BOOK REVIEW Web担当者なら読んでおきたいこの1冊

『ブログスフィア アメリカ企業を変えた100人のブロガーたち』

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『ブログスフィア アメリカ企業を変えた100人のブロガーたち』

山川 健(ジャーナリスト)

ブログは企業広報、マーケティングの革命ツール
ビジネス・ブログ成功の秘訣を米国の事例に見る

ブログスフィア アメリカ企業を変えた100人のブロガーたち
  • 『ブログスフィア アメリカ企業を変えた100人のブロガーたち』
  • ロバート・スコーブル、シェル・イスラエル 著
  • 酒井 泰介 訳
  • ISBN:4-8222-4529-2
  • 定価:本体1,600円+税
  • 日経BP社

「ブログスフィア」とは「すべてのブログによって構成されるコミュニティを指す言葉」。本書は、企業が消費者と円滑なコミュニケーションを図ってビジネスを拡大するためには、ブログスフィアの支持を得ることが不可欠、との認識に立ち、ブログを活用して効果をあげた米国企業の事例をとりあげながら、ビジネス・ブログ成功のためのヒントを紹介している。

著者らは、そつがないニュースリリースや巨費を投じたキャンペーンCMより、企業ブログに端を発するブログスフィアの口コミパワーの方が効果は大きい、と強調する。企業に問題が起きた時もブログによってイメージ回復することができる、とも言う。そして条件として「語れ、売り込むな」「頻繁に投稿し、面白いものを書け」「人の話に耳を傾けよ」など具体的にアドバイスしている。

筆者らにかかると、ブログは企業にとって広報、マーケティングを一新させる革命的ツールである。従来のようにマスメディアを通して消費者に訴える必要はなく、低コストで直接、対話が可能になる。

確かにそれはブログスフィアの中だけのことだ。しかし今では、ブログスフィアで話題になっている現象をマスメディアが取り上げる状況になっている。ブログスフィアに支持されれば、結果的にメディアに取り上げられるようになるのだ。

ブログを過大に評価することは禁物だが、過小評価すべきでもない。効果に疑問を持っていたり、立ち上げに悩んでいたりする企業にとっては福音の書とも言える。

※この記事は、『Web担当者 現場のノウハウ vol.2』掲載の記事です。

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