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検索マーケター垂涎のロングテールも分析できるアクセス解析ツール「Enquisite」登場

このEnquisiteのツールこそ、僕が2年前から解析パッケージに求めていた機能だ。

Enquisite Long Tail Keyword Chart
※Web担編注 この記事出示したEnquisiteのツールの画面キャプチャには、編集部で日本語訳をあてている。実際には英語インターフェイス。

このレポートは、サイトが獲得しているキーワードベースの検索トラフィックについて、その健全さと分布を視覚化する検索マーケティング用のツールだ。上で示したのはSEOmozの過去40~50日のデータだ。マウスをグラフに沿って動かしていくと、参照数上位25%は、それぞれ50人以上の訪問者を獲得している検索キーワードからだということがわかる。それに対して、下位25%(実際にはもっと)では、各検索フレーズが示す検索ビジター数はそれぞれたった1人だ。これは、ロングテールの力と重要性を明らかにしているだけでなく、データが不足して困っている多くのマーケティング部門を、説得力のある材料で支援するものでもある。

僕らは最近、いくつかの大きなウェブ資産を任されるようになった。そして、かなり大きなサイトを持っている人ならだれでも知っているとおり、その規模を担う訪問者はすべて、テールの中にいる。そこで、ロングテールの図を元に考えた、取り得る手を以下に挙げてみよう。

  • 飛び抜けて上位のランクを得るよりも、総じてコンテンツを開発するほうがはるかに重要で価値があるという理由を、頭が混乱しているお偉方に説明できる。
  • ヘッドとテールに対する取り組みの妥当性をチェックできる:
    • もしテールが短く切れかけていたら、インデックス化に問題がある場合が多い。
    • ヘッドが頭打ちになっていたら、リンクジュースを失っているか、構造的に問題を抱えているといった可能性や、もしかするとペナルティを科されている可能性もある(あるいは、もっとありがちなのは、検索アルゴリズムが好ましくない方向に変化した結果だ)
  • 非常に大規模なサイトでも、どこでトラフィックが跳ね上がったり、マクロレベルに迫ったりするのかがわかる。これは、僕が大規模なSEOキャンペーンで感じている最大の問題の1つなのだけれど、成果を視覚化するのは難しく、どの取り組みが有効なのか判断するのは、困難をきわめる。

次に、もっとおもしろい画面をお見せしよう。

Enquisite Keyword Chart
「H」は参照元のSERP(検索結果ページ)における最も良いページ番号(何ページ目だったか)、「L」はHの反対、つまり最も深いページ番号(何ページ目だったか)、「A」はページ番号の平均、「K」は最後にサイトを訪問した人のページ番号、「#」は訪問回数、「%」は全体のなかでの比率を表す。

この表は表示項目がすばらしい。それに、いろいろと機能があるんだ。僕が特に気に入ったのは、図表をキーワード広告とオーガニック検索結果に分けて表示できることで(このスクリーンショットでは示していないんだけど)、実際に利用できる。

Enquisite search constraints chart

上に示したのは、さらに高度な機能を用いた様子だ。チャートからキーワードを検索条件ボックスにドラッグすると、その条件に適合する部分だけに絞り込んだグラフにできる。上記の例では、ブランドに対する指向性を持った検索トラフィックだけを見たかったので、サイト名である「seomoz」という語句を含む検索だけを調べることにした。そこでわかるのは、該当のトラフィックが全体の約10%(よりもちょっと少ない)だが、訪問頻度が1~5回のロングテールは一様に分布しており、ブランド検索トラフィック全体のおよそ50%を占めるということだ。キーワードベースのキャンペーンにおいて、個別に成果を追跡したい経験豊かなSEO担当者にとって、これはとても、とても役に立つツールだ。

Enquisiteのツールは、どのページがトラフィックをもたらしているのかなど、検索エンジン由来のキーワード参照データを追いかけるのに、とても役に立つ。つまり、トラフィック獲得という観点で、検索順位をどれほどうまくやれているかを実際に調べられる。さらには、2ページ目からの参照数だけに絞って見ることも可能で、望むなら手の届きやすい成果を見つけるのにも役に立つんだ。実に美味しそうでしょ?

Enquisite Page Referrals Chart
※Web担編注 このデータでは、「Page #s」「H」「L」「A」「K」の列が検索結果の何ページ目から来たものかを、「#」がその訪問数を表している。

上の表で過去40日間のSEOmozについて見ると、トラフィックの90.23%は1ページ目から生じていて、他のページはごくわずかな割合のトラフィックしか生んでいないことがわかる(ただ、10ページ目の方が9ページ目よりたくさんトラフィックを生んでいる、というかなりおもしろい現象も起こっているんだけど)。

とにかくこのツールは、検索マーケティング担当者がウェブ解析を通じて何を測定できるかという点で、まさに「次世代の」大躍進だと思う。そして僕らがEnquisiteと提携し、そんなツールと測定手段を開発できたことは、とても喜ばしい限りだ。今のところ、このEnquisiteのベータ版はSEOmozのプロ会員にしか提供していないが、ベータテストが終わったら、みんなに公開するつもりだ。現在プロ会員の人は、「PRO Tools Dashboard」のトップからEnquisiteの「Analytics」を利用できる。

プロ会員ではない人で、このサービスに興味を持った人は、ベータテストが終わるまで待つか、Enquisiteのリチャード・ツヴィッキー氏かエミリー・スペンス氏に直接連絡を取ってみて(2人とも間違いなくこの記事に目を留め、コメントをチェックするはずだから)。

追伸:Enquisiteのツールは今のところ、検索エンジンの参照追跡に焦点を絞っているので、それ以外のウェブ解析データについては、Indextools(僕らも使っている)やGatineau、Google Analyticsといった標準的な解析プロバイダを使い続けるようお薦めする。

※Web担編注 Enquisite Search Analyticsは現時点では日本語の検索キーワードを正しく扱えないが、Web担編集部から対応を依頼しているので、近い将来に日本語にも対応するかもしれない。また、このサービスはすばらしいので、ぜひ日本の読者にも提供できるよう、SEOmozを通じて交渉してみる予定だ。
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