PPC代理運用の「落とし穴」をちゃんと理解していますか?

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PPC広告における代理運用の「落とし穴」

先日、大手代理店から独立された企業さんとお話しする機会があり、その時にお互いアツく語った内容から、現状のPPC代理運用の「落とし穴」が浮き彫りになったので、ちょっとその辺りを記述してみたいと思います。

検索連動型広告、PPC(Pay Per Click)、リスティング広告、その呼び名はいくつも存在して、個人的には「まどろっこしいな!」と感じずにはいられないのですが、つまりは広告がクリックされた場合に、費用を支払うという明瞭な広告形式です。

ユーザーが能動的にキーワード検索を行ったものに連動する広告の為、通常のマス広告に比べてその成約率(コンバージョン率)は高いと言われています。

Yahoo!、MSNなどの検索結果に表示される「Overture(オーバーチュア)」、Googleの検索結果に表示される「Adwords(アドワーズ)」がこれに該当します。
これだけ一般に検索エンジンが普及していることを考えれば、皆さんも一度は目にされていることでしょう。

この広告運用を代理運用するサービスが、大手・中小問わずITコンサルティング会社が最も売上を上げているサービスです。

大手企業になればその広告費も莫大な金額になる為、必然に代理運用費も向上するという仕組みです。

この代理運用費ですが、15%~20%で運用されるのが一般的です。
正規代理店であれば、その費用は20%と定められています。

ちなみに広告費用の2割と言えば、大手企業になると相当な金額です。例えば、月に1000万円かかっているとすると、200万円が運用費として支払うことになります。

僕は、以前からこの仕組みに疑問を感じていました。
対象の企業、商品、サイト、そしてキーワードによって、この代理運用費は変動されるべきです。

凄く出稿キーワードの多い、そして着地させるランディングページが存在しているサイトもあれば、その逆で出稿キーワードも少なく、ランディングページもそんなに存在していないサイトもあるのです。

これが一律同額というのは、どう考えてもおかしくありませんか?

そして、おかしなことと言えば、代理店と契約すると必ずといってよいほどセットで付いてくる、クライアント企業へ訪問しての報告会なるものです。大体僕の経験から察するに、一月一回の報告会というのが大多数です。

しかし、本当に「一月一回程度」の報告会で十分なのでしょうか?

もし仮にそれで十分だとすると、その程度のレベルの管理で済むということになるとも考えられませんか?

それこそお金を払ってアウトソーシングする必要がありますか?

これはSEOにも同じことが当てはまるのですが、業務をアウトソーシングするということは、業務分散を行えるということの引き換えに、社内にその経験・技術が蓄積しないということになります。

それに代理運用は、毎日そのクライアントの為だけに画面に張り付いて、朝から晩まで運用をしていると思いますか?

答えは否です。

大手コンサルティング会社の、PPC運用担当者が抱えているクライアントの数は、ヘタをすると100社にものぼります。百分の一のサイトに対して、どれだけの力が注がれるのか?僕には疑問です。

実際に運用してみれば皆さん感じることだと思いますが、非常に簡単に広告管理を行うことが可能です。それに、運用者のスキルによって、結果が大きく左右されるということもほとんどないでしょう。

「代理店が変わって、その効果が変わった!」といったことを経験された方もいらっしゃると思います。けれどもこれは単に、代理店が広告費にパーセンテージをかけて、自分達の売上を確保していることからくるものだったりするのです。

今月は売上が欲しいから消費を活性化させようとか、露出を増やそうとか。

つまり代理店の都合であり、運用を依頼しているクライアントの都合ではまったくないのです。

こんな話しを聞いても、アナタは代理店にPPC運用をお願いしますか?

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