Bing検索へアクセスが13.6%⬆、グーグル検索へは2.8%⬇
グーグル検索SEO情報②
Bing検索へアクセスが13.6%⬆、グーグル検索へは2.8%⬇
Bingチャットの功績か? (Similarweb) 海外情報
Similarweb(シミラーウェブ)の推定によれば、Bing検索へのアクセスが増えているようだ。直近の28日間で、Bing検索が13.6%増加した。一方で、Google検索へのアクセスは2.8%減少したという。
マイクロソフトがBingに搭載したAIチャットが、増加の理由の1つだろう。Bingチャットのリリース後、Bing検索の日々のアクティブユーザーは1億に到達したそうだ。Bingチャットを利用するためにBingへ訪問するユーザーが増えるのだ。また、Bingチャットは基本的にEdgeブラウザで利用するので、Edgeブラウザのデフォルトの検索エンジンであるBingを自然と使う機会が増えた可能性もある。
また、Bingは対前年比でもトラフィックを増やしている。過去2年間で毎月のトラフィックは最大で10%増加している。その分、グーグルへのアクセスは減少している。もっとも、それでもグーグルへのアクセスはBingの約82倍だ。グーグルの優位性は決して揺るいでいない。
ただし、このデータは
- bing.comやgoogle.comへのアクセス
に関するものだ。
- さまざまなサイトにどの検索エンジンからトラフィックがあったか
という観点では、(特に日本では)状況が異なるようだ。
大手サービスのトラフィックデータを確認している辻正浩氏によると、Bing検索からのトラフィックに目立った変化は起きていないそうだ。
これだけ話題になっているならEdge/Microsoft Bingシェアが増えてる?とおもって、2/9前後のアクセス解析で日本の数%分を確認したものの全く増えていないんですが、もしかして最新EdgeはUA送らなくなったとか、何か天狗の仕業があったりしますかね……
— 辻正浩 | Masahiro Tsuji (@tsuj) March 23, 2023
筆者も、個人ブログへのBingトラフィックを調べてみたが相変わらず少なかった。
BingでのチャットAIの利用が増えたとしても、だからと言ってBing経由での検索トラフィックが増えるというものではないのかもしれない(日本ではBingの利用がさほど増えていないというわけではないだろうから)。
それでも、AIチャットとBing検索の融合は検索エンジンの構図に大きな変化を近い将来もたらすかもしれない。Bingユーザーの数は今後も増え続けるのではないだろうか?
- SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
Search Consoleにはもう「www」有無やhttps/httpなど全パターンを登録する必要はない
ドメインプロパティ1つで片付く (Reddit) 海外情報
Search Consoleの利用が、以前よりも楽になってきている。
Search Consoleへのプロパティ(サイト)登録に関して、グーグルは以前、次の4つのパターンでURLを登録するように推奨していた(過去形):
https://example.com
⇐ wwwなし/httpshttps://www.example.com
⇐ wwwあり/httpshttp://example.com
⇐ wwwなし/非httpshttp://www.example.com
⇐ wwwあり/非https
さらにスマホ向けサイトを別URLで提供しているなら、https://m.example.com
のようなURLを登録する必要もあった(過去形)。
「推奨していた」「必要もあった」と過去形で表現したのは、現在は必ずしもその限りではないからだ。
グーグルのジョン・ミューラー氏は次のようにコメントしている。
以前は、万が一に備え、すべてのパターンを確認することを勧めていたが、実際には全パターンのSearch Consoleを見ることはないだろう。ドメインプロパティを利用すればいい(必要なときにいつでもドメインプロパティにできるし、私が推奨するやり方だ)。要は、シンプルにするほうがいい。
ドメインプロパティを構成すれば、eTLD+1(自社が取得したドメイン名)が同じサイトのデータは統合してレポートされる。それに、データは正規URLに統合される。つまり、別々にプロパティ登録していてもあまり意味はないのだ(詳細はこちらの記事で以前に解説した)。それに、すべてを登録していても、ミューラー氏が指摘するように、メインURL以外のレポートを実際に見る機会は滅多にないのではないだろうか?
すでに登録しているのであればそのままで構わない。これから新たに登録する必要はない。実際に利用している正規URLのドメイン名のサイトもしくはドメインプロパティを登録すればいい(ドメインプロパティはできれば登録しておきたい)。
- SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
グーグル、Search Consoleの一括エクスポートを改良。複数プロパティを1つのプロジェクトにエクスポート可能
大規模サイトではさらに分析が効率化 (Google Search Central on Twitter) 海外情報
Search ConsoleのデータをGoogle BigQueryに一括エクスポートする機能を先日グーグルは実装した。この機能に改良が加えられ、複数のプロパティのデータを1つのプロジェクトにエクスポートできるようになった。
ただしその場合、プロジェクト内に複数サイトのデータをエクスポートする形になる。そのため、サイトごとに一意のデータセット名となるように、エクスポートの設定時にデータセット名をカスタマイズする必要があるとのことだ。
Following feedback from the community, today we're updating bulk data exports to allow multiple GSC properties to export to one Cloud project. To do so, you need to customize your dataset name when setting up your export to have a unique dataset name for each export. https://t.co/AdSVgSeSG7
— Google Search Central (@googlesearchc) March 27, 2023
大規模サイトではデータ分析をさらに効率化できるのではないだろうか?
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- 技術がわかる人に伝えましょう
パスワード保護したステージングサイトがクロールエラー、公開後は正常にクロールされるのか?
パスワード保護を解除すれば通常どおりクロールする (Google SEO office-hours) 海外情報
2023年3月の英語版オフィスアワーで次の質問があった:
公開前のサイトは、パスワードがないとアクセスできないようにしています。
その状態サイトをGooglebotが発見した場合は401エラーコードが返していますが、その後、Googlebotはそのサイトをどのように再クロールするのでしょうか?
私たちのサイトはパスワードで保護していて、まだ公開していませんでした。11月にGooglebotが試みたクロールがありましたが、401を返していました。
サイトを一般公開した時点でサイトを再びクロールさせる方法が気になります。
グーグルのジョン・ミューラー氏が回答した:
当該サイトをざっと見たところ、今は普通にクロールしているようだ。そして、それは本来あるべき姿だ。
ステージングサイト(開発中サイト)をパスワードで保護することは、一般的であり、推奨される方法だ。こうしたケースや、サーバーがダウンしたときやページが消えたケースなどには、私たちのシステムはクロールをときおり再試行する。これはSearch Consoleでクロールエラーとして見えてくる。アクセスできるようになったら、ページを再び取得してインデックスするようにする。
同様の理由で、コンテンツを永久に削除した場合、ときどきクロールエラーが発生する。しかしそれは正常であり、心配するようなものではない。
質問者のサイトは開発中で公開前だったにもかかわらず、Googlebotに発見されてしまったのだろう。しかし、パスワードで保護されていたためGooglebotはアクセスできずに、サイトは401エラーを返していた。開発が終わり正式に公開したのだが、きちんとクロールされるかどうかを質問者は心配したようだ。以前のエラーが悪影響を及ぼさないとも限らない。
しかし問題はない。エラーを返すURLでもGooglebotはときどきアクセスする。公開後に正常にクロールできれば、クロールに続くインデックスやランキングに関しては通常の処理が行われる。以前のエラーが悪影響を及ぼすことはない。
クロールエラーを返していたURLを公開後に速やかに再クロールしてほしければ、次のような手段が有効だ。
- Search Consoleのページレポートから「修正を検証」リクエストする(手動)
- サイトマップを送信する(
lastmod
の追加を推奨)
どちらのやり方でも、問題なくクロールされるはずだ。
- ホントにSEOを極めたい人だけ
はてなブログがIndexNowに対応。Bingインデックス促進に効果あり
Bing検索を大切にするサイトは対応するといいかも (はてなブログ開発ブログ) 国内情報
はてなブログがIndexNow(インデックスナウ)に対応した。
IndexNowは、マイクロソフトとヤンデックス(Yandex、ロシアで最大の検索エンジン)が共同で策定した仕組みだ。検索エンジンのクロールに関わる。
一般的に、クローラはクロール対象のURLリストをもとにクロールを開始する。そのため、サイト側としては、クローラがやってくるのを待つしかない。
しかしIndexNowに対応していると、サイト側から「このURLをクロールしてくれ」と検索エンジンに要求できる。特に、次のような場面でIndexNowが有効だ:
- 新しいコンテンツの追加
- 既存ページのコンテンツ更新
- ページの削除
速やかなクロール(再クロール)を要求できるので、検索結果への反映が早くなる。
はてなブログでは、何も設定する必要はなく自動でBingなどの検索エンジンにIndexNow送信してくれる。多くのCMS(たとえばWordPress)には、IndexNow対応のプラグインが公開されている。また、技術ドキュメントを参照して自分でサイトをIndexNowに対応することもできる。
Bing検索からの検索トラフィックも大切にしているなら、IndexNowに対応するといい。繰り返しになるが、はてなブログは自動で対応しているので喜ぼう。
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