将来に向けて学ぶべきSEOへの3つの取り組み
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将来に向けて学ぶべきSEOへの3つの取り組み
もちろんグーグルにも当てはまる (Bing Webmaster Center blog)
将来のために今から学んでおくといいSEOへの取り組み3つを、米Bingのシニア プロダクト マネージャのデュアン・フォレスター氏が挙げている。
- レスポンシブ・ウェブデザイン
- マークアップ
- ユーザーエクスペリエンスとソーシャル
Bingもグーグル同様に、モバイルサイトへの対応としてレスポンシブ・ウェブデザインを推奨している。デスクトップ用と別URLでモバイルサイトを展開することを勧めていないということだ。
マークアップは構造化データのことだ。ページにある情報の「意味」を検索エンジンに文章としてではなくデータとして伝えることができる。グーグルでは構造化データはリッチスニペットに利用される。米Bingでも、一部のリッチスニペットに相当する機能が実装されている。新たに実装するならschema.orgの仕様に従うべきだろう。
自分のサイトにユーザーがどのように関わっているかを本当に知るにはユーザーテストが欠かせない。ナビゲーションメニューをどう書くべきか、ボタンの色やサイズをどうするのが良いか、あらゆる要素がユーザビリティ、そしてユーザーエクスペリエンスに影響する。そして、サイトへの認知はソーシャルメディアでのユーザーの行動へとつながり、検索にもインパクトを与える。
Bingの話だといってスルーするのはもったいない記事だ。グーグルにも完全に当てはまる話だと筆者は自信を持って言える。3つとも、今すぐにでも取り組む価値は十分にあるはずだ。
同じ著者によるコンテンツがずらりと並ぶ検索結果をグーグルがテスト中
2分滞在して戻ってくることが条件? (AWS Documentation)
次のような、特定の著者によるコンテンツが検索結果ページにリスト表示されることがある。
こうした表示になるのは、検索ユーザーが次のような行動をしたときだ。
- グーグルで検索し、著者情報が表示される検索結果が表示される。
- その状態で、検索結果で著者情報の付いたページをクリックする。
- その後ブラウザの戻るボタンを押して検索結果に戻る。
上のキャプチャでは筆者が著者のコンテンツ(ウェブページ)が赤枠内に3つ並んで表示されている。赤枠の上にある、検索結果対象の記事を閲覧した後に検索結果に戻ってくると出てきた。
必ずしも同じサイトからである必要はなく、同じ著者であればいいようだ。いちばん下は筆者が書いたWeb担の記事になっている。
ただし、これは常に表示されるとは限らないようだ。「2分以上滞在した場合に出る」とピックアップ元の記事では分析しているが、筆者が試した限りではそんなことはなかった。出る記事もあるし出ない記事もあった。もっと正確に言えば、同じ記事でも出たり出なかったりした。
結論としては、この形式のリストが出る条件は特定できていない。また米グーグル(Google.com)では確かめられたが、日本向けグーグル(Google.co.jp)では確認できなかった。
グーグルによれば、その著者によるコンテンツをユーザーがもっと見たいだろうと判断したら、ユーザーが検索結果に戻ったときにその著者による他のページを見せるとのことである。
著者情報の利用にどんな可能性があるかをさまざまな角度からグーグルは探っているらしい。今後、著者情報を使った驚くようなサービスや機能が出てくることもあり得る。個人名を出してコンテンツを公開しているなら著者情報を設定しておこう。得することがあるかもしれない。
動的URLの疑似静的化は必ずしも必要でない
やってもいいけどやらなくてもいい (Pro Webmasters)
“?”から始まるパラメータが付いた動的URLを、疑似的に静的なURLに見せかけることができる。DBと連携するサイトでよく見られるパターンだ。たとえば次のようなものだ。
- 本来のURL
http://example.com/item.php?itemid=51762 - 疑似静的URL
http://example.com/item/ipadcase_black/51762
グーグルのジョン・ミューラー氏は、グーグルのために静的に見せかけたURLを作る必要はないと言っている。
実際、静的にしたほうがSEOに有利だという話があるが、少なくとも現在は正しくない。
いくつものパラメータを含むURLではパラメータの順番の入れ替わりが発生したりして重複コンテンツの原因になるし、あまりにも長いとインデックスされづらくなることもある。しかし単純にSEOの効果だけを理由にして動的URLを静的化することに特別な意味はほとんどないと言っていいだろう。
もっとも人間にとって意味を持たない文字列のパラメータが入ったURLよりも、意味を持つキーワードが入ったURLのほうがユーザーにはページの内容を想起しやすいことは確かだ。ページの内容を理解するヒントとしてURLをグーグルは利用しているとも聞いている。
動的URLをわざわざ疑似静的URL化する必要はないが、技術的にまったく問題なく実装できるのであれば、もちろんやって構わない。そうはいってもSEO的な効果を期待するものでもない。
グーグルがアンカーテキストを評価するのに使用するシグナルは30以上!
でも分析する時間があったらコンテンツを作るべし (Pedro Dias on Google+)
以前にブラジルのグーグルで働いていたペドロ・ディアス氏が、Google+で次のように発言していた。
ほんの1本のリンクのアンカーテキストを評価するのに、グーグルは30個以上の指標を使っていることを知っていたかい?
「指標を分析しなさい」とか「どんな指標を使っているか分かりますか?」という意味でこの投稿を紹介したわけではない。日常の業務からして忙しいWeb担当者にとって、そうした分析作業を行うのは無理だろうし、必要のないことだ。
グーグルがアンカーテキストの何をどうやって評価しているのかを分析しようとするのではなく、また、アンカーテキストを小手先で最適化しようとするのでもなく、さまざまなサイトから自発的なリンクがたくさん張られるような魅力あるコンテンツの作成とプロモーションに力を注いでほしい。
グローバルサイトのSEOに役立つTIPS×24
隠されていた宝石 (Google Webmaster Help)
多言語・多地域を対象にウェブサイトを展開しているウェブ担当者にぜひ参考にしてほしいグーグルのドキュメントを紹介したい。
こちらだ。
グーグルのジョン・ミューラー氏がほとんどをまとめたFAQ集になる。ずっと以前から公開されていたようだがSearch Engine Roundtableの記事によって筆者はその存在を知った。
グローバルサイト運営においてよくある質問とその回答が合わせて24個掲載されている。読んでみてほしい。
なおグローバルサイトを運営していなら英語を理解するはずなので日本語での解説は特にしないでおくとする(手抜きではない……断じて)。
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