国内&海外SEO情報ウォッチ 「海外SEO情報ブログ」の鈴木 謙一氏が、日本と海外の検索マーケティング情報をさらっとまとめて毎週金曜日にお届け。
海外&国内SEO情報ウォッチ

グーグル、MFI完全移行の期限を白紙に戻す

ページ

Web担当者に役立つ最新情報

グーグル、MFI完全移行の期限を白紙に戻す
準備できていないサイトが残っているため (グーグル 検索セントラル ブログ) 国内情報

モバイルファーストインデックス(以下、MFI)に関する最新情報を、検索セントラルブログが公開した。

念のため確認しておくと、MFIは、PC向け検索・モバイル向け検索ともに、ランキングの評価をモバイル向けページのインデックスを対象にする変更だ(従来は、PC向けページのインデックスがランキングに使われていた)。

MFIは、これまで次のようなプロセスで進行してきた:

  1. 2016年11月: MFIを発表
  2. 2018年3月: MFI移行を開始
  3. 2022年3月: MFI移行を完了(予定)

今回発表があったのは、今年3月の移行完了についてだ。

準備ができているサイトから順にMFIに移行していた。ところが、一部のサイトが予期しない問題に直面し、移行の準備ができていないと判断したそうだ。そのため、3月の全面移行完了はお流れになった。さらには、特定の完了時期を設定しないということだ。つまり、すべてのサイトがいつMFIに切り替わるのかはまったくの白紙状態である。

重要な知らせではあるが、MFIにすでに移行しているサイトには関係ない話だ。関係してくるのは、まだ移行していないサイトだ。やるべきことがまだ残されていないか、ブログ記事を読んで再確認しておいてほしい。

なお、準備万端でもMFIに移行していないサイトが少なからず存在するようだ。移行しない理由を知ることができないのが非常にもどかしいのだが、準備ができていると絶対に確信できるのであれば移行するのを待つほかない。サイト側からの移行開始の働きかけはできない。

★★★☆☆
  • MFIに移行できていないすべてのWeb担当者 必見!

商品レビューに関するアップデート第2弾をグーグルが実施
日本語には影響しないけれど (グーグル 検索セントラル ブログ) 国内情報

商品レビューに関するアップデート(英語名は「Product Reveiw Update」)を、2021年12月にグーグルは実施した(すでに展開は完了)。

ここでいう「商品レビュー」は、次の2種類のレビュー両方を指している:

  • ECサイト上での商品レビュー
  • メディアやレビューサイトでの商品レビュー記事

商品レビューに関するアップデートは、高品質な商品レビューコンテンツをより高く評価する検索アルゴリズムだ。2021年4月に初めて導入され、今回の更新はそれ以降で最初のメジャーアップデートだ。

注意したいのは、現状では、英語で書かれたレビュー記事だけにこのアップデートが適用されるという点だ。つまり、日本語のレビュー記事には影響しない。

そうは言えど、英語以外のコンテンツにも展開される可能性は十分にある。それにたとえ日本語に展開されなかったとしても、品質を高める取り組みはレビューコンテンツにおいても不可欠だ。

レビューコンテンツを提供しているなら、検索セントラルサイトにグーグルが新たに公開した質の高い商品レビューを書くためのアドバイスには必ず目をとおしておこう。

★★★★☆
  • レビューコンテンツを提供しているすべてのWeb担当者 必見!

2021年最後のオフィスアワー: 仕事検索、コア ウェブ バイタル、A/Bテストとクローキングなど
プロダクトエキスパートがゲスト参加 (グーグル ポリシー オフィスアワー on YouTube) 国内情報

2021年12月のグーグル ポリシー オフィスアワーを紹介する。昨年の最後のオフィスアワーだ。

金谷氏とあんな氏が回答した質問は次のとおり。

  • しごと検索で求人が表示されない(3:25
  • しごと検索(5:14
  • 「Aggregate rating」の構造化データ(7:19
  • MFI 登録に関するおすすめの方法(10:28
  • 「検出 - インデックス未登録」の増加(19:07
  • data-nosnippet マークアップが無視される(23:09
  • WEB に関する指標の URL 検出数(24:22
  • PX レポートの良好 URL が 0% のまま(25:44
  • CLS: 最大のセッション ウィンドウの特定(27:57
  • 多言語サイト、言語に応じたリダイレクト(31:10
  • AB テストのリスクとクローキングの可能性(48:33

この回は年末スペシャルということで、検索セントラル ヘルプコミュニティのプロダクトエキスパートたちがゲスト参加した(ステータスがゴールド以上、筆者も出ている)。最後の質問2つ「多言語サイトのリダイレクト」「A/Bテストのクローキング」に関しては、プロダクトエキスパートが自らの知識と経験をもとに見解やアドバイスを提供している。グーグル社員からは聞くことができない情報に思える。

各質問の再生時間はその場所から視聴できるようにリンクしてある。プロダクトエキスパートたちのコメントから確認するのもオススメだ。

★★★★★
  • すべてのWeb担当者 必見!

SEO系タグはheadセクションの先頭に記述するといい
発見と処理が早くなる (John Mueller on Twitter) 海外情報

head セクションに記述する情報の分量が検索に与える影響についてグーグルのジョン・ミューラー氏は次のようにコメントした。

SEOに関係する命令系タグは上部に記述したほうがいい。そのほうが、発見と処理が容易になるからだ。

そのほかの記述はむしろレンダリングに関係してくる。サイズが理由でレンダリングに問題は起きないだろう。

※そのまま鵜呑みにせず、この解説の後半をしっかり読んでほしい。

SEOに関係する命令形のタグとは、検索エンジンのクロールやインデックスに関わるタグだろう。次のようなタグだ:

  • noindex robots meta タグ
  • rel="canonical" タグ
    ※厳密には、rel="canonical" は命令ではなく手がかりとしてグーグルは利用する

基本的に上から順番にタグをグーグルは処理していく。そのため、検索にとって重要なタグは早目に認識できるようにしたほうがいいというのがミューラー氏のアドバイスになる。

ただし、これは一般化できるものだとは言いがたい。

というのも、これは質問者のページでhead内に4600行ものHTMLタグがあることが前提だからだ。ミューラー氏はその状態に対して「ベストな状態だとは言えない」とコメントしたうえで、上記の解説をしている。

グーグルがインデックスできるページのサイズ上限は数百Mバイトだという情報がある。head内に数千行の情報があっても、そうした上限にとって問題はないだろう。

しかしグーグルにとっては、たとえばnoindexを指定しているページならば早めにその情報を知りたいと思うのは当然かもしれない。

head内に数十行しか書いていないならば、あわててSEO系のタグをHTML内で上のほうに移動する必要はない

★★★☆☆
  • ホントにSEOを極めたい人だけ

GA4によくある質問とその回答×40
読み方は「じーえーふぉー」 (リアルアナリティクス) 国内情報

Googleアナリティクスを大幅にバージョンアップした「Googleアナリティクス4(以下、GA4)」を2020年10月にグーグルがリリースした。1年がたち、導入するサイトも着実に増えているようだ。

メジャーバージョンアップデートということで、それまでのGoogleアナリティクスとの相違点も多い。アクセス解析の第一人者である小川卓氏が、GA4によくある質問40個の回答をまとめている。

質問のいくつかを抜粋してみる:

  • 今までと何が変わったのか?
  • 有償版と無償版って何が違うの?
  • プライバシーとかCookie制限への対策がGA4で強化されたと聞いたけど本当なの?
  • レポート画面ものすごく違うんですけど?どう見れば良いの?
  • 直帰率が無くなったと風のうわさに聞きましたが本当ですか?
  • 自動でスクロールとかファイルダウンロードが取得出来ると聞きましたが本当ですか?
  • 流入元の分類が変わったようですが、本当ですか?

GA4を導入したばかりの人、GA4をこれから導入する人、あるいはGA4を知らなかった人(!)は一読しよう。疑問点の解消に役立つだろう。

実際のところ、全体をざっと見ておくだけで多くの情報を得られる。Googleアナリティクスを利用している人ならば必読だと言ってもいいかもしれない。

★★★★★
  • GA4初級者
  • アクセス解析担当者に伝えましょう

海外SEO情報ブログ海外SEO情報ブログの
掲載記事からピックアップ

Discoverと商品に関するレビューアップデートについての記事をピックアップ。

ページ

この記事が役に立ったらシェア!
メルマガの登録はこちら Web担当者に役立つ情報をサクッとゲット!

人気記事トップ10(過去7日間)

今日の用語

Discover
「Discover(ディスカバー)」とは、Chromeブラウザとスマートフォンの ...→用語集へ

インフォメーション

RSSフィード


Web担を応援して支えてくださっている企業さま [各サービス/製品の紹介はこちらから]