第9回 無料でサイトを構築できるCMS+ホスティング16サービスを一挙紹介[番外編]
Webサイトを簡単に構築したい!そんなときに
少し前に、KDDIコミュニケーションズがSaaS型CMSである「Jimdo」日本語版の提供を始めて話題になった。直感的な操作でサイトを構築できるだけでなく、インストール不要のホスティングサービスも提供しているため、Jimdoではサインアップするだけでサイトを構築・運用できる。
このような「ホスティングとCMSを組み合わせたサービス」は、実は進化を続けていて、選択肢はいろいろある。今回は、いつものステップ式と形を変え、“番外編”とし、ホスティング機能と直感的CMSを組み合わせたサービスをまとめて紹介しよう。
各リンクをクリックすると、そのサービスの解説にジャンプします。
歴史は個人Webホスティングからブログへ、ブログから直感的CMSへ
オンラインでサイトを構築できるサービスは、90年代にGeocitiesやTripodが開拓した分野だ。Web上の管理画面でファイルの操作やHTMLソースの編集が行えるのが当時は画期的だったが、使いこなすにはHTMLの知識が不可欠だった。これらのサービスはベンチャーによって開発され、GeocitiesはYahoo!に、TripodはLycosに、freewebはInfoseekに、HOOPS!は楽天によって買収されていった。2000年前後のドットコムバブルのころの出来事だ。
その後、ブログやWikiが一般化するのと同時にブラウザの進化と標準化が進み、ブラウザ上で動作するWYSIWYGエディタが登場した。WordやDreamweaverのような直感的な操作性が、ブラウザのみで実現できるのが、当時としては画期的で、「FCK Editor」や「TinyMCE」といったオープンソースのプロダクトが、ブログやCMSに次々に組み込まれていった。
そして2000年代後半に入り、ドットコムバブルが再来。第一世代のホスティングサービスがWeb 1.0の産物として進化を止めたのと対照的に、直感的なサイト管理機能を持つ新しいタイプのホスティングサービスが次々に誕生した。コンテンツの投入だけでなく、サイトの構成やテンプレート設定、個別ページのレイアウト、ナビゲーション設定、コメントや投票、各種APIやアフィリエイトプログラム、アクセス解析ツールとの連動、などを手軽かつ直感的に実現できるようになったのだ。
さて、こうして現在では、専門知識がなくても「サイト」を手軽に構築することが可能となった。では具体的に、どのような手段があるのだろうか? この要件は、次のように細分化できる。
- HTMLを書かずにページのデザインや作成をしたい。
- ページをカテゴリで分類し、ナビゲーションは自動化したい。
- ページごとにデザインやレイアウトを変更したい。
- ソフトウェアのインストールは避けたい(サーバー・PCともに)。
- サーバーの管理も避けたい。
- 独自ドメイン名を使いたい。
今回は、このような条件を満たす「CMS付きホスティングのサービス」を、Wiki系とCMS系に分けて16種類を紹介するものだ。
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