意外? 博報堂の“2021年ヒット予想”はすでに今年世間を席巻した新サービス【博報堂・生活総研調べ】

「レスしてリッチに」をテーマに、簡略化・時短・非所有などが進むとの予想。

博報堂のシンクタンク「生活総合研究所」は、「2021年ヒット予想」と「2020年ヒット実感」ランキングを発表した。「2021年以降、話題になりそう/人々の生活に普及・浸透していそう」と思う商品・サービスについて、予想をポイント換算してランキング化している。

「2021年ヒット予想」と「2020年ヒット実感」で通底するコロナ禍の影響

その結果、「2021年ヒット予想」の第1位は「キャッシュレス決済」68.0点となった。2位・3位には「ドライブレコーダー」「エコバッグ」が64.5点同点で続いた。いずれも来年2021年以降に急ヒットするというアイテムではなく、すでに2020年に急拡大したヒットアイテムが上位を占めた。

2020年は新型コロナの影響で、自宅消費・非三密消費をベースとする「ニューノーマル」(新しい生活様式)が、大きくクローズアップされた。そのため、2020年に生まれた大きな変化が、そのまま来年に継続発展していくと捉えた消費者が多かったようだ。

2021年ヒット予想

こうした傾向に対し、生活総合研究所は、従来の慣習に基づく無駄や無理を少なくし、生活の質をリッチにするという「レスしてリッチに」という志向が、今後力を持つと考察している。大きくは以下の4つの方向性が考えられるという。

  • 「慣習」をレスして、「選択肢」をリッチに:電子決済、テレワーク など。
  • 「移動」をレスして、「時間」をリッチに:ライブ配信、フードデリバリー など。
  • 「心配」をレスして、「安心」をリッチに:ドライブレコーダー、エコバッグ など。
  • 「所有」をレスして、「体験」をリッチに:サブスクリプション、フリマアプリ など。
性年代別

「2020年ヒット実感」については、「ソーシャルディスタンス」81.0点が1位。「テレワーク」78.0点、「オンライン会議」74.5点がそれに続き、コロナ禍を色濃く感じさせる結果となった。映画の大ヒットであらためて注目を集めている「鬼滅の刃」も6位にランクインしている。 

2020年ヒット実感

調査概要

  • 【調査対象】首都圏、京阪神圏の15~69歳の男女
  • 【調査方法】今年生活者が関心を示した「世の中で注目されたと思われる商品やサービス、コンテンツ、出来事」などを新聞・雑誌・Webなどから収集し、うち80項目について調査。
  • 【調査期間】2020年9月25日~29日
  • 【有効回答数】1,008人
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