イマのSEOは“100回休む” “ゲームオーバー”もある「すごろく」、振るサイコロを見極めて など12+4記事(海外&国内SEO情報)
前回から時間が空いたので、今回は新春特別版として国内記事6本、海外記事6本と、合計12本の増量バージョンでお届けします。
イマのSEOは“100回休む” “ゲームオーバー”もある「すごろく」、振るサイコロを見極めて
ゼロの面が増えマイナスの数まで (SEO辻正浩のブログ)
「大先生」の敬称(愛称?)がすっかり定着した感のあるフリーのSEOコンサルタント辻正浩氏によるWeb担当者Forumミーティングでの「悪のSEO」に関する講演のレポートが大きな反響を呼んだのは記憶に新しい。
この講演のフォローアップともいえる記事を辻氏自身が個人ブログに投稿した。
セッションで伝えたかったこととして、SEOを(すごろくの)サイコロに例えて語っている。
「Webマーケティング施策はサイコロのようなもので、実施するとそのサイコロに書かれている目のどれかが結果として出るようなもの」としたうえでSEOを解説している部分を引用する。
さて、SEOのサイコロはどのようなものでしょうか。
SEO会社のサービスとして一般的な人工リンクのサイコロは、昨年まではゼロから数十まで値が刻まれていました。
しかし最近はそうではありません。数十の高い数値は減ってゼロの面が増えました。そして「-100」というような負の値が入ってきました。
スパムに対する対応をどんどん変化させているGoogleは今後どのような目を用意してくるかわかりません。「100回休む」でしょうか。それとも「ゲームオーバー」でしょうか?
しかもその値は、最初にプラスが出ても、後でプラスはゼロに、そしてマイナスに変化しがちです。
一方、検索流入を増やすための地道な施策のサイコロは普通の6面ダイスのようなものです。大きくも成長できませんが、着実に進むことができます。そして何度も振っているうちに5や6が出やすい振り方も学ぶことができますし、たくさんの数のサイコロを振れるようにもなります。
携わっているサイトの検索流入数が日本で行われる検索の約2%に匹敵するという辻氏の考えをもとに、2013年はどんなサイコロをふるべきか、つまりどんなSEOを施策すべきかを、新年の業務をスタートするにあたって真剣に考えてほしい。
日本語で読めるSEO/SEM情報
2013年のSEOはどうなるかを大胆予測
当たりそうな予感 (SEMリサーチ)
「2013年 SEO業界の展望」と題して今年のSEOがどうなるかを語っている渡辺隆広氏の記事を紹介する。
以下の6つが注目だそうだ。
- 情報公開と透明性 (Transparency)
- AuthorRank コンテンツ制作者の評価
- スマートフォン(Search marketing for Smartphone)
- ローカル検索 (Local Search & Local SEO)
- Google Now
- 外部リンク施策(Link building)
各項目の詳細をピックアップ元記事で確認し、どういったSEOの施策に今年は特に注力していくべきかの参考にしてほしい。
100%ピュアなホワイトハットSEOでアクセス180%増&売上1.5倍
人工リンクは一切なし (SEOまとめ)
人工リンクに一切頼ることなく、グーグルのガイドラインに完全に従ったSEOを施策することにより大きな成果を上げたケーススタディ。
前年同月対比では次のような結果が出たとのことである。
- 自然検索流入数: 180%増
- 自然検索経由の売上: 1.5倍
自作自演のリンクなしでもここまでやれるという好例だ。以前にWeb担でも内部施策だけで検索トラフィックを激増させたpixivのSEO事例の記事があったが、こちらの記事でもどんな施策を実施したのかをかなり詳しく紹介してくれている。非常に参考になる。
ウェブマスターツール「サイトの確認」の適切な設定方法
基本的だけれど大切 (Google ウェブマスター向け公式ブログ)
グーグルウェブマスターツールの「サイトの確認」の設定と管理について覚えておきたいポイントをグーグルウェブマスター向け公式ブログが解説した。基本的なことが中心だが、ツールを適切に安全に運用できるように、ひととおり目を通してほしい。
また公式ヘルプフォーラムで先立って投稿されたサイト確認の豆知識も併せて読んでおくといいだろう。
古くてつまらない一過性のSEOは去年で終わりにしよう
永続性があり将来に価値を蓄積するSEOに今年はシフトすること (SEO 検索エンジン最適化)
旧来のテクニック重視のSEOからは手を引き、検索者とコンテンツの文脈上のつながりを最適化できるようなSEOに今こそ取り組むべきだと、住太陽氏が力説した記事。
具体的には、次のような課題に対して最適な状況を作り出せるように取り組むべきだとしている。
- 検索者はどんな状況下で、どんなキーワードを使い、何を求めて検索するのか
- 我々はどんな情報をどんな表現で提供すれば、検索者の文脈と一致するのか
- どんな情報をどんな文脈に合わせて提供すれば、検索者に貢献し、満足させ、体験をより豊かなものにし、その報酬としての信頼を勝ち取ることができるのか
検索エンジンのアルゴリズムを分析して目先の上位表示を求めるのではなく、「ユーザー」「自分」「検索エンジン」の三者がみんなハッピーになるためにどう考えるべきか、そうしたことが語られている。
SEOで成功したいとあなたが望むなら、必ず読むべきコンテンツだ。
下に示すコンテンツも併せて読んでほしい。
グーグル、現地でのレビュー投稿を禁止に
どんなレビューをいつ投稿するかはユーザー主体で (SEMリサーチ)
グーグルはGoogleプレイスにおけるレビューの投稿ガイドラインを更新した。利用者が、店舗などその場でレビューを投稿するように端末を設置する行為を明確に禁止したのだ。
レストランや宿泊施設のプレイス検索でのランキングの要因として、レビューがあると考えられるし、評価が高ければ顧客の獲得にも繋がるものだ。そのため、カウンターやフロントなど店舗・施設内でレビューを書き込めるようにネットに繋がったコンピュータ端末を設置しているところがあるようだ。ユーザーは自宅からではなくその場で投稿できるのでレビューを集めやすいというメリットがある。しかも気分が盛り上がっていることが多いだろうから好意的なレビューが増えそうだ。
しかし今回グーグルは、店舗施設内にレビュー投稿用の端末を設置することは利害関係の問題があるとして、禁止する方向をはっきりと打ち出したのだ(英語版のみ、本記事の編集時点では日本語版には未反映)。
SEOにおける自然なリンクと同じように利用者による自発的なレビュー投稿が求められるということになるだろう。
海外SEO情報ブログの
掲載記事からピックアップ
一風変わったバックリンク調査とGooglebotのクロールの内部的な動作を解説した記事を今週はピックアップ。
- Googleアナリティクスでバックリンクを調べる方法
ソーシャルレポートには意外な使い道があった - Googlebotはリンクをたどってクロールしたりはしない、人間のユーザーとは違う
「たどる」は比喩にすぎない
ソーシャルもやってます!