ユーザーエージェント とは 意味/解説/説明 【User Agent, UA】
ブラウザがWebサーバーにデータを取りに行く際にサーバーに対して自動的に通知している、ブラウザの種類やバージョンやOSの種類やバージョンなどの情報を組み合わせた識別子。
たとえば、Windows XP上で動作しているFirefox 3.5では、
Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 5.1; ja; rv:1.9.1.5) Gecko/20091102 Firefox/3.5.5 GTB6 (.NET CLR 3.5.30729)
といったユーザーエージェント名が通知されている。
OSとブラウザだけでなく、HTMLの表示エンジンやその他のコンポーネントなどの情報が含まれている。
サーバーでは、ブラウザが通知してきたユーザーエージェント名を利用して、ブラウザごとに異なるHTMLを返したり、OSによって異なるリンクを表示したりできる。
また、検索エンジンのロボットはそれぞれ独自のユーザーエージェント名をもつ。
Mozilla/5.0 (compatible; Googlebot/2.1; +http://www.google.com/bot.html)
Mozilla/5.0 (compatible; Yahoo! Slurp/3.0; http://help.yahoo.com/help/us/ysearch/slurp)
msnbot/2.0b (+http://search.msn.com/msnbot.htm)
それぞれ、上からGoogle、Yahoo! 、MSNのロボットだ。
ただし、ユーザーエージェント名はブラウザの利用者が変更することも可能なので(Firefoxではそのためのアドオンもある)、ユーザーが通知してきたユーザーエージェント名を完全に信頼することはできない。