Z世代はめっちゃ検索してる! 「若者は検索エンジンを使わない」は偏見だった!?【SEO情報まとめ】
Web担当者に役立つ最新情報
URLの大文字と小文字を検索エンジンは区別するのか?
違いが出ることもあるので統一を推奨 (#AskGooglebot on YouTube) 海外情報
「URLの大文字と小文字」を検索エンジンは区別するのか?
この質問に、グーグルのジョン・ミューラー氏が動画で回答した。
ミューラー氏によれば、技術的には、次の2つは区別するとのことだ。
- URLの大文字と小文字
- URLの末尾の「
/
」(スラッシュ)の有無
「区別する」ということは、「別の文字として扱う」という意味だ。人間がみて「大文字と小文字が違うだけ」「スラッシュがあるかないかだけ」であっても、検索エンジンのシステムからみると別のURLとして扱うということだ。
ミューラー氏は次のように説明している:
URLの大文字・小文字が違っていたり
/
があったりなかったりしていても、同じコンテンツを表示している場合は、検索エンジン側で同一視しようと試みる。たいていの場合はうまく処理できるのだが、必ずしもうまくいくとは限らない。たとえば、次のような状況が起こりうる:
検索エンジンは、発見したすべてのURLをクロールしようとする。その影響で、ほかの重要なURLをクロールするのが遅れるかもしれない。
複数のURLが同じコンテンツを表示する場合は、代表URLを決定するための「正規化」という処理を行う。検索エンジンが正規化だとみなしたURLは、サイト管理者が想定しているURLと異なるかもしれない。
robots.txtでは、大文字と小文字は明確に区別される。
大文字のURLをブロックしていても小文字のURLはブロックされない(逆も同じ)。
小文字URLと大文字URLによるトラブルをなくすためにできることとして、ミューラー氏は次のようにアドバイスした:
- 内部リンクのURLを統一する
rel="canonical"
で正規URLを指定する
こうすることで、余計なクロールを減らせるし正規URLを指定できる。
ミューラー氏は次のようにポイントをまとめている:
- URLが大文字か小文字かはランキングには影響しない
- それでもURLの大文字/小文字は一貫させるほうがいい
- とは言っても、決定的に重要な問題ということでもない
URLは、大きく5つのパーツに分けられるが、大文字/小文字への影響はパーツによって異なる(実際にはこれ以外にもポートや認証情報などがあるが、省略):
- スキーム(プロトコル)部分
→大文字/小文字を区別しない - ドメイン名(ホスト名)部分
→大文字/小文字を区別しない - パス部分
→大文字/小文字を区別する(異なる場合は致命的) - クエリ(パラメータ)部分
→大文字/小文字を区別する(?
以降の部分、場合によっては致命的) - フラグメント部分
→大文字/小文字を区別する(#
以降の部分、SPAでは致命的な場合も)
URLのプロトコル部分とドメイン名部分では、大文字/小文字の違いが問題を起こすことはないはずだ。大文字と小文字を区別しないように仕様で定めているからだ。次のどのURLでも正常にアクセスできる:
https://webtan.impress.co.jp/l/3723
https://WEBTAN.impress.co.jp/l/3723
hTTps://WebTan.ImpreSS.co.JP/l/3723
一方で、ドメイン名よりあとのパスを示す部分では注意が必要だ。概して言えば多くのサーバーで、URLの大文字/小文字は別々のものとして処理される。
- ⭕
https://developers.google.com/search/blog/2021/09/more-info-about-titles
⇐ 小文字だけの本当のURL(アクセス可) - ❌
https://developers.google.com/search/blog/2021/09/MORE-INFO-ABOUT-TITLES
⇐ 404エラー - ❌
https://developers.google.com/search/blog/2021/09/More-Info-About-Titles
⇐ 404エラー
パラメータ部分やフラグメント部分では、サイトの構造や仕組みによって影響がでたりでなかったりする
- ⭕
https://webtan.impress.co.jp/l/3723?page=1#mainContents
- ❌
https://webtan.impress.co.jp/l/3723?PAGE=1#mainContents
- 🔺
https://webtan.impress.co.jp/l/3723?page=1#mainCONTENTS
URLのパス部分以降における大文字/小文字の違いに関しては、検索エンジンがうまく処理してくれるとは限らない。またミューラー氏が言及したように、robots.txtでは大文字/小文字の区別が重要だ(間違えると問題を生じる場合がある)。
サーバー側の設定で大文字を小文字に変換することは可能だがやや複雑だ。無用なトラブルを減らすためにも、
- HTML内に記載するリンク先URL
- robots.txt内に記載するURL
の大文字・小文字は統一することを筆者は勧める。もっと言えば、通常は小文字のみを使うのがいいだろう
なお、URL末尾の /
の有無の違いに関しては、ミューラー氏は説明していない。このコラムで触れたことがあるので興味があればそちらを参照してほしい。
- ホントにSEOを極めたい人だけ
- 技術がわかる人に伝えましょう
著名な医師と一般的な医者の監修でE-A-Tに差が出るのか?
SEO視点では違わないけれど (Google SEO office-hours) 海外情報
E-A-Tを高める施策として、特に医療系サイトでは専門家にコンテンツを作ってもらったり監修してもらったりすることが推奨される。この件に関して、次のような質問が英語版オフィスアワーで出た。
次の2つの場合で、グーグルのランキング評価に違いが出ますか?
- 実績があり著名な医師に監修してもらう場合
- 有名でもない一般的な医者に監修してもらう場合
ジョン・ミューラー氏は次のように回答した。
定量化できるような違いが出るかはわからない。というのも、「だれが書いたか」というのは直接的なランキング要因ではないからだ。グーグルはもっと大局的な見地から判断している。
私の感覚としては、純粋にSEOの観点からはたいした違いは生じないと思う。でも長い視点で見れば、著名な専門家のほうが権威性は高まるだろう。
いずれにせよ、「この人を選んだから」「あの人を選んだから」といったことだけが原因でランキングに違いが出るとは思わない。
グーグルの評価を上げるために専門家に記事を書いてもらったり監修してもらったりすれば、結果としてのコンテンツは良い方向にいく。しかし、この記事のように「だれに監修してもらうのが良いか」という結論を出しづらい疑問につながる。
これは、もう少し視点を変えて「人間であるユーザーに確かな価値を提供し、信頼を得ること」を軸にすると、あらゆる面で良い方向に解決できる。
というのも、元の質問者が意識しているのは検索エンジンであり、その観点は
どの医師に監修してもらうとランキング評価に有利か
というものだった。しかし読者との関係を意識すると、観点が
読者からみて信頼できるかどうか
読者が目にする情報は、本当に科学的に正しいのか
といったものになるからだ。
そのコンテンツの著者または監修者を見たときに読者が信頼できるかどうかを考えれば、立派な経歴を持つ専門家のほうに軍配があがるだろう。この点では、著名な専門家に頼りたい。
しかしだからといって、一般の医師が著者・監修者であっても、それだけが理由で検索エンジンが低く評価するということではない(つまり内容による)。
なかなか難しい問題で、状況や時代によってもグーグルの動きは変わってくるかもしれない。しかし、意識を「検索エンジンの評価」だけでなく「情報を求めている人の態度変容や行動」におけば、判断基準は明確にしやすいのではないだろうか。
- SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
サイトの統合は少しずつ? それとも一気に?
どちらでもいいが時間がかかる (John Mueller on Twitter) 海外情報
複数のサイトを 1 サイトに統合するときはどちらが好ましいのだろうか?
- いくつかのグループに分けて段階的に統合する
- すべてのサイトを一度に統合する
グーグルのジョン・ミューラー氏の回答はこうだ。
どちらのやり方でもできる。どの方法をとるにせよ、サイトの統合や分割は処理にかなり時間がかかることがある。単に切り替えるだけのドメイン名の普通の移転とは違う。
Yeah, you can do it either way. Regardless of the approach, merging or splitting sites can take quite a bit of time to be reprocessed -- it's not like a normal domain move where it just switches over.
— 🧀 John 🧀 (@JohnMu) October 8, 2021
ドメイン名を変更するだけでURL構造が変わらない 1対1 の移転であれば、今のグーグルは比較的速やかに処理を完了する。処理がシンプルだからだ。よほど大規模なサイトでなければ順位変動も起きにくい。
対して、サイトの統合・分割やURL構造もガラリと変える場合のサイト移転は時間がかかる。グーグルがサイトの新しい構造を理解するのに時間を要するからだ。落ち着くまで順位変動も起きやすい。
どれぐらい時間が必要かも、統合元のサイトそれぞれの規模や被リンクにもよる。そのためグーグルの側にも、「サイト統合はこう進めるのが定番」というベストプラクティスがあるわけではないようだ。
このトピックの要点は、
サイト統合のベストプラクティスはない
ではなく、
- 状況によるし時間がかかるプロジェクトなので、しっかり計画して、状況を確認しながら進める必要がある
という点だ。
- ホントにSEOを極めたい人だけ
今さら聞けないPWA
PWAの全体像をわかりやすく解説 (WIRED.jp) 国内情報
- PWAとは何か
- WebサイトとPWAの関係は?
- たとえばどんなPWAがあるのか
- どんな特徴があるのか
- どう使うのか
あなたは、こんなことを、たとえば上司や取引先に簡潔に説明できるだろうか。
ちょっと自信がないというあなたにピッタリの「今さら聞けないPWA」解説を、WIREDが記事にしてくれていた。
PWA(Progressive Web Apps、プログレッシブ ウェブ アプリ)が登場してから久しい。だが実際のところ、PWAがどういったものなのか、いまいち理解していない人もいるかもしれない。PWAは何か1つの技術や仕組みを指すものではなく、いくつもの技術・仕組みの総称だからだ。「これをやればPWA」とピンポイントで言えるものではない。
PWAを一言で言えば、「ウェブサイトを独立したアプリのように利用できる技術」となるだろうか。こうしたことを参照先の記事は説明している。PWAが何なのかの全体像を理解するのに役立つだろう
グーグルのあんな氏もおすすめのPWA解説だ。
PWA のわかりやすい説明出てました。『いまさら聞けない!!』という方はぜひ。 https://t.co/A3pSBdorvh
— きらきら☆あんなたん (@piropiroanna) September 28, 2021
- PWA初級者 必見!
9月のオフィスアワー: リダイレクト、MFI、インデックスされない問題など
アドセンスとアドモブの質問も今回から (Google ポリシー オフィスアワー on YouTube) 国内情報
グーグルの金谷氏とあんな氏が9月のオフィスアワーを開催した。今回取り上げられたのは次の質問だ。
- リダイレクト方法の優先順位(20:17)
- リダイレクトの仕様確認(21:44)
- リダイレクトで永続的にシグナルを渡すには(24:17)
- 301 リダイレクト後の旧 URL へのリクエスト(26:56)
- ポップアップ内のコンテンツをインデックス(30:05)
- MFI にて SP 版のみコンテンツ非表示(34:57)
- MFI に移行しない(36:47)
- Twitter に投稿した画像を削除したい(38:17)
- Google が選択した正規 URL に不具合(40:55)
- CLS の評価に対する疑問点(44:16)
- サイトマップ内アノテーションのサポート(47:08)
- 特定のクエリで上位表示と圏外を繰り返す(47:50)
- 特定日時でトラフィックの大幅下落(49:59)
- サイトがインデックスされなくなった(50:24)
- サイトがインデックスされない(53:18)
- サイトがインデックスされない(56:30)
- サイトがインデックスされない(56:30)
また今回からは、アドセンスとアドモブの質問も取り扱うようになった(オフィスアワーの名称も「Google 検索オフィスアワー」から「Google ポリシー オフィスアワー」に変わっている)。関係する次の2つの質問に金谷氏が回答した。
再生時間にはその場所から直接始まるようにリンクしてある。気になる質問を先にチェックするのもいいだろう。通しでも視聴できるように動画を埋め込んでおく。
- すべてのWeb担当者 必見!
海外SEO情報ブログの
掲載記事からピックアップ
Search Onイベントでグーグルが発表したMUMというAI技術を使った新しい検索機能を解説する記事をピックアップ。
- MUMとGoogleレンズを連携した革新的な検索機能👕🌺🧦をGoogleが導入予定 #SearchOn
言葉で表現できないものを探せる
- SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
- MUMを使って関連トピックを提供する3つの新機能がGoogle検索に導入 #SearchOn
そのトピックに関するさまざまなコンテンツを公開するといいかも
- SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
コメント
たとえが間違っている
鈴木 謙一さんのたとえ
「客が来ないラーメン店がある。
実際のところ、スープも麺もチャーシューもおいしくない。繁昌しなくても何の不思議もない。
しかし店主は、スープや麺のことは放置して「トッピングを変えたり、見た目を変えたりすれば、客が来てくれるはずだ」「新メニューだ!」とがんばっている。」
なぜこんなたとえになるのか?
原因が分からず対策できないのと、原因は分かっているのに対策しない(放置)では全く違うわけで。
鈴木 謙一さんのたとえの上でRyan Daraniさんが
「わかってはいるんだよ、でも、どうしたらいいのさ?」と言っている事から考えても、原因が分からなくて困っているという事では?
スープや麺が原因と分かっている店主が「でも、どうしたらいいのさ?」とは言わないわけで。
味に問題ないはずなのになぜか客が来てくれなくて困っている状態です。
たとえの間違いについて
もしくはスープや麺が原因だと分かってはいるけどラーメンの値段は上げたくないから、トッピング(原価が安い)を変更して模索するしかないという事では?
少なくとも問題を「放置」はおかしいです。
Ryan Daraniさんの「わかってはいるんだよ、でも、どうしたらいいのさ?」を見てなぜ「放置」のたとえになるのか?
記事の間違いについて
サイトがインデックスされない(56:30)
サイトがインデックスされない(56:30)
こう書いてありますが、間違っています。
サイトがインデックスされない(56:30)
サイトがインデックスされない(59:14)
これが正しいです。
編集者が見てあげれば良いのに、鈴木 謙一さんの原稿をそのまま載せているんですか?
鈴木 謙一さんが間違っているのかどうかはともかくとしても、鈴木 謙一さんの記事が2連続で記事公開後に修正が入っているのは事実なわけで。
これが修正されたら3記事連続での修正になります。
もちろん誰のミスなのかは、それは分かりませんが、少なくともウェブ担当者フォーラムに掲載の「鈴木 謙一(さん)の記事」なのだから、ウェブ担当者フォーラムで鈴木 謙一さんをサポートしてあげてほしいです。
記事の間違いについて
「ミューラー氏は次のように説明している:
検索エンジンは、発見したすべてのURLをクロールしようとする。その影響で、ほかの重要なURLをクロールするのが遅れるかもしれない。」
これに対して
「※筆者補足: 同じコンテンツなのに大文字と小文字のURLがあると、両方のURLをクロールしてしまうぶんだけ無駄が生じる」
となぜ「生じる」なのか?
ミューラー氏は「遅れるかもしれない」と無駄が生じるかどうかは不明であるとの事を言っているのに、なぜ「※筆者補足:」で「無駄が生じる」と書くのか?
無駄が生じるならミューラー氏も「遅れるかもしれない」ではなく「遅れる」と書くはずで。
同じコンテンツなのに大文字と小文字のURLがあるのは 「非効率」と書くのなら分かりますが「無駄」は適切ではないです。
滞りなく処理されたら、それは「無駄」にはならないわけで。
実際に滞るのかは分からないわけで、だからミューラー氏も「かもしれない」と言っています。
大文字でも小文字でもミスでない限りリンク先に繋がるのだから
【無駄】役に立たないこと。効果がないこと。
にはなりません。
どっちみち「無駄」ではなく「非効率」が正しいと思いますが。