国内&海外SEO情報ウォッチ 「海外SEO情報ブログ」の鈴木 謙一氏が、日本と海外の検索マーケティング情報をさらっとまとめて毎週金曜日にお届け。
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グーグルSEOスターターガイドが刷新! SEOの本質を手に取るように理解できる

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グーグル検索SEO情報②

グーグルSEOスターターガイドが刷新! SEOの本質を手に取るように理解できる
ターゲットのSEO初級者にフォーカスしてスリム化 (グーグル 検索セントラル ブログ) 海外情報

SEO初心者向けのグーグル公式ガイド「SEOスターターガイドを、Googleが刷新した。SEOスターターガイドは、サイト所有者やコンテンツ作成者が検索結果でのコンテンツのプレゼンスを向上させるために必要な施策を解説するドキュメントだ。

※本記事の執筆時点では英語版のみ更新

このSEOスターターガイドは、2008年に初版がPDFで発行され、現在はHTML(ウェブページ)で読めるようになっている。大小の改版を重ねてコンテンツを追加してきたため肥大化してきており、現状にそぐわない古い情報も残っていた。

リニューアルしたスターターガイドの目立つ特徴の1つはスリムになったことだ。ターゲットであるSEO初級者にフォーカスし、SEOを始めるに際して本当に必要な情報だけに絞った。より簡潔でわかりやすく、初級者でも理解しやすいように再編されている。また、初級者にとっては(今の時点では)重要ではない、あるいは高度すぎるセクションを削除・縮小してある。

新たに追加されたセクションもある。たとえば次のようなものだが、こちらも最小限の内容にとどめている:

  • 動画の最適化
  • 一般的なSEOの誤解
  • SEOの効果が出るまでの期間

刷新したSEOスターターガイドは、SEOで重要な本質が非常によくまとまっている。初級者はもちろんのこと上級者であってもじっくりと読み込みたい。

とは言うものの、刷新されたのは現時点では英語版のみ。旧版は日本語を含む40言語に翻訳されているが、この記事を書いている時点では、新版は英語のみの発行だ。日本語訳が公開されたらこのコラムであらためて紹介する。それまでは、英語のままで読むか翻訳ツールを頼ってほしい。

★★★★★
  • すべてのWeb担当者 必見!

構造化データを3分で理解できる動画
リッチリザルトを検索結果に表示しよう (#SEOMadeEasy on YouTube) 海外情報

グーグル検索で「構造化データ」と呼ばれる仕組みに関して、

  • 概念
  • 活用して検索結果の見栄えを向上させる方法

を、グーグルのマーティン・スプリット氏が動画で簡潔に紹介した。さまざまな種類の構造化データとサイトへの追加方法、リッチリザルトテストツールを使った検証方法をカバーしている。

構造化データになじみがなければ視聴するといい。構造化データを設定すればリッチリザルトを検索結果に表示できる。

日本語の音声で聴けるので、ここでは翻訳はしない。

音声トラックを日本語に設定
「音声トラック」を「日本語」に設置する
★★★★☆
  • 構造化データが初めてのすべてのWeb担当者 必見!

2024年3月12日にINPがCWVに仲間入り
FIDはお役ごめん (web.dev) 国内情報

コアウェブバイタルの指標として、FIDを廃止してINPで置き換えることをグーグルは予告していた。INPは「Interaction to Next Paint」の略で、日本語でいうと「操作してから表示が更新されるまでの時間」といった意味になる。ウェブサイトがユーザーの操作(クリック・タップ・キー入力など)に対してどのくらいすばやく反応するかを測定する指標だ。

2024年3月中に切り替えを実施という案内だったのだが、具体的な日程が設定された。3月12日だ。この日から、INPがコアウェブバイタルに仲間入りする(FIDは、反応時間を測る指標としてはもう使われなくなる)。

INPの詳細については、このコラムの過去記事を参照してほしい。INP改善を解説する公式ドキュメントへのリンクもそちらにある。

INPを改善に力を入れるかどうかだが、Search Consoleのウェブに関する主な指標レポートをまず確認するといい。サイトの大部分のページが「不良」なら改善した方がいいだろう。ページの反応が鈍くユーザー体験を損ねている可能性が高い。だが少しくらいの「不良」や「改善が必要」であれば、改善は優先度を下げていいのではないかと筆者は思う。もちろん、実際にそのページに、複数の環境で訪問してみて問題ないと判断できればだが。

★★★★☆
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たった1本のブログ記事で検索エンジンからの集客を倍増するハウツー
最も満足してくれた客を思い出す (ボーディー) 国内情報

「ブログの1記事で見込み客からの問い合わせを増やす方法」を、ボーディーの住太陽氏が共有した。

記事執筆に慣れていない人にとっては、何をトピックにして記事を書くかがまず問題として立ちはだかる。製品やサービスにこれまでで最も満足してくれたお客を思い出すことを住氏は提案している。そして、次のような質問に対する答えを記事にするといいと言う:

  • お客さまはその困りごとをどんな方法で解決しようとしていましたか?

  • あなたがお客さまに解決策として提案した製品やサービスはどんなものでしたか?

  • お客さまがあなたの製品やサービスを買うと決める前、お客さまはどんなことに不安を感じていましたか? あなたはその不安をどうやって解消しましたか?

  • お客さまがあなたの製品やサービスの購入を決断した決め手はどんなことでしたか?

  • あなたの製品やサービスはどんなふうにお客さまの困りごとを解決しましたか?

  • お客さまはその結果にどれくらい満足しましたか? それはなぜですか?

さらに、より多くの問い合わせにつながる記事の書き方のコツを住氏は説明している:

  • 「主役は製品やサービスではなくお客さま」を意識する
  • 端的で検索されそうなタイトルをつける
  • 製品やサービスの紹介ページにリンクする

ブログを立ち上げたはいいが何をどんなふうに書いていいかわからない、そんなコンテンツ作成ビギナーに特に役立つハウツーだ。詳細は元記事で確認してほしい。

★★★★☆
  • すべてのWeb担当者 必見!

グーグル検索からキャッシュリンクが消えた!? → 正式に廃止
不要になったとの判断から (Google SearchLiaison on X) 海外情報

ウェブページのキャッシュを検索結果から見るためのリンクをグーグルは廃止した。cache: 検索構文でキャッシュを直接表示することはまだ可能だが、こちらの機能も近い将来に廃止する予定だそうだ。

「この結果について」パネルからキャッシュへのリンクが消えた
cache:検索からのキャッシュ閲覧も廃止予定

キャッシュは、グーグル検索がインデックスに保存しているコピーを表示する機能だ。サーバーのダウンやネットワークエラーなどでページを適切に読み込めない場合に、ページを表示できた(最新の状態ではないかもしれないが)。しかしながら、そういったページが読み込まれないトラブルが最近はかなり減ったそうで、必要性がなくなったとグーグルは判断し廃止を決めたらしい。

キャッシュはグーグルが見ている姿ではないので、SEO観点ではさほど影響はない。グーグルがサイトをどのように見ているかは、Search ConsoleのURL検査ツールで今でも調べられる。

しかしユーザー観点では、キャッシュ表示が役に立つこともあったので廃止は残念といえば残念だ。Xで廃止を正式に認めた検索リエゾンのダニー・サリバン氏も残念がっている。

グーグルのキャッシュの代わりにインターネットアーカイブ(ウェイバックマシーン)のアーカイブを表示できればいいとサリバン氏は望んでいる。だが個人的な希望であり、そういった計画があるわけではない

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  • SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)

海外SEO情報ブログ海外SEO情報ブログの
掲載記事からピックアップ

参考にしたい著者プロフィールページと、グーグル社員による具体的なコンテンツ改善アドバイスをピックアップ。

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