ブログを開設する際にチェックすべきこと
数多くのブログの成功は、「発展させよう「伸ばそう」という継続的な努力によってもたらされるものだけど、ブログを立ち上げたまさにその日から、成功のチャンスを最大限に高めるために実行できることもいくつかある。そこで今回は、非常にシンプルな措置から、大きな決断、より長い目で見た戦略まで、さまざまな項目のチェックリストを挙げることにする。
ブログの設計と構築
適切なブログ・プラットフォームの選択
選択肢は2つあって、1つはWordpressなどのブログソフトウェアを自分が所有するドメイン名のバックエンドにインストールする方法。そしてもう1つは、無料で提供されているASP型ブログプラットフォームを利用する方法だ。2つの方法の長所と短所をProbloggerが総括していて、これは大いに参考になる。
※Web担編注 リンク先の記事では、次のようなことが語られている
ASP型サービスを利用する場合の長所と短所- 長所
- 無料もしくは安い
- 開設が比較的簡単
- 更新までの手間が少ない
- システムの維持や更新はお任せ
- 検索エンジンにインデックスされやすい
- 短所
- 細かい設定をできない場合が多い
- デフォルトのデザインが限られている
- 細かい制御ができない(URL構造やダウンタイムなど)
- URL(ドメイン名)がオリジナルではない
- インストール型へ移行しようと思っても面倒
ブログツールを自分のサーバーにインストールする場合の長所と短所- 長所
- デザインを完全に自分で決められる
- プラグインなどを自由にインストールできる
- サーバー代とドメイン名代以外は無料
- 独自ドメイン名の覚えやすいURLを使える
- 短所
- インストール/設定が複雑
- サーバー代とドメイン名代や管理コストがかかる
- セキュリティアップデートや機能改善は自分でする必要がある
- レンタルサーバー事業者のダウンタイムなどの影響を受ける
一度決めてしまったら、後で変更するのは難しいかもしれないので、長期的な視点で考えて選ぶことが非常に重要だ。たとえば、Bloggerのような無料のプラットフォーム上に自分のブログを置いた場合、後になって別のプラットフォームに移動することになっても、301でリダイレクトさせることはできない。
- 長所
第一印象はきわめて重要
その場しのぎのコードや誤字まじりの文章でヒットを稼げるはずもない。ブログを始めて最初の2~3週間は特に、すべてを可能なかぎり良い状態にしっかり保つこと。
ブログや自分を紹介するページ
「第1回の投稿」で、自己紹介やブログ紹介をするのはみっともない。それよりも、静的なページを2つほど用意して、自分がどんな人間で、ブログのテーマがどんなものになるかについて、それなりに信頼でき親しみも持てる説明を掲載しよう。私の場合、ブログの記事に興味を持ったら、そのすぐ後にそういったページを見に行くのがいつものパターンだ。
RSSは上の方に
これは詳しく説明する必要もない。いいブログに出会ったとき、RSSのアイコンを探しまわる羽目になるのは避けたいもの。
メールの登録を呼びかける
古くさい? でも絶対にやる価値はある。
言葉を賢く選ぶ
Copybloggerに出ているこのすばらしい記事のように、自分の読者層と、読者たちが共感を覚えるであろう言葉はどんなものかを考えよう。
ブログでコツやアドバイスを無料で提供するなら、「RSS登録」や「メール配信」なんていう文句よりも、コメント投稿などの行動を呼びかける表現が望ましい。
ソーシャルメディアのボタン
これは誰にも当てはまる戦術ではないけれど、ソーシャルメディアの利用者層を集めたいなら、どうすればこういったボタンを最も効果的に自分のブログに実装できるかを考える価値がある。実際これについてはブログ界でかなり議論されている……。
ページ上のSEOベストプラクティスを確実に励行する
ルールは知っているはず。でなければ、このページで勉強しよう!
- 複数のブラウザでテーマをチェック
これについてはdistilledの開発者に話したことがあって、彼らも個々のブラウザを手作業で試すのが最良の方法だと考えている。そんなのはイヤだという人には、評判の良いBrowser Shotsというツールを紹介しておく。
- アクセス解析を利用する
アクセス解析には無料のものと有料のものがある。とにかく何らかの解析パッケージ(Google Analyticsでもいい)をインストールして、ブログ公開初日から稼働させておくこと。
- フィードバックの獲得
実際にブログを公開する前に、友人に頼んで見てもらおう。何かにのめり込んでいるときは、一目瞭然の間違いでも見つけるのにすごく苦労するので、友人を活用して別の眼で見てもらうわけだ。
自分が扱っているテーマに合致するフォーラムやブログにアドバイスを求めてもいい。自分が求めているものを明らかにしさえすれば、人はたいてい喜んで手を貸してくれる。これにはおまけの利点があって、自分がまもなく公開する予定のブログを、新たな集団に知らせることができる。
ブログ公開
準備がすべて整い、君はブログを公開したくてうずうずしている。以下では、公開初日に気をつけるべきことをいくつか挙げてみる。
- 良質の記事を最低5本は揃えてから公開すること
リンクベイトによって最初のビジターたちを招いたのであれば、その人たちがブログを訪問した際に、必ず別のコンテンツも読めるようにしておこう。ブログの初回記事が上出来でも、それ1本しかないなら、一発屋のような印象を与えかねない。理想を言えば、1回の訪問で全部の記事は読み切れないとビジターに感じてもらいたいところだ。そうすれば、君のブログをブックマークして、もう1度訪問するしかなくなるだろう。
- ブログ登録ディレクトリへの登録
この初回コンテンツをアップしたら、いくつかブログ登録ディレクトリを選んで自分のブログを登録しよう。以下に、手始めに登録するのによいディレクトリを4つ挙げておく。
さらに多くのディレクトリを知りたければ、Search Engine Journalの記事を読んでみるといい。
- 自分の連絡先リストを利用する
友人、SNSの「友達」、フォロワー、家族、連絡先など、たとえ一時的でも自分に関心を示してくれた人は誰であれ、君が自分のブログのことを知らせても(そのブログにいいコンテンツさえあれば)嫌な顔はしないだろう。
- Eメールの署名にブログのURLを記載する
……キャッチーに見せることが大事。
- できるだけ早くコメントを獲得する
私は、「会話が会話を生む」と堅く信じている。友人や家族からブログにコメントをもらって(おだてたりすかしたり、あるいは脅してでも買収してでも、口うるさい伯母さんに好きなだけ書き込んでもらおう)、パーティーが始まるのを見守ろう。これについてはランドが異なるアドバイス(戦略の6番目)をしている。
- 広告の購入を検討する
いくつかのキーワードに入札するか、Stumble Uponのトラフィックをいくらか買おう。これはまったく恥ずかしいことじゃない。自分のコンテンツが適切な対象の目に留まるようにするのはとても難しいことだけど、広告を購入すればそれがかなり容易になるはずだ。
- ブログ開設はニュースになるか?
自分自身が有名人であるか、あるいは有名な企業や個人のためにブログに書こうとしているのなら、そのブログはニュースになる可能性が高い。これについては、従来の手法でも新しい手法でも利用できて、プレスリリースを発行してメディアに取り上げてもらう方法もあるし、ごく少数のトップブロガーに連絡をとって、君のために(あるいはお互いのために)ブログ開設のニュースを広めてもらう手もある!
今回の記事では、既存のブログをどうやって宣伝するかというアドバイスには触れなかったけれど、他所への働きかけが公開初日からいかに大切かくらいは言っておいた方がいいだろう。他人のブログにコメントする、ゲスト記事を提供する(あるいは自分のブログにゲスト記事を書いてもらう)、フォーラムに参加する、自分が受け取ったフィードバックやコメントにはすべて回答する……これらはすべて、オンラインで自分の名前とブランドを確立するために非常に重要で、ブログ公開の初期の段階で(そして、それ以降もずっと)実行すべきだ。
公開初日から成功のチャンスを最大限に高める方法については、みんなもたくさんのアイデアを持っているだろうから、コメント欄で聞かせてもらえるのを楽しみにしている。
ソーシャルもやってます!