
Googleアナリティクスのリファラースパムについに対策か? などSEO記事まとめ10+6本

Googleアナリティクスのレポートにスパムリンクを混ぜ込む「リファラースパム」に、どうやらグーグルが対策を行ったようだ。
ほかにも、ツールバーPageRank正式終了、スマホでのHTMLソース確認、検索結果からレストラン情報をスマホに送信、AMPを学べるオンラインセミナー、GoogleアナリティクスのプラグインAutotrack、コンバージョン向上のための心理ハードル対策、ページの言語指定、2016年のSEOなどなど、SEO関連の情報をまとめてお届けする。
- 今週のピックアップ [1]
- 日本語で読めるSEO/SEM情報 [2]
- 海外SEO情報ブログの掲載記事から [3]
- 海外のSEO/SEM情報を日本語で [4]
- SEO Japanの掲載記事から [5]
Googleアナリティクスのリファラースパムについに対策か? [6]
本当ならこれで正しい計測ができそう(The SEM Post)
Googleアナリティクスでのリファラースパムがここ1年ほど問題になっている。大量のスパムサイトからの参照トラフィックが記録され、正しい計測の妨げとなっているのだ。
これといった有効な対策がなく、リファラースパムを除外するフィルタ [8]を自分で設定するしかなかった。
だが、2月に入ったころからリファラースパムが記録されなくなったという報告が増えている。
グーグルは「リファラースパム対策に取り組んでいる [9]」というコメントを昨年7月にしていた。もしかするとグーグル側での対応が実施されたのかもしれない。
リファラースパムに苦しんでいたとしたら、Googleアナリティクスの参照トラフィックレポートをチェックしてみるといい。グーグル側の対応が本当だとしたら、これでやっと正しい計測ができそうだ。
日本語で読めるSEO/SEM情報
スマホでもHTMLのソースコードを見たいときに便利な方法 [10]
2つのTIPSあり (Yasuhiro Onishi on ツイッター)
ウェブページのHTMLソースをスマートフォンから見たい状況があるかもしれない。そんなときはChromeであれば、URLの先頭に view-source:
を付ければいい。PC版と同じ方式でソースコードを見ることができる(「http://
」は省略できるが、httpsの場合は省略不可)。

view-source:web-tan.forum.impressrd.jp
が表示されているさらに使いやすくするための、こんなTIPSもあるそうだ。
@tsuj [11] javascript:location.href='view-source:'+location.href みたいなブックマークレット登録すると便利かもですね
— Yasuhiro Onishi (@yasuhiro_onishi) 2016年3月3日 [12]
@tsuj [11] ちなみにモバイルchromeはブックマークからブックマークレット呼び出すと別タブで開くので、ブッツマークレットにわかりやすい名前を付けておいて、アドレス欄に名前を打ちこんでサジェストされたものを選択するテクがあります
— Yasuhiro Onishi (@yasuhiro_onishi) 2016年3月3日 [13]
以前にWeb担の編集部ブログでも「スマホのChromeモバイルでFirebugやHTMLソース表示を使う方法 [14]」としてブックマークレットを紹介しているので、そちらも参考にするといいだろう。
グーグルの検索結果から気になるレストランの場所情報をスマホに送信 [15]
来客があるビジネスには良い機能 (バカに毛が生えたブログ)
グーグルの検索結果で、レストランや会社、ランドマークなど「場所」に関するものがナレッジパネルとして出てきたとき、その場所に関する情報をスマートフォンに送れるようになった。


来客があるビジネスにとっては、検索ユーザーに便利に使ってもらえる機能になりそうだ(ナレッジパネルに表示される必要はあるが)。
AMPを学べるオンラインセミナー、グーグルが8か国の言語で開催 [16]
日本語版ももちろんあります (Google ウェブマスター向け公式ブログ)
AMPの話題でSEO界隈は盛り上がっているが、AMPのことをなんとなくしか理解できていないウェブ担当者もいまだに多いに違いない。リソースが英語だけというのがいちばん大きな障害かもしれない。
そこでグーグルは、AMPをテーマにしたオフィスアワー(Google+のハングアウトを利用した動画配信)を8か国の言語で開催する。もちろん日本語も含まれている。
日時は次のとおりだ。
- 3月15日(火)17:00~18:00
Google+のイベントページ [17]で視聴できる。都合がつかなくても、録画がYouTubeにアップロードされるので安心してほしい。
イベントタイトルから判断すると、導入的な内容になるようだ。他の言語では2回目も予定されていて、技術的なことを解説すると思われるのだが、日本語向けとして現時点で発表されているのは、この1回だけだ。後日、2回目の予定が発表されることを期待したい。
Googleアナリティクスがずっと便利になるAutotrack [18]
Web担編集長による日本語訳あり (Google Developers Japan)
Googleアナリティクスのanalytics.jsで、外部向けリンクのクリックやフォーム送信を自動で計測するための拡張仕様が提供された。Autotrack(オートトラック)と呼ぶ仕組みだ。
Autotrackを利用すると次のようなことが可能になる。
- サイト外へのリンクとフォームの追跡
- シングルページ アプリケーション上の URL の変更追跡
- 宣言型のイベント トラッキング
- メディアクエリのトラッキング
ちなみに「宣言型のイベント トラッキング」とは、JavaScriptコードを書かなくても、HTMLの特定の属性を指定するだけでイベントトラッキングをできるようになるということだ。
グーグルの開発者向けブログがAutotrackの概要を説明している。ただし、あくまでも「紹介」レベルだ。
記事を読んでみて興味がわいたなら、Web担の安田編集長が公開した日本語版ドキュメントを参照するといい。
この日本語版ドキュメントは、本家Autotrackのドキュメントでも「コミュニティによる翻訳」としてリンクされている。
心理的ハードルを下げてコンバージョン率を向上させるテクニック [20]
少しの工夫で簡単にできる (UI改善ブログ by f-tra)
心理的な抵抗を減らすことで、コンバージョン率を向上させるテクニックを解説した記事。
たとえば、次のような点に気を払うといいそうだ。
- 無料で行えるか
- トライアルできるか
- スモールCVは用意されているか
- 簡単に完了する旨をアピールする
- キャンセルが可能である
- 言い回しで気軽さを演出する
ボタンやメッセージを少し工夫するだけで簡単に実行できるものも多い。気に入ったものを試してみよう。
[21]海外SEO情報ブログの
掲載記事からピックアップ
AMPネタを今週は2記事ピックアップ。
- WordPressブログをプラグインを使って30分でAMP化する方法 [22]
WPなら簡単にAMP対応 - Googleモバイル検索のAMPカルーセルに掲載させるために必要な構造化データ/schema.org [23]
実装したら構造化データテストツールでチェック
- グーグル、PageRankを完全廃止。もう数値を見ることすら不可能
- あなたの投稿したメッセージを検索結果にリアルタイムで差し込む機能をグーグルがテスト中
- そのページの言語を指定するタグには何を使うべきか?
- ペンギンアップデート次回更新の予定はもう言わない
- SMX West 2016-キーノート:音声検索と検索の未来。
- SMX West 2016-AMPとGoogleについて、あなたが知っておくべきこと。
- SMX West 2016-2016年のSEOに必要なことをしよう。
- SMX West 2016-手動対策について、Googleの担当者が質問に答えます。
- 今週のピックアップ [1]
- 日本語で読めるSEO/SEM情報 [2]
- 海外SEO情報ブログの掲載記事から [3]
- 海外のSEO/SEM情報を日本語で [4]
- SEO Japanの掲載記事から [5]
海外のSEO/SEM情報を日本語でピックアップ
グーグル、PageRankを完全廃止。もう数値を見ることすら不可能に [24]
日々のSEO施策への影響は完全にゼロ (The SEM Post)
グーグルはPageRankを完全に廃止した。といっても、グーグルツールバーで提供していたPageRank(通称、TBPR)だ。検索アルゴリズムとしてのPageRankではない。
TBPRは、2013年12月を最後に更新していない。更新する予定はもうない [25]とのことだった。ただツールバーでの表示はそのままだった。しかし、もはやツールバーでも表示されない。「PageRankの情報を利用できません」と表示されるはずだ。
一部の環境ではまだ情報は取得できるようだが、この情報を取得しているエンドポイントもいずれレスポンスを返さなくなるだろう。グーグルツールバー以外のサービスでも、TBPRの値を表示できなくなっていくはずだ。

TBPRが重要なSEO指標だったころからSEOに取り組んでいたウェブ担当者には大ニュースといえば大ニュースだが、日々のSEOの施策に与える影響は完全にゼロだ。今日では、SEOの指標としてはTBPRはなんの役にも立っていない。
先ほども書いたように、グーグルがランキング要因として内部で利用している本当のPageRankと、今回のTBPR廃止は無関係だ。本当のPageRankが依然として重要なランキグ要因の1つであることに変わりはないのだが、我々がその値を知ることはできないので、意味がない。良質なリンクを集められるコンテンツづくりにこれからも取り組もう。
あなたの投稿したメッセージを検索結果にリアルタイムで差し込む機能をグーグルがテスト中 [26]
米大統領候補者とローカルビジネスがまずは対象 (Understanding Google My Business & Local Search)
グーグルは、ソーシャルメディアの投稿の“ような”コンテンツを検索結果に差し込むテストを行っている。
“ような”と書いたのは、ツイッターやフェイスブックのようなソーシャルメディアに投稿するわけではなく、この機能専用の投稿サービス [27]があるからだ。
もともとは、米国の大統領選挙で候補者が自分の発言を検索結果をとおして米国民に届ける目的でグーグルが提供 [28]したものだ。候補者は専用のサイトからメッセージを投稿し、関連する検索結果にそのメッセージが表示されていた。
グーグルはこの機能の対象を拡大し、一部のローカルビジネスにも試験的に提供を始めている。

実際の様子は次のクエリで体験できる。
- a healthy choice spa [30]
- escape pod comics [31]
実際に見て気付くように検索結果でアニメーションGIFが動いている。極めて珍しいことだ。
また、この投稿は、ツイッター、フェイスブック、Google+、メールでシェアできる。

候補者の投稿はCandidate Cards(カンディデット・カード)、ローカルビジネスの投稿はLocal Business Cards(ローカル ビジネス カード)、まとめてGoogle Posts(グーグル ポスト)などと呼ばれているが、グーグルのなかでは正式な名称は付けられていない [32]そうだ。
検索結果にリアルタイムでメッセージを表示できるとしたら、プロモーションに役立ちそうだ。ただしテストで終わるのか、導入されるのかはわからない。
そのページの言語を指定するタグには何を使うべきか? [33]
何も使わなくていい (English Google Webmaster Central office-hours hangout)
英語版のウェブマスター向けオフィスアワーで参加者がこんな質問をした。
サイトで使われている言語を検出するために、次のどのHTML属性をグーグルは使っていますか?
<meta http-equiv="content-language" content="">
<meta name="geo.region" content="">
<html lang="">
すべて使う必要がありますか?
ジョン・ミューラー氏はこのように回答した。
基本的には、私たちはどれも使っていない。この点では、それらのタグを気にする必要はないから気が楽だろう。
そのページで使われているテキストそのもので私たちは言語を認識する。通常はそれでうまくいく。
これらのタグで問題なのは、テンプレートをコピーしてそのまま使う人がいることだ。headセクションでは英語のページだと指定してあるのに、実際には英語のページじゃないかもしれない。そういうわけで、私たちはこれらの言語を指定するタグは利用せずに、ページに書かれているテキストそのもので判断するようにしている。
ただし例外としてhreflang属性は利用している。複数の言語でページを公開している場合は、hreflangで対応するページを関連付けできる。「このページはドイツ語」「対応するフランス語のページがこれ」「対応する英語のページはこれ」のように伝えられる。
ただしほかの検索エンジンは使っているかもしれない。Bingが使っているなら適切に設定したほうがいいだろう。また、それらのタグで言語を検出して読み上げするデバイスもある。
グーグルに関して言えば、そのページで使われている言語を指定するタグは意味を持たないとのことだ。あえて記述する必要はないだろう。もし記述するなら、間違って利用されないように正しく指定しなければならない。
ペンギンアップデート次回更新の予定はもう言わない [34]
ウソつき呼ばわりされたくないから? (Patrick Stox on Twitter)
グーグルのゲイリー・イリーズ氏は、米サンノゼで先日開催されたSMX Westカンファレンスでペンギンアップデートの次回更新の時期について次のようにコメントしたそうだ。
更新の予定日はもう言いたくないんだ。だって、言ってた日と違ってしまっていたのが3回もあったからね。
イリーズ氏はこれまでたびたび次回のペンギン更新の予定について言及してきた。「もうすぐ」「もうすぐ」と言いながら結局いまだに実行されていない。ウソつき呼ばわりされるのを嫌ったのかもしれない。
イリーズ氏はペンギンアルゴリズムの開発に直接関わっているわけではない。担当チームから話を聞くだけの立場だ。開発状況を常に詳細に把握してはいないのだから、外れたとしてもイリーズ氏に責任はない。とはいえ、うかつに予定を言うべきでないのはそのとおりだろう。
こんな状況なので、ペンギンアップデートの次の更新がいつになるかはまったく不透明だ。
[35]SEO Japanの
掲載記事からピックアップ
米サンノゼで開催されたSMX WestカンファレンスにSEO Japanのスタッフが参加した。グーグル社員が登壇したセッションのレポート記事を4本ピックアップする。
- SMX West 2016-キーノート:音声検索と検索の未来。 [36]
音声検索はここまで進化している - SMX West 2016-AMPとGoogleについて、あなたが知っておくべきこと。 [37]
AMP対応するなら必読 - SMX West 2016-2016年のSEOに必要なことをしよう。 [38]
ユーザーにフォーカスすることが重要 - SMX West 2016-手動対策について、Googleの担当者が質問に答えます。 [39]
手動対策の裏側
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