初代編集長ブログ―安田英久

SEOに特化したアクセス解析Enquisiteが日本語対応になっていた

Web担のなかの人
Enquisite

Enquisite(エンクィジット) Search Analysisは、以前にWeb担でも紹介したことのある、SEOとキーワード広告に特化したアクセス解析ツールです。ページにJavaScriptを貼り付けるだけで、検索エンジン経由の人間のアクセスに関して、SEOに有用な情報を解析してレポートしてくれます。

「SES(Search Engine Strategies)」は検索マーケティングの大手イベントとして英語圏では有名ですが、SES San Jose 2008においてSESの開催10周年を迎える記念として開かれた「SES Awards」で、「これなしには検索マーケティングに携わる人が生きていけないサービス」部門の賞を受賞したのが、このEnquisite Search Analysisでした。

4月にSEOmoz記事の翻訳で紹介したときには、すばらしいサービスだったのですが、日本語の検索キーワードが正しく処理されていませんでした。Web担編集部から「日本語対応しておくれ」とメールで頼んだところ「うん、優先度上げて対応するよ」という返事が返ってきて、あまり期待せずに待っていたところ、いつの間にか、日本語のキーワードが正しく表示されるようになっていました。すばらしい!

残念ながら、メニューやボタンなどのインターフェイスやヘルプは日本語化されていないのですが、これで日本のWeb担読者も利用する価値が出ました。

特に、サイトへのトラフィックをもたらした検索結果ページの何ページ目だったのかに関して、キーワードごとに「最高ページ番号」「最低ページ番号」「平均ページ番号」を表示してくれるのが、ありがたいですね(どうやって調べているのか詳細が不明なので何とも言えませんが、長らく運営しているサービスなので、たぶん検索エンジンの利用規約に違反していないのではないかと。自信ありませんが)。

Enquisite

基本機能は登録すれば無料で利用できますが、ロングテール解析や検索エンジン比較の機能は、有料のPro版でのみ利用可能。最初の30日間はお試し期間としてPro版の機能も利用できるので、とりあえず試してみるのがよさそうです。ビーコンを受けるサーバーのパフォーマンスもさほど悪いわけではない印象です。

Pro版の費用はサイトのPV数に応じた課金なので、メガサイトには厳しいかもしれません。逆に考えると、さほどPV数が多くなければ、あまりお金のことを気にせずに利用できるということでもあります。

興味のある方、試してみてはいかがでしょうか。

次は、「インターフェイスの日本語化を手伝おうか?」とでもメールしてみようかな。

この記事は、メールマガジン「Web担ウィークリー」やINTERNET Watchの「週刊 Web担当者フォーラム通信」に掲載されたコラムをWeb担サイト 上に再掲したものです。

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