履修データセンターは、「学生の学業場面に表れるポータブルスキル(学ポタ)」に関する調査結果を発表した。人材研究所との共同調査で、全国の2026年卒予定者約1000人が回答している(文系600人・理系400人。旧帝大・早慶300人、国公立・GMARCH・関関同立400人、地方国公立・日東駒専・産近甲龍300人)。
「ポータブルスキル」とは、「職種の専門性以外に、業種や職種が変わっても持ち運びができる職務遂行上のスキル」とされている(厚生労働省サイトより)。
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業界の性質の差が、学生自身のスキル評価にも影響
まず主要な18種の学ポタについて「自身のレベル」を聞くと、「目標達成力(日常的にやるべきことをこなす)」「バイタリティ(忙しくても前向きに動ける力)」「知的好奇心(疑問に対する積極的な姿勢)」「協調性・傾聴(人といっしょに進める力)」の4つが特に高かった。

さらに業界別で見ると、メーカー(素材・化学)では「地道な努力」が平均より高く、商社では「協調性・傾聴」が平均より高く、流通・小売では「知的好奇心」「チャレンジ精神」「協調性」「リーダーシップ」が高い一方で、「集中力」は平均よりもやや低めといった差異が見られた。




メーカー(素材・化学)は、長期間にわたり実験や検証を積み重ねる場面が多いことが背景にある点、商社は、社内外の多様な関係者と調整を行う仕事の特性がある点、流通・小売は、顧客ニーズや市場トレンドの変化を素早く捉え積極的に挑戦する意欲が評価される点など、各業界の性質が内定者自身の学ポタ評価に影響している様子がうかがえる。
調査概要
- 【調査対象】全国の2026年卒予定者
 - 【調査方法】Webアンケート
 - 【調査時期】2025年4月
 - 【有効回答数】約1000人(文系600人・理系400人。旧帝大・早慶300人、国公立・GMARCH・関関同立400人、地方国公立・日東駒専・産近甲龍300人)
 
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