフィールのこのキャプチャをツイートした。

ジョエル・ヘッドリー氏はこの興味深い機能について、Google Business Messagesを利用したものだと説明した。

その後アーロン・ヴァイシェ氏は、Leadfernoなどサードパーティのサービスを使ってメッセージングを管理しているなら、サードパーティに連絡してリスティングにこの機能を表示させるよう手配するべきだと話した。

顧客にとってアクセスしやすくなるなら、どんな方法でも調査する価値はある。

この記事は、前後編の2回に分けてお届けする。今回は、ローカル検索について知っておくべき12のトレンドのうち、前半の6つを紹介した。後編となる次回は、残る後半6つについて説明する。

→後編を読む

用語集
CTA / SEO / UX / アップロード / オプトアウト / クエリ / サイテーション / ボット / リンク / ロボット
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