新型コロナ直撃で、5月の消費意欲は「42.5点」と過去最低値。前月からも前年からも低下【博報堂調べ】

“モノを買いたい・サービスを利用したい欲求”を点数化。例年5月はGWで数字が上がるが今年は低調。

博報堂のシンクタンク「博報堂生活総合研究所」は、5月の“消費予報”を発表した。

5月の消費意欲指数は「42.5点」で過去最低値に

この調査では、「消費意欲(モノを買いたい、サービスを利用したいという欲求)が最高に高まった状態を100点とすると、あなたの来月の消費意欲は何点くらいですか」という質問を行い、その結果を「消費意欲指数」として算出している。

その結果、5月の消費意欲指数は「42.5点」。4月の45.3点からマイナス2.8ポイント、前年の47.5点からマイナス5.0ポイントと大きく低下した。ゴールデンウィークがある5月は例年だと、旅行やサービスなどの消費意欲が高まるが、今年は調査開始以来の最低値となった。

カテゴリーでは、やはり「ファッション」「レジャー」などが下がっている。前年比では唯一「飲料」が上がっているが、備蓄飲料や巣ごもり消費用が中心と思われる。「特に買いたいモノ・利用したいサービスがある」という人に絞って男女別の数字を見ると、男女ともに傾向に差はなく「旅行」の落ち込みが目立つ。

幅広い年代で消費意欲が下がっているが、理由については「新型コロナウイルスの影響」を上げる人が大多数。「不要不急の外出を止めている」「外出予定がない」「影響が長引きそうなので消費を控えている」「気分が盛り上がらない」という意見が目立っており、この落ち込みは当分続きそうだ。

調査概要

  • 【調査対象】首都40km圏・名古屋40km圏・阪神30km圏に在住の20~69歳男女
  • 【調査方法】消費意欲を点数化するなど、消費の先行きに関する調査を毎月実施
  • 【調査期間】2020年4月2日~6日
  • 【集計サンプル数】1,500名
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