新ツールSearch Console Insights登場! コンテンツパフォーマンスを超わかりやすく表示【SEO情報まとめ】
データ分析が得意でない人でもコンテンツパフォーマンスを超わかりやすく確認できる「サーチコンソールインサイト」という新しいツールを、グーグルが公開した。これは一目見ておかなければ損かも!
今回は、ほかにも注目情報が山盛りだ。
「グーグルのアップデート情報×2本」「CWV関連2本」「SEOスパム」「ページ数と検索上位」「ウェブストーリー」などなど、あなたの仕事に役立つ情報を見逃すな!
ちなみに、1ページ目の最後に紹介しているAmebaマンガの成功事例は、前々回の記事とあわせて要チェックだ。CWV改善のための予算や工数の確保に困っている担当者はぜひ活用してほしい。
- グーグル、ページ エクスペリエンス アップデートを予定どおり実施
- スパマーよ覚悟せよ! スパム対策アップデートをグーグルが実施
- コア ウェブ バイタルをGAとデータポータルで計測する方法
- CLS改善で閲覧数が3倍に増加!【Amebaマンガの成功事例】
- ウェブ制作業者がクライアントのサイトのフッターにリンクを忍び込ませている ← 効果あるの?
- 単にページ数を増やしてもグーグルの評価は上がらない
- Search Consoleのフィルタで「正規表現に一致しない」を利用可能に
- 6月オフィスアワー: インデックスされない、AMPの評価、text-overflow:ellipsis は隠しテキストかなど
- 2000万のウェブストーリーを分析して見えてきた傾向
- site:検索の結果はコア アップデートの影響を受けるのか?
- Google、モバイル検索のトップニュース枠に非AMPページの掲載を始める
今週のピックアップ
新ツールSearch Console Insights登場! コンテンツパフォーマンスを超わかりやすく表示
アクセス解析初級者にも使いやすい (金谷武明 on ツイッター) 国内情報
Search Console Insights(サーチ コンソール インサイト)という新しいツールをグーグルが公開した。データ分析の初心者に優しい、わかりやすい分析ツールだ。
Search Console Insightsは、次の2つのデータを連携させて表示してくれるツールだ:
- Search Consoleの検索パフォーマンス
- Google アナリティクス
サイトのコンテンツがどのようにしてユーザーに利用されているのかを、あらかじめ構成してある指標でレポートしてくれる。
具体的には次のようなデータを提供する:
- 最高のパフォーマンスを示しているコンテンツは何か?
- 新しいコンテンツのパフォーマンスはどうか?
- 自分のコンテンツはウェブでどのように発見されるのか?
- 自分のコンテンツにユーザーがアクセスする際、Google で何を検索したのか?
- 自分のウェブサイトとコンテンツをユーザーに紹介しているのは、どの記事か?
Googleアナリティクスを使いこなしているようなアクセス解析上級者にとって、Search Console Insightsはあまり役に立たないかもしれない。必要な指標をGoogleアナリティクスで設定する方法がわかるからだ。
しかし解析の初級者にとっては、Search Console Insightsは親切なツールだと言える。発行したコンテンツの状況を把握するのに役立つ指標がすでに構成済みだからだ。
Search Console Insightsには、次の2つの方法でアクセスできる。
- Search Consoleのトップページのバナーから
- Search Console Insightsのページから
Search Console Insights 公開のアナウンス記事は検索セントラルブログで読める(日本語翻訳は準備中とのこと)。Search Console Insightsの専用サイトは日本語化されている。機能の詳細はこちらで確認できる。
本日、新しいツールである Search Console Insights をご紹介します!どのコンテンツがオーディエンスの共感を呼んでいるか、また、どのように発見しているかを理解するのに役立ちます。
— 金谷 武明 ★ Takeaki Kanaya (@jumpingknee) June 15, 2021
詳細は英語のブログをご覧頂くか、こちらのページをご覧ください!https://t.co/i5XMtbKtuD https://t.co/vtaFV4C5IM
- すべてのWeb担当者 必見!
- アクセス解析担当者に伝えましょう
グーグル検索SEO情報①
グーグル、ページ エクスペリエンス アップデートを予定どおり実施
目立った順位変動なし (きらきら☆あんなたん on ツイッター) 国内情報
コア ウェブ バイタルをランキング要因に追加した「ページ エクスペリエンス アップデート」をグーグルは実施した。あんな氏が日本語でアナウンスしている。
ページエクスペリエンス アップデートが徐々にロールアウトされはじめてます。8 月末には完了予定。
— きらきら☆あんなたん (@piropiroanna) June 18, 2021
詳しくは、こちらのブログをみてね👇https://t.co/jTSbjjAcoI https://t.co/mp71DWFA4n
5月の導入をグーグルは当初予定していたが、その後6月中旬に延期していた。再延期はなく予定どおりだ。また、すべての検索結果に一気に適用するのではなく展開は徐々に進んでいく。完了は2021年8月末の予定だ。
ページ エクスペリエンス シグナルがランキングに与える影響力は基本的に小さなものだ。この特性に加えて、ゆっくりとした展開でもあるので目立った順位変動は発生していないようだ。
そうは言っても、ページエクスペリエンスの改善には引き続き取り組んでいきたい。グーグルの評価を上げるためではなく、ユーザーの満足度を上げるためだ。
- すべてのWeb担当者 必見!
スパマーよ覚悟せよ! スパム対策アップデートをグーグルが実施
内容不明 (金谷武明 on ツイッター) 国内情報
スパム対策のためのアルゴリズム更新をグーグルは実施した。
検索結果の品質を改善する通常業務の一環として、スパム アップデートをリリースしました。Google の検索スパム対策についてはこちらのブログ記事や動画をご覧ください。https://t.co/sSmv8HbG0Jhttps://t.co/6KeCG5MfeF https://t.co/iJxeEGykuz
— 金谷 武明 ★ Takeaki Kanaya (@jumpingknee) June 23, 2021
もっとも、普段から行っているスパム対策の取り組みの一環であって、特別なアップデートではないようだ。
グローバルでの展開であり、
- ウェブ検索
- 画像検索
に影響するとのことである。
It's global and currently covers web page and image results.
— Danny Sullivan (@dannysullivan) June 24, 2021
具体的にどのような内容なのかに関しては一切言及していない。「なぜこのタイミングで?」「今回に限って公表したわけは?」という疑問がわくが、理由はわからない ―― スパム対策に絶えず取り組んでいることのアピールなのか、スパマーに対する牽制なのか。
なんにせよ、スパム行為をしていない大多数のサイトに悪い影響が出るとは思わない。むしろスパムサイトが検索結果から取り除かれることにより、ひょっとしたら良い影響があるかもしれない。
またこのスパムアップデートは2部構成になっている。2回目もすでに実施済みだ。
先週お知らせしましたスパム アップデートの第 2 弾は本日開始され、特にお知らせなど無い限り、本日中にリリースは完了予定です。https://t.co/rj9dvEyKUs
— 金谷 武明 ★ Takeaki Kanaya (@jumpingknee) June 29, 2021
(1回目と同様に)当日中に展開が完了するとのことなので、このコラムが公開されるころには検索への影響が(もしあったなら)わかっているだろう。
- SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
コア ウェブ バイタルをGAとデータポータルで計測する方法
無料テンプレート付き (Real Analytics (リアルアナリティクス)) 国内情報
コア ウェブ バイタルの値をGoogleアナリティクスで計測し、Googleデータポータルで表示するための方法を、小川卓氏が解説している(しかも、Googleデータポータルのテンプレートも無料で公開!)。Googleアナリティクス 4にも対応している。
すでに紹介したように、コア ウェブ バイタルをランキング要因に加えたページ エクスペリエンス アップデートが展開中だ。管理サイトのコア ウェブ バイタルの状況の把握に小川氏のレポートは役立つだろう。ステップバイステップでわかりやすく解説してくれているので設定してみよう。
- CWV改善がんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
- アクセス解析担当者に伝えましょう
CLS改善で閲覧数が3倍に増加!【Amebaマンガの成功事例】
エンジニアと経営層に共有しよう (CyberAgent Developers Blog) 国内情報
AmebaマンガのフロントエンドチームがCLS改善の成功事例を公開した。CLS改善に取り組み画面表示のレイアウトずれを抑制していったら、ユーザーのマンガ閲覧数が約3倍に増えたそうだ。
このコーナーでも繰り返し「CWV対応はグーグルのためではなくUXのため」と伝えてきているが、こうしたビジネス指標の改善がそれを表している。UXを良くすることで、これまでよりもユーザーがサイトを使ってくれるようになり、それが成果に繋がったのだろう。
CAでの具体的な取り組み内容は次のとおりだ:
- 指標を決める
- 計測環境を整備する
- 技術ナレッジ
- コンポーネントの改善
- ページのコンテンツ構成を改善
- ブラウザバック時のRe-Rendering防止対応
技術的に難解かもしれないが、エンジニアに共有するといいだろう。
なによりも「CWVに対応していくとビジネス成果にも良い影響がでた事例」として、意思決定層にも情報を共有していってほしい。
このコーナーでは、SEO担当者がCWV改善の予算獲得に使える材料として以前に「売上8%↑、PV 9%↑、直帰率15%↓など、社内説得に使えるCWV改善のビジネス成果事例14連発」という情報を紹介している。そちらもあわせて活用してほしい。
- CWV改善がんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
- 技術がわかる人に伝えましょう
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