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検索エンジンに気づかれないリンク購入の方法

僕はしばらく前からデビッド・ウォレスのファンなんだけど、リンク販売屋の問題点について彼がふるっている長広舌は、僕のお気に入りの1つだった。また、僕はそれを読んで、検索エンジンの監視を受けながらウェブサイトから直接行うリンク購入について、ちゃんとした記事を書いておく必要があることにも気づいた。

もちろん、この手のアドバイスを読んで、僕のことをはっきりと悪玉SEOのグループに入れる人もいるだろう。けれども、間違いなくリンク先を吟味しようとしている良質のサイトに、関連する有料広告を掲載することは、サイトのマーケティング手法として合法的なやり方だと思う。でも、「nofollow」属性を加えないことで広告の費用対効果(ROI)が向上するのであれば、リンク販売にそんな条件をつける行為は正当化しにくそうだ。

僕はまた、やり方が正しければ、そうした1対1のリンク購入はほとんど捕捉されないとも思っているんだ。だけど、ブローカーやネットーワークを通じた大量のリンク購入は違う。これは、“利口”なエンジニアが手を出しかねない方法だ。どうこう言ったところで、検索エンジン側の人間だったら、テキストリンクの広告を打ち込み、偽のIDを作って、すべてのリンク販売屋のネットワークを調べようとするだろ?

以下に、僕がEden Valley Orchardsのウェブマスターだと仮定して、僕の好きな一般的プロセスの例を記しておいた(このサイトは、特に何かSEOの努力をしているようではないのだけれど、僕はとにかくこの場所が好きで、結婚式を挙げるのにちょうどいいんじゃないか、なんて考えてるんだよね。だから、とっさにこのサイトが浮かんだってわけ)。

ステップ1:キーワードを見つける。

Eden Valleyは、どのキーワードが自分たちのサイトに最も質が高く価値あるトラフィックをもたらしてくれるかを理解する必要がある。おそらく、実際はGoogle アドワーズ広告やオーバーチュア(あるいはWindows Live)の広告枠を購入し、(ワインクラブの入会者数の他に、「Contact us」のページ、あるいは「Visit Us」のリンク、メールニュースなどを通じて)コンバージョン率を測定しなければならないのだろうけど、今僕はそういったデータにアクセスできないので、「ashland winery」(アッシュランド・ワイナリー)が特に価値の高いキーワードと仮定してやってみよう。本当なら、20~30個程度はうまくいきそうなキーワードやフレーズを見つけたいところだろうけれど、今は簡潔さ優先で「ashland winery」の1つだけを見ていくことにする。

ステップ2:関連するサイトを見つける。

以前にも言ったとおり、トラフィックおよび関連性の両面で最も価値の高いリンクのいくつかは、ターゲットとする語句に対して最も高いランクを獲得しているページからもたらされる、というのが僕の信念だ。したがって、「ashland winery」というキーワードで、Google検索を行った結果とか、Windows Live Searchの検索結果とか、Yahoo!検索の結果とか、Ask.comの検索結果に出ているページからリンクを獲得すれば、おそらくは成功確率が非常に高くなる、というわけだ。我がSEOmozのツールJuicy Link Finderを利用するのもいいだろう。僕もこのツールを使うのが好きなんだけど、こうした作業にうってつけなんだ。高い価値をもたらしてくれる良質のサイトを見つける方法には、何千とおりもあるだろう。しかし、とりあえずはこのまま先に進みたいと思う。リンク機会の見つけ方については、近い将来、もっと詳細な記事を書くかもしれない。

ステップ3:初回の広告リクエストを送信する。

初回の広告リクエストは通常、メールかコンタクト用のフォームを利用して送信する。送信するリクエストの文言および様式はとても重要で、それによって、返事がもらえる可能性や、リクエストを受諾してもらえる可能性が左右される。このような「スポンサー」とか「広告掲載について」といったページをよく目にすると思う。その場合、申し込みは簡単で、そのサイトが有料広告を受け付けているのは明らかだ。けれども、そうじゃない場合はもう少し難しくなる。たとえば、このwinenet.comのページは、ほとんどの検索エンジンで非常に高い順位を獲得していて、トラフィックとリンク価値を得るのに絶好のサイトだろう。しかし、事実上先方は競合相手なんだから、ここから広告を買うのは非常に難しい可能性が高い。こんなとき、僕なら次のように書くだろう。

ご挨拶:メドフォードの道を15分ばかり行ったところのEden Valley Wineryより。

はじめまして。私はRand Fishkinといい、Eden Valleyのウェブ・マーケティング部で働いています(厳密に言えば私はウェブ・デザイナーですが、ワインのテイスティングのあとはグラス磨きもしなければなりません。まあ、これはどうでもいい話ですけど)。実は、双方のサイトでクロスプロモーションができないかと思ってご連絡させていただきました。今週少しばかりお時間をいただいて、そちらのウェブサイトのことや、できれば何らかの広告リンクを貼らせていただくお話などを電話でご相談させていただけたら、と思っています。

この件について関心をお持ちいただけましたらご連絡ください。当サイトからもビジターを貴サイトに誘導させていただき、ご厚意に報いたいと思っています。いつでもご都合のいいときに、メールか215-649-XXXXまでお電話をいただければ幸いです。

草々
Rand

これで必ずしもうまくいくとは限らないが、少なくとも相手と関係は構築できるし、率直な内容だ。僕の予想では、相手は直接の競合しているので、電話がもらえる確率は4分の1。けれども、数多くのサイトに対してこの戦略を実行すれば、いくつかは広告リンクを売ってくれるところがあるはずだ。

ステップ4:フォローアップ。

最初の接触と同じくらい重要なのがフォローアップだ。君にとって相手がどれほど重要か、ということを相手にわかってもらいたいだろ? だったら、できるだけ迅速に対応することをお勧めする。自分が接触した相手には、敬意をもって対応すること。そうすれば、相手も君に敬意を払ってくれるだろう。相手からの連絡に回答する場合には、どのページにリンクを貼りたいか、相手にはどのようなフォーマットを使ってほしいか(僕の場合は特に、ロゴか写真の入った小さな画像ファイルで、その下に短いアンカーテキストの入ったものがお気に入り)など、詳細を伝えて、金額を教えてほしいと依頼する必要がある。

ステップ5:金額を検討する。

金額は重要だ。予算には限りがあるんだし、すべての被リンクに5,000ドルを支払うわけにはいかないだろう。リンク評価については、僕の記事「52万5600通りの指標からプロが選ぶリンクの価値判断基準」をチェックして欲しい。それを参考にして、最初の提示価格と許容できる最高金額を決めなければならない。こうした準備なしに交渉に入りたくはないだろう? 僕ならまず、リンクを売ってくれる相手に、希望金額の提示を依頼したい。気づいたんだけど、このやり方だと75%かあるいはそれ以上の確率で、相手は君の予想金額よりはるかに低い金額を提示してくる(これは単純に、人々はリンクにどれほどの価値があるかわかっていないからだ)。リンクを購入するかどうか、どうやって判断するかと言うと、そのリンクから得られるトラフィックをベースに考えて、損得なしの五分五分であれば絶対にそれを買うべきだ。そこまでいかないとしても、最低でもリンク価格の3分の2ないし4分の3の価値がそのトラフィックから得られるのであれば、僕は通常そのリンクも購入するほうを選ぶ(検索エンジンにとってのリンク価値というのは結局、どれだけ外部トラフィックを生み出しているか、ということだからね)。

ここで、ちょっとしたコツを教えておこう。予算的に可能であれば、価格を割り引いてくれるなら1、2年の長期契約をすると必ず言おう。たとえば、サイトの所有者が「1か月100ドルでリンクを提供します」と言ったとして、僕が1年契約で500ドルという金額を提示すると、多くの場合彼らはその金額を受け入れる(あるいは、少なくとも年額700ドルないし800ドルに落ち着く)。この心理はよくわかる。リンク自体にいっさい費用はかからないので、そこから直接500ドルが手に入るというのは非常に魅力的なんだ。

ステップ6:価値を査定する。

良い契約ができたかどうかを判断するのは難しいが、その判断基準として最も適切なのがトラフィックのリファラーとランキングだ。Yahoo!で自分のサイトのバックリンクを確認してみよう。より直近で重要なリンク元ほど上位に表示される傾向がある(とはいえ、リンクの獲得数で200位ないし300位程度のサイトなのに、非常に価値が高いということも往々にしてあるのだが)。また、アンカーテキストを含め、かつ自分のサイトを含めないで検索をかけてみてもいい。君がリンクを購入したページが高い順位を獲得していたら、そのサイトが大変質の高いリンク人気をもたらしてくれている可能性が高い。リンク獲得のキャンペーン中に、何よりも自サイトのランキングが上がるのを見たいというのは当然の話だ。そうならなければ、君のやり方のどこかが間違っていた(もしくは、残念ながらGoogleのペナルティを受けた)と考えていいだろう。

ステップ7:評価と繰り返し。

順位がかなり上がるまでには、こうしたリンクを少なくとも数十個は購入しなければならない。僕は自分が手がけた手作業のリンクビルディングキャンペーンで、リンクがその価値を十分に「稼げる」ようになるには、最長3か月の遅れが生じることに気づいた。順位が上昇するまでには、数多くのリンクを加えることも重要で、それを積み重ねていれば、あるとき突然順位がポンと(5位から10位くらい)はね上がる。不安定な動きがあることも覚悟しておこう。リンクのなかには、君が考えているよりも価値の高いものや低いものもあるので、その美味しいところにうまくヒットすることが重要になってくる。僕の経験からすると、信頼できるリンクと適切なアンカーテキストを含むリンク、そして高いPageRankやリンクジュースを獲得しているリンクの組み合わせが必要だ(ツールバーのPageRank表示が必ずしも正しいというわけではないが、それも1つの指標にはなる)。

僕も確かなことは言えないが、こういったやり方でリンクを獲得すれば、たとえその多くに金銭取引が絡むとしても、Googleをはじめとする検索エンジンがそれを検知するのはおよそ不可能だと強く感じている。また実際のところ、検索エンジンがこれらのリンクを考慮しないという理由も見つからないように思う。君がリンクを購入したサイトは信頼できるリンク元であり、つまらないサイトにはリンクを貼ろうとしない。僕に言わせると、これはYahoo!のディレクトリからリンクを買うようなものだ。リンク代金を支払うと、相手は仔細にチェックして、君のことが気に入り、自分のところのビジターを行かせてもいいと思ったときだけ、リストに入れてくれる、というわけだ。

広告リンクの直接購入について、みんながどのように効果的な使い方をしているのか、意見を聞かせてほしい。

用語集
PageRank / SEO / nofollow / アドワーズ / アンカーテキスト / オーバーチュア / キャンペーン / コンバージョン率 / スパム / ディレクトリ / ヒット / リンク / リンクビルディング / 有料リンク / 検索エンジン / 被リンク
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