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2018年のSEOで、titleタグの最適化なんて意味ないよね?【SEO記事11本まとめ】

今ドキのSEOで、titleタグやmetaタグの「オンページSEO」をする意味がないのでは? という疑問に応えて解説

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今ドキのSEOで、titleタグやmetaタグの「オンページSEO」をする意味がないのでは? あなたなら、どう判断するだろうか? ジョン・ミューラー氏のコメントとあわせて解説する。

ほかにも、Googlebotの再クロール頻度はどう決まるのか、小規模店舗のお手軽集客ノウハウ、非HTTPSページすべてにChromeが警告表示へ、モバイルサイト最適化でCVRが21%↑の事例、スマホユーザーの行動変化データなどなど、SEOやサイト改善に役立つ情報をまとめてお届けする。

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2018年のSEOで、titleタグの最適化なんて意味ないよね?
そんなことはない、むしろさらに重要に (Reddit) 海外情報

「オンページSEOはもう役に立たないのではないか」と、ときどき感じる。

titleタグやmeta descriptionタグは検索結果に影響を与えないからだ。

みんなはどう思う?

※筆者注: オンページSEO(On-page SEO)とは、HTMLタグや本文内のキーワードなど各ページのHTMLに記載している内容を調整するSEOのことを指す。

世界最大の掲示板サービス、Reddit(レディット)のSEOカテゴリで、こんな投稿をしたユーザーがいた。

このスレッドにグーグルのジョン・ミューラー氏が降臨し、次のように書き込んだ。

良いタイトルとディスクリプションは、ウェブページで勝利する最も手軽な方法の1つだ。

最近いくつかのNPOサイトを診断したのだが、多くのサイトにみられた大きな問題点があった。それは、サイト担当者らが重要視していることがページの目立つ場所に掲載されておらず、metaタグにも反映されていないという点だ。

そんな状態で、どんなクエリでそのページを上位表示してほしいのかを検索エンジンが推測できるだろうか?

昔はtitleタグにどのような単語をどう書くかによって、検索ランキングが大きく違っていた。上位表示を狙うキーワードをtitleタグに含めることは“鉄板SEO”だった。

その時代を考えると、ランキング要因としてのtitleタグの影響力は、確かに弱まっている。というのも現在は、クエリのキーワードがtitleタグに入っていないページでも上位表示している例が当たり前のようにあるからだ。

しかしだからといって、titleタグがSEOに意味がないということでは決してない。

titleタグとページのh1見出し(つまりページのファーストビューで最も大きく表示される内容)に同じテキストを使っていることが多いだろう。

となると、ランキングに対する影響度は相対的に下がったとしても、検索エンジンにページの内容を伝える役割は以前と同様に果たしている。

またtitleタグやmeta descriptionタグに何を書くかは、順位以外にも「グーグルの検索結果に表示されたときにクリックしてもらえるか」に影響するという点も、忘れてはいけない。

検索結果に表示されるページタイトルやスニペットを見てユーザーはクリックするかどうかを決める。となると、ユーザーが「このページに行けば目的の情報があるはずだ」と思いクリックしたくなるページタイトルが検索結果に表示されるようにすることは重要だ。

そしてグーグルは、検索結果に表示する各ページのタイトルを、titleタグをもとに作ることが多い(スニペットに関しては最近は微妙ではあるが)。だからtitleに意味があるのだ。

むしろランキングを気にすることなく本当にユーザーに伝えたいことをtitleタグに書けるようになった分、検索結果での存在感を増すためにtitleタグはより重要になったと言ってもいいように思う。

★★★★☆
  • SEOがんばってる人用(ふつうの人でも知っておく価値あり)

グーグル検索SEO情報

Googlebotのクロール頻度はどのように決まるのか?
サーバーの処理能力とページの重要度 (SEO Snippets) 海外情報

グーグルが2017年末に始めたウェブマスター向けのショートQ&A動画シリーズの最新版が公開された。グーグルのジョン・ミューラー氏が今回扱ったのは、次の質問だ。

グーグルの再インデックスは、どのくらいの頻度で行っているのでしょうか?

以前よりずっと頻度が下がってきているように思えます。サイトでページを削除したり追加したりすると、検索に反映されるまでに数週間かかります。

ミューラー氏は次のように説明した。

サイトに大きな変更を加えた場合に、グーグルがそれを認識するまでにどのくらい時間がかるか――この動画を観ているあなたも知りたいと思っているかもしれない。

さらには、認識されるまでの時間を速めるにはどうしたらいいかも気になるかもしれない。

サイト全体の再クロールを、一度にあるいは短期間に行うと、そのウェブサイトに著しい負荷がかかることになる。そうした悪影響を避けるために、Googlebotは1日にクロールするページ数を制限している。このページ数は、ウェブサイトの限界をよく理解するにつれて自動的に調整される。

1日あたりにクロールするページ数が限られているとなると、Googlebotは「どのページを優先してクロールするか」を決める必要がある。

一般的にGooglebotは、決定的に重要な意味をもつページを確実にカバーできるように、より重要なページをより頻繁にクロールしようとする。

では、どういったページが重要だとみなされるのか。

多くの場合、トップページや上位階層のカテゴリページがその対象となる。これらのページは新しいページにリンクしていることが多いため、これらのページからクロールを始めるのが適切なのだ。

これらのページはより頻繁に再クロールする。ともすれば数日おき、あるいはもっとずっと頻繁かもしれない。サイトによって異なってくる。

再クロールの頻度は主に次の要因で決まるようだ。

  • Googlebotのクロールに対するサーバーの処理能力
  • ページの重要度

そして、再クロールを促進したいコンテンツがあるのならば、トップページや上位カテゴリページなどからそれらのページへとリンクしておくのがいいということになる。

新しいコンテンツを公開したのならば、トップページなどから確実にリンクしておくのが大切だ。

既存のコンテンツを更新した場合にそれを再クロールしてほしいのならば、たとえば「最近更新されたコンテンツ」などの枠を設けるなどの方法もあるだろう。

★★★★☆
  • SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)

ホームページを作るよりも、まずグーグルマイビジネスをがんばるべき。そう、小規模ローカルビジネスならね
情報提供もプロモーションも簡単に (shogo@エントワコミュニティ) 国内情報

  • カフェ
  • 飲食店
  • 美容院
  • 雑貨屋

のような個人経営の小規模なローカルビジネスは、店舗のウェブサイトをがんばって作るよりもグーグル マイビジネスを利用して、オンライン集客したほうがいいという意見を書いた記事を紹介する。

喫茶店を経営する身内に頼まれてサイトを制作したはいいが、その後の更新や維持、管理が一切なされておらず、まったく意味を成していないことが判明したそうだ。

対して、グーグルマイビジネスには次のようなメリットがある

  • 営業時間や住所、電話番号などローカルビジネスに必要な情報は簡単に登録できる、喫茶店ならメニューも登録可能

  • 投稿機能を使えば、イベントや商品、サービスなどの紹介ができるし、予約も受けられる

  • 無料なので、サーバーやドメイン名の維持管理費は不要

  • 開設とその後の運用が非常に楽

  • ローカルリスティングで上位表示されることがある

つまり、運用できないウェブサイトをがんばって作らなくても、グーグルマイビジネスに登録して使うだけで、集客や情報提供には十分であることに気づいたというわけだ。

こちらの記事執筆者が主張する「小規模ローカルビジネスにはウェブサイトよりもグーグルマイビジネスを活用すべき」という意見には、筆者も賛同する。

もちろん、ちゃんと顧客を理解し、最適なタイミングで最適な人に最適な情報を届け、定期的に話題を集めたりファンに思い出してもらったりするウェブサイトを作れるのならば、その価値は高い。

しかし、そこまでする余裕がある小規模店舗はかなり少ないのが現実だろう。

一般的な利用であればグーグルマイビジネスは高度な知識や多大な労力を必要としない。使いこなせないウェブサイトよりも、手軽なグーグルマイビジネスは小規模ローカルビジネスにはうってつけのツールだ。

まずはそうした手法で検索エンジンや地図検索経由のトラフィックを獲得し、さらに店舗を知っている顧客向けには無料ブログサービスやLINE@を使うなどすれば、かなりの集客・リピート促進・ファン化の施策はできるはずだ。

「ホームページ作り」にお金や工数をかけるのは、そのあとで十分だ。

★★★★☆
  • 小規模ローカルビジネス運営者 必見!

2月のオフィスアワー ―― MFI関連、新SCのクロールエラー、ソフト404など
質問てんこ盛り (ウェブマスター オフィスアワー) 国内情報

2月のウェブマスター オフィスアワーが開催された。

※毎回補足しているように、「ウェブマスターオフィスアワー」とは、グーグルの社員が登場して、一般のウェブマスターからのサイト運営に関する質問に回答したり、ウェブマスターとカジュアルに情報交換したりしていく動画プログラムだ。

金谷氏と長山氏、あんな氏のいつもの3人が回答したのは次の質問だ。

  • MFI関連:
    • 今後の予定
    • MFI後のモバイル検索結果
    • PC向けしかないページの扱い
    • モバイル向けページとPC向けページの同一性
  • 無店舗型サービスの各地域での対策
  • 不動産関係の検索結果
  • 新しいSearch Consoleのクロールエラー
  • トップニュースカルーセルに出ない
  • ソフト404
  • 404の増加
  • サイトマップが保留のまま
  • 正当なクローキング?
  • 順位下落
  • 表記ゆれ
  • 英単語の検索結果に英語サイトが増えた
  • A/Bテストの検索結果の影響
  • 他の人はこちらも検索の基準
  • 引用したレビューのリッチリザルト
  • ローカルビジネスのリッチカードカルーセル
  • Symantecの証明書に対する検索の影響

非常にたくさんの質問が出ている。あなたの管理サイトに関連しそうなものだけでも必ずチェックしよう。

★★★★☆
  • すべてのWeb担当者 必見!

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AMPカンファレンスのレポート記事とグーグルの新ツールの紹介記事を今週はピックアップ。

用語集
CSS / CVR / Googlebot / HTML / JavaScript / SEO / meta description / metaタグ / アドワーズ / インデックス / クリエイティブ / クローキング / クロール / コンバージョン / コンバージョン率 / スニペット / スマートフォン / ドメイン名 / ファーストビュー / リンク / 検索エンジン / 直帰率 / 訪問

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