Moz - SEOとインバウンドマーケティングの実践情報

SEOで「クリックベイト」「リンクベイト」「バイラルコンテンツ」が効果的なケースとは?

悪手とされるこれらの手法も、状況によっては実行することで成果を得られることがある

バイラル的なコンテンツクリックベイトにSEOの観点で注力するのが賢明なのは、どういう場合だろうか? 逆に、賢明でないのはどういう場合か?

この種の取り組みから有益な成果を得るには、適切な方法で実施し、適切な場所で使用する必要がある。

今回のホワイトボード・フライデーでは、ランドがこの種の戦略にはどういったコンテンツ投資が理にかなっているかを論じ、なぜそれがうまくいくのかを説明する。

「クリックベイト」「リンクベイト」「バイラルコンテンツ」がSEOに効果的なケースとは?
ウェブサイト:給与管理ソフトウェアのプロバイダー
目標:トラフィックとコンバージョンの増加
コンテンツ投資
A バイラルでニュース価値のあるリンクベイト 例: 起業するのに最も簡単な場所と最も難しい場所
B 検索ユーザー重視のソリューション 例: LLCの給与台帳を設定する簡単な6つのステップ
C 競合と比較するコンテンツ 例: QuickBooksとGustoとSquareの比較:あなたのビジネスにとって適切なソフトウェアはどれか?
D コンバージョンファネル対応コンテンツ 例: オーナー兼従業員だけがいるLLCでGustoを利用する
ウェブサイトのドメインオーソリティがすでに高くリンク資産も豊富で、コンバージョン重視ではないキーワードでターゲティングしているページに対するリンクが必要ない場合 → 注力すべきは:B、C、D
キャンペーンで次のようなものが必要な場合
・未開拓のブランド認知度向上
・リターゲティングの対象となるさらなる訪問者
・ドメイン上のあらゆる場所への全体的なリンク
 → 注力すべきは:A
これがうまくいく理由
より多くのリンクがドメイン名Xのコンテンツ全体に広がっている状態であれば、ドメイン名Xのほうががドメイン名Yよりもオーソリティも関連性も高いだろうとグーグルは見なす

Mozファンのみんな、こんにちは。ホワイトボード・フライデーにようこそ。

今回は、SEO主導のキャンペーンで、他のタイプのコンテンツを使うよりも、

  • クリックベイト
  • リンクベイト
  • バイラル重視のコンテンツ

を使ったほうがいいのはどんな状況かを考えてみよう。

SEOとコンテンツマーケティングが交じり合う領域では、この瞬間にもこういったことを実践している抜け目のない人たちがたくさんいる。僕たちは実際、とりわけこういう戦略に注力しているいくつかのエージェンシーと話をしたことがあるが、どこも業績は非常に堅調だった。多くの企業は、この種の投資は大きな利益を生み出せることを理解しているからだ。

ただしこれは、適切なシナリオ適切な場で適用する必要がある。

どういうことか、実際に見ていこう。

コンテンツ投資

仮に君の企業が給与管理ソフトウェアを提供しているとしよう。目標はトラフィックとコンバージョンを増やすことであり、そのためにコンサルタントやエージェンシー、社内のチームと、コンテンツの面でどのようなコンテンツ投資ができるか検討している。

それは、次に挙げるようなものかもしれない。

A. バイラルでニュース価値のあるリンクベイト

リンクベイトとは、アテンションとリンクの獲得を目的に作られるウェブコンテンツのこと。テキスト、ビデオ、画像、バッジなどさまざまな形式があるが、その目的はどれも同じだといえる。

リンクベイトは、必ずしも、場に似つかわしくないもの、スキャンダルなもの、非倫理的なものだとは限らない。

僕は必ずしも「リンクベイト」という言葉が好きではないが、それでもたくさん検索される言葉なので、ホワイトボード・フライデーのタイトルに入れている(僕たちは言行一致がモットーだからね)。

この場合、リンクベイト的なコンテンツとは、たとえば「起業するのに最も簡単な場所と最も難しい場所」のようなものが考えられる。それは国かもしれないし、州かもしれないし、地域かもしれない。何でも構わない。

記事は、「簡単な場所」「難しい場所」「その判断基準」を解説するようなものだ。

君はあちこちのメディアに連絡してこんな風に言う。

どうも、僕たちでこのリストを作成しました。取り上げる価値はあると思います。僕たちが使った基準はこれです。

あちこちの企業を訪ねて、あちこちの州政府も訪ねる。この種の領域を扱う多くの人を訪ねて、うまくいけばクリックベイトを得られるし、実際にクリックしてくれる人や、リンクしてくれる人もいるかもしれない。

この場合、作成するのは検索ボリュームが最も多いキーワードに当てたコンテンツである必要はない。ユーザーは必ずしも、「そういえば、起業が最も難しい場所はどこだろう? あるいは、起業するのに最も難しい場所と最も簡単な場所は?」なんて関心を持っているわけではない。

さらに言うと、この給与管理ソフトウェア企業が顧客にコンバージョンできるような直接的なトラフィックを、このコンテンツによって呼び込めるとは限らない(何人かはいるかもしれないが)。

B. 検索ユーザー重視のソリューション

しかし、検索ユーザー重視のコンテンツをつくるという、他の選択肢もある。

この場合、こんな風に言うことになるだろう。

LLC(合同会社)が給与台帳を設定する方法を説明するコンテンツを作りと思うんです。そうすればたくさん検索されます。

僕たちはLLCに給与管理ソリューションを提供しています。ですから、そういった人たちをターゲットにしましょう。

簡単な6つのステップでLLCの給与台帳を設定する方法があります。それをわかりやすく記事にしましょう。

C. 競合と比較するコンテンツ

このタイプのコンテンツは、その製品ジャンルに興味をもっている人がすでに多くいて、競合他社と比較して情報を探している人がいる場合に使うものだ。

そこで、「QuickBooksとGustoとSquareの比較: あなたのビジネスにとって適切なソフトウェアはどれか?」というページを作れば、検索ユーザーの意図に応えられる。

QuickBooks、Gusto、Squareは、自社サービスと協業サービスの名前

D. コンバージョンファネル対応コンテンツ

これは、企業のブランド名を検索した後に、「この給与管理ソフトは、オーナー兼従業員しかいないような規模の企業でも使えるか?」と検索する場合に向けた手法だ。

オーナーでない従業員がいない場合(個人事業者や、共同経営者だけの組織の場合)、そういった人たちの給与はどうなるだろうか? どうすれば解決できるか?

そうした疑問に関するコンテンツを作成する。

どんな場合にどの手法が有効なのか?

これら4つはすべてSEOに役立つ種類のコンテンツだが、A「バイラル重視のコンテンツ」は、最も非直接的だ(ビジネス成果に直接つながるわけではない)。多くの場合、企業はなぜそうしたことに投資するのか、なかなか理解できない。SEO担当者も同様だ。

では、その点について説明しよう。

もし、サイトのSEO状況が

  • ウェブサイトのドメインオーソリティがすでに高く
  • ドメイン名レベルでの全般的なリンク資産といったものがすでに豊富で
  • サイト上の多くの場所が多くのリンクを獲得していて
  • 狙ったキーワードで検索結果に表示させようと特に力を注いでいるコンバージョン重視のページ向け以外のリンクは必要ない

というものならば、手間と時間をかけるべきなのは、「B」「C」「D」の手法だ。「A(つまりバイラルコンテンツ)」は、最も重要な問題を解決できるわけではないため、良い投資ではない。

では、リンクベイト的なコンテンツが有効なのは、どんな状況なのだろうか? それは、キャンペーンで次のようなことを目的とする場合だ。

  • 未開拓のブランド認知度向上 ―― ターゲットは「どういう企業かこれから知る人」や「その企業についてこれまでに聞いたことがない人」だ。初めて、または二度目の接触を積み上げて、そこにいる人に自分の会社のこと(存在)を知ってもらいたい

  • リターゲティングの対象となるさらなる訪問者 ―― ターゲットオーディエンスに最適かもしれない訪問者をさらに獲得してリターゲティング(リマーケティング)のリストに加えておいて、のちほどもっと直接的な広告でこれらのユーザーに再リーチできるようにしたい。

  • 全体としてドメイン名上のあらゆる場所へのリンクがさらに必要 ―― オーソリティを強化し、リンク資産を増やすことで、(サイト内のもっとビジネスに近いコンテンツが)より多くのキーワードで検索結果に表示されるようにしたい。

このような場合は、「A」のバイラル重視のコンテンツが非常に大きな意味を持ち、真のSEO投資となる。たとえコンバージョンページに直接うまくマッピングされていなくても、まわりまわってSEOの成功につながる間接的な導線として大きな可能性を秘めている。

うまくいく理由

なぜこれがうまくいくのか? なぜ、自分のサイトに作成したバイラルコンテンツが多くのリンクや注目を得て認知度が高まると、同じサイトの他のコンテンツも突如として検索結果に表示される機会が高まるのだろうか?

それは、グーグルの根本的な仕組みに理由がある。いや、グーグルだけでなく、人々にも理由がある。

まず、グーグルの視点から見てみよう。グーグルから見て同様のサイトが2つ(domainX.comとdomainY.com)があるとする。

  • domainX.comは、多くのページがウェブのいたる所から非常に多くのさまざまなリンクを獲得している。

  • それに対してdomainY.comは、同じように検索クエリとの関連性が高いかもしれないし、同じように優れたコンテンツかもしれないが、外部からのリンクはほとんどなく、あったとしても、同じ数だけのリンクが特定のキーワードをターゲットにした特定のページに張られているかもしれない。

このような場合、ドメイン名全体で見ると、評価はdomainX.comのほうがdomainY.comよりもはるかに高い。

というのも、より多くのリンクがdomainX.comのコンテンツ全体に広がっているからだ。それはつまり、domainX.comのコンテンツはより多くの場所からより多くの異なる方法でより多く参照されているということだ。

この場合、検索エンジンはdomainX.comのほうがdomainY.comよりもオーソリティが高く、おそらくは関連性もはるかに高いだろうと見なす。これがグーグルの解釈だ。

もし、domainY.comがバイラルコンテンツの投資に踏み切って多くの新しいリンクを獲得したら、domainX.comに対する競争力を大きく伸ばせる可能性がある。

これは、人間側から見ても同じことが言える。

domainX.comは至る所で多くの訪問者を獲得しているが、domainY.comには訪問者がほとんどいないとする。

この場合、たとえ製品に焦点を当てたページが比較的よく似ていても、Xの方がはるかに広範なオーディエンスによく知られているということは、コンバージョン率もより高い可能性があるということだ。

人々はdomainX.comについて知っており、信頼しているか、すでに聞いたことがあるため、コンバージョン率は上がるし、domainX.comはdomainY.comより優位にある。

◇◇◇

こういったバイラル重視のコンテンツは、適切なシナリオで使用すればSEO戦略を実践するうえで素晴らしい投資になるし、賢い投資にもなる。

この記事が役に立ったらシェア!
みんなが読んでるWeb担メルマガで、あなたも最新情報をチェック
  • SEOやアクセス解析のなどノウハウをゲット
  • 事例やインタビューも見逃さない
  • 要チェックのセミナー情報も届く
  • 編集長コラムを一足先に読める
日本赤十字社 東日本大震災 義援金募集
みんなが読んでるWeb担メルマガで、あなたも最新情報をチェック
  • SEOやアクセス解析のなどノウハウをゲット
  • 事例やインタビューも見逃さない
  • 要チェックのセミナー情報も届く
  • 編集長コラムを一足先に読める

Web業界の転職情報

もっと見る
Sponsored by

今日の用語

アップセル
アップセルは、「より高いものを買ってもらうこと」を意味する。目的は、顧客当たりの ... →用語集へ

連載/特集コーナーから探す

インフォメーション

Web担のメルマガを購読しませんか?
Web担の記事がコンパクトに毎週届くメールマガジン「Web担ウィークリー」は、10万人が読んでいる人気メルマガ。忙しいあなたの情報収集力をアップさせる強い味方で、お得な情報もいち早く入手できます。

Web担に広告を掲載しませんか?
購読者数10万人のメールマガジン広告をはじめとする広告サービスで、御社の認知向上やセミナー集客を強力にお手伝いいたします。

サイトマップ
RSSフィード


Web担を応援して支えてくださっている企業さま [各サービス/製品の紹介はこちらから]