本当に著者情報は検索結果で注目を集めるのか?
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本当に著者情報は検索結果で注目を集めるのか?
本当だった (Search Engine Journal)
これは広く言われていることだが、本当に事実なのだろうか?
人間の視線の動きを追う「アイトラッキング」を利用して検証が行われた。5人の被験者に3つの検索結果を見せて調べた。
果たして結果は、著者情報表示によって出てくる顔写真に視線が集まる傾向が、やはり強く見られた。
アイトラッキングの結果画像がピックアップ元の記事でいくつか掲載されているので、そちらを確認していただきたい(暖色になればなるほど時間をかけて見られたエリアだ)。
視線が集まったからといって必ずしもクリックに繋がるとは限らないが、それでも著者情報表示が検索結果で目立つことを確認できた調査結果だ。
伊ミラノ発のグーグル社員が語るSEO情報
おなじみジョン・ミューラー氏のセッションより (State of Digital)
検索エンジンマーケティングのカンファレンス「SMX」が、イタリアのミラノで開催された。このコーナーに頻繁に登場するグーグルのジョン・ミューラー氏のセッションをレポートする記事から、読者に役立つだろう情報をピックアップする。
(順位が大きく下がったりインデックスから消えたりした場合は)技術的な問題が起こっているかもしれないことを忘れてはならない
ウェブには60兆ものページが存在しており、今もなお増え続けている
1か月に1000億回もの検索が行われる
2012年には、検索にかかわる精密実験が7万3000回も行われた
クロールエラーでペナルティを受けることはない。クロールエラーは、普通のサイトに起こることだから
ページ単位で問題になること(スパムだと判断されること):
- ハッキングされたコンテンツ
- UGCスパム
- ブログのスパムコメント
- 隠しテキスト
- キーワードの詰め込み
- 対処法:
- 完全に削除する
- UGCスパムを防ぐ
- 投稿・書き込みをチェックする作業の流れを作る
- セキュリティ上の問題を修正する
サイト単位で問題になること(スパムだと判断されること):
- 自動生成コンテンツ(自動翻訳や記事の使い回し)
- 質の低いコンテンツ(書き直しただけのコンテンツ)
- 誘導ページやペラページ
- 対処法:
- ウェブマスターツールの「URLの削除」でインデックスから削除したうえで、ページも削除して404を返すか、robots.txtでクロールをブロックする
- 将来繰り返さないようにルールを作る
昔契約していたSEO業者が付けた不正なリンクは、取り除いたうえで再審査リクエストを送る
質が低いコンテンツは、noindexにしてもいいし、削除してもいい。しかし最も良いのは、質を高めること
構造化データを実装してもサイトの評価は上がらないが、実装するのはいいこと
通販サイトの画像がキャッシュされなくなった理由
キャッシュ バスティング (Google Webmaster Help Forum)
ECサイトのシステムを提供するShopifyというサービスがある。Shopifyを利用して運用しているECサイトの画像が、グーグルのインデックスから消えてしまった。
そこでShopifyの管理者が公式ヘルプフォーラムで助けを求めたところ、グーグルの社員が登場して理由を説明した。
これらの画像はキャシュ バスティング(キャッシュ防止パラメータ)の機能を使っていて、グーグルがクロールするたびに毎回URLが変わる。そのため、無限にたくさんの画像をインデックスしなければならず、問題が発生している。
キャシュ バスティング(cache busting)またはキャッシュ バスター(cache buster)とは、ブラウザがキャッシュしたキャッシュデータを利用しないようにする仕組み。画像を参照するURLにパラメータを付けることで、キャッシュデータをブラウザに使わせないようにするものだ(キャッシュさせないわけではない)。
筆者はこの出来事で初めて知った仕組みで、幅広く利用されているのかちょっとわからない。もし利用していたら注意してほしい。
またSearch Engine Roundtableのバリー・シュワルツ氏がShopifyの管理者から直接メールを受け取った。次のようなことが書かれていた。
大切なことを伝えておく。私がShopifyに入ってからの少なくとも2年間は、CDNのURLスキームを変更していない。
そして、ウェブマスターツールのクロール頻度に大きな変化があったとのことだ。
Shopifyでは何か大きな変更を加えたということはないようだ。グーグル側でクロールの仕様変更があった可能性も捨てきれない。
ロシア製ブラックハットのリンクネットワークは今でも健在なのか
撲滅にはまだ時間がかかりそう (Black Hat World)
有料リンク販売で悪名高い、ロシアを拠点とする「SAPE」(セイプ)というブラックハットサービスがある。グーグルも当然認識しており、一斉摘発したこともある。
しかしSAPEは消滅しておらず、それどころか今でもリンク販売を公然と続けている。筋金入りのブラックハットだと言えるだろう。
ペンギンアップデート2.1の実施後、SAPEの状況はどうなのだろうか?
ブラックハットが集まるフォーラムで、SAPEのリンクが今でも効果があるかどうかを尋ねる質問が投稿された。
「まだまだいける」という反応もあれば「もう効果なし」という反応もあり、いろいろだ。
以前ほどの規模ではないにせよ、SAPEリンクがランキング操作に依然として暗躍しているだろうと思われる。
マット・カッツ氏はブラックハットのフォーラムをチェックしていると言っているので、フォーラムのこのスレッドを読んでいるかもしれない。また制裁を与える候補のリンクネットワークのリストがグーグルのウェブスパムチームにはあるそうで、今後もSAPEへの取り締まりは続くだろう。
日本にも目をつけられているリンク販売業者があるのか、知りたいところだ。
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