初代編集長ブログ―安田英久

予算と権限を得るために自社ブランドのPPCで実績を出す

Web担のなかの人
イメージ写真:上司と部下

「良い集客プランを企画しても、なかなか上司が理解してくれない」そんな悩みを抱えるWeb担当者は多いのではないでしょうか。

何か新しいことをやるには、上司に納得してもらって予算を獲得する必要があります。そういった場合に有効な裏技を、とあるWeb担当者さんから教えてもらったので、紹介します。

まず、短期的な目標を、「自分が成果を出せることを上司に認めてもらい、任せてもらえる範囲を広げる」ことに設定します。つまり、最終的にはWebサイトのパフォーマンスをしっかりと向上させる必要があるのですが、まずは「こいつの提案はOKしても大丈夫」と上司に理解してもらうことをターゲットにするのです。

そして、「自社の社名やブランド名でキーワード広告を出稿する」のです。ブランド名で検索する人は、すでに自社のことを認知してくれているため、コンバージョンに結びつきやすいものです。通常ならば、さまざまなキーワードを試して試行錯誤しながら有効なキーワードを探していくところですが、まずは少額でもいいので、ブランド名でのキーワード広告を使うのです。

すると、使った広告費に対して十分な数の人がサイトを訪問し、コンバージョンしてくれる可能性が高くなります。

本来ならば、検索結果の1番に自社サイトが来ていればキーワード広告がなくてもそのままサイトに来てくれる可能性が高いのですが、あえてキーワード広告を使うことで、「費用対効果を数値で表せる結果」を出しやすくなるのです。その結果を上司に報告すれば、「こいつの提案で集客がうまくいった」という評価を得られ、その後の予算獲得が楽になるというわけです。

しっかりと予算を獲得してSEOも施せば、ブランド名での出稿は減らすか無くすほうがいい場合も多いでしょう。しかし、それまでは、数値で費用対効果を示せる施策として自社ブランド名でのキーワード広告出稿し、上司に認めてもらって任せてもらう範囲を増やすための作戦とするのは、1つの方法として有効なようです。

上司に理解してもらい、予算を増やすためには、まずは小さな成功をすること。それを積み重ねていくことで、自由度が増していくんですね。

この記事は、メールマガジン「Web担ウィークリー」やINTERNET Watchの「週刊 Web担当者フォーラム通信」に掲載されたコラムをWeb担サイト 上に再掲したものです。

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