Googlebotのユーザーエージェント名(UA名)が変わるよ!【SEO情報まとめ】
Googlebotのユーザーエージェント名が変わる。最新のChromeと同等のレンダリングに対応したことを反映しての変更だが、サイト側でこの影響がないか、念のために確認しておこう。
ほかにも、今週はグーグルSEOの情報に加え、「AMPストーリー」や「AMP」に関する有料な情報も、次のようにたっぷりまとめてお届けする:
- 大規模サイトではサイトマップとlastmodは重要
- URL変更の確認にsite:検索を使ってはいけない
- 再審査リクエストを繰り返し送っても処理は早くならない
- 医療系ナレッジパネルの導入が間近か?
- 今ドキのスマホユーザーは「ストーリー」機能がお好き
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Googlebotのユーザーエージェント名が変わるよ!
影響を受けるサイトはごく少数 (グーグル ウェブマスター向け公式ブログ) 国内情報
Googlebotは、最新のChrome相当のレンダリングエンジンを使うように2019年の5月から変わったのだが、Googlebotのユーザーエージェント名(UA名)は変わっておらず、「Chrome/41
」 という文字列が含まれている。
すでにChrome 41ではないバージョンなのにUA名で41を示したままではおかしいという判断だろうか、2019年12月から新しいユーザーエージェントになるとグーグルがアナウンスした(すでに12月に入っているが、筆者が調べた限りでは12月2日の時点ではまだ切り替わっていなかった)。
新しいユーザーエージェントは次のとおりだ。
モバイル:
現在Mozilla/5.0 (Linux; Android 6.0.1; Nexus 5X Build/MMB29P) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Chrome/41.0.2272.96 Mobile Safari/537.36 (compatible; Googlebot/2.1; +http://www.google.com/bot.html)
↓ ↓ ↓最新Mozilla/5.0 (Linux; Android 6.0.1; Nexus 5X Build/MMB29P) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Chrome/W.X.Y.Z Mobile Safari/537.36 (compatible; Googlebot/2.1; +http://www.google.com/bot.html)
パソコン:
現在Mozilla/5.0 AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko; compatible; Googlebot/2.1; +http://www.google.com/bot.html) Safari/537.36
↓ ↓ ↓最新Mozilla/5.0 AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko; compatible; Googlebot/2.1; +http://www.google.com/bot.html) Chrome/W.X.Y.Z Safari/537.36
または
現在Mozilla/5.0 (compatible; Googlebot/2.1; +http://www.google.com/bot.html)
↓ ↓ ↓最新Mozilla/5.0 (compatible; Googlebot/2.1; +http://www.google.com/bot.html)
なお「W.X.Y.Z」の部分は次のように説明されている。
「W.X.Y.Z」が、使用している Chrome のバージョンに置き換えられます。たとえば、「W.X.Y.Z」が「76.0.3809.100」のようになります。このバージョン番号は定期的に更新されます。
基本的なUA名の文字列構造は変わっていないので、「41.0.2272.96」という部分も含めて判定しているのでなければ、ユーザーエージェントの変更で影響を受けるサイトはほとんどないだろう。
しかし、Chromeのバージョン番号を検出するようなシステムを利用しているとしたら、確認が必要だ。公式アナウンスをよく読んでおいてほしい。
- SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
グーグル検索SEO情報
大規模サイトではサイトマップとlastmodは重要
乱用には注意 (Google Webmaster Central office-hours) 海外情報
特に大規模サイトにおいてURL を包括的にクロールさせるにはサイトマップが重要であることを、グーグルのジョン・ミューラー氏があらためて強調した。サイトマップは検索エンジンがどの URL をクロールするか判断する際の手がかりになるからだ。
さらに、最終更新日を伝える <lastmod>
のサイトマップ内での指定もミューラー氏は推奨した。更新された新しいURLを優先的にグーグルはクロールするからだ。
ただし、<lastmod>
の乱用には注意してほしい。更新もしていないのにクロールしてほしいからといって偽りの <lastmod>
を指定していると、グーグルはやがてそのサイトのサイトマップを信用しなくなる(そもそもクロールされる回数を増やしても評価は上がらない)。
なお、サイトマップで指定できる <priority>
や <changefreq>
をグーグルは利用していない。グーグル検索に限って言えば、これらの情報はクロールに影響しない。
- SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
URL変更の確認にsite:検索を使ってはいけない
URL検査ツールを使う (Google Webmaster Central office-hours) 海外情報
サイト移転時に「やってはいけない」ことを1つお届けする。
ドメイン名の移転を含むURLの変更の処理が完了したかどうかの確認に
site:
検索を利用してはいけない。
site:
は、指定したドメイン名に含まれるURLに関する情報を返す特殊な検索構文だ。そのため、たとえグーグル内部での移行処理が済んでいたとしても、移転前の古いURLを結果として返すことがある。
たとえば、古いドメイン名がexample1.jpだったとして、新しいexample2.jpに301リダイレクトしたとする。
その場合、グーグルで site:example1.jp
を使って検索すると、新しいexample2.jpへの移転処理が実際には完了していても、古いexample1.jpのURLが結果に出てくることがある。
そうなると、「移転が正常に処理されていないのではないか」と不安になってしまうことだろう。
グーグルにインデックスされているURL(正確に言えば正規URL)を調べるには、Search ConsoleのURL検査ツールを利用する。URL検査ツールで正規URLを正しく確認できる。
上図は、例としてhttpでwwwなしの
http://suzukikenichi.com/blog/
をURL検査ツールで調べたものだが、正規URLとして、httpsでwwwありの
https://www.suzukikenichi.com/blog/
が表示されている。
このサイトでは、
- http から https へのリダイレクト
- www なしから www ありへのリダイレクト
をかけており、グーグルがきちんと処理できていることがわかる。
- ホントにSEOを極めたい人だけ
再審査リクエストを繰り返し送っても処理は早くならない
順番に処理される (Google Webmaster Central office-hours) 海外情報
再審査リクエストを繰り返し送っても、処理の順番が早まることはない
グーグルのジョン・ミューラー氏が英語版オフィスアワーでこのようにコメントした。
再審査リクエストは順番に処理される。繰り返しリクエストを送っても催促にはならないのだ。再審査リクエストの数が多いときは時間がかかることもあるようだが、待つしかない。
なお2通目を送ったとしても、1通目の処理がキャンセルされることもない。元の順番で処理されるはずだ。
もっとも2通目を送ることが必要な場合もあるかもしれない。それは1通目に書かなかった重要な情報が出てきた場合だ。追加情報があるならば繰り返し送っても悪いことはない(ただし、1通目は1通目の内容だけで処理されるだろう)。
- 再審査リクエストが必要な人だけ
医療系ナレッジパネルの導入が間近か?
ついに日本での検索で出てくる (バカに毛が生えたブログ) 国内情報
病気・ケガ専用の医療系ナレッジパネルの日本での導入をグーグルは進めているようだ。バカに毛の生えたブログさんが目撃している(以下の画像はバカ毛さんから提供いただいた)。
日本語の医療系ナレッジパネルは2019年に入って見ることができていたのだが、“南米地域から検索する”という細工が必要だった。今回は日本で検索した結果だ。
ただテスト段階であることに変わりはなく、筆者は確認できていない。病気とケガのように医療に関する情報であるから慎重に準備をすすめているためだろうか。いずれにしても、正確性と信頼性が確保された情報が検索結果で提供されるのは心強い。
- SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
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