パーソルキャリアが運営する調査機関「Job総研」は、「2025年 人脈の実態調査」の結果を発表した。人脈を広げることのリスク、避けたいSNSや場所、人脈の重要度の変化、日頃の人脈形成への意識、出世と人脈の必要性などについて、全国男女(20~50代)430人が回答している。
人脈を作る理由は「相談相手が欲しい」から
まず「人脈を広げることにリスクを感じるか」と聞くと、「とても感じる」11.9%、「感じる」14.2%、「どちらかといえば感じる」25.6%で、計51.7%が感じる派となり感じない派とほぼ半々にわかれた。年代別の感じる派では、20代60.3%、30代51.1%、40代40.5%、50代40.0%と、若い人ほど警戒心が強い。

「人脈作りにともなうリスク」では、「プライバシーの侵害」48.6%、「精神的疲労」37.2%、「情報漏えいの不安」34.0%が上位。「人脈作りで避けたいSNSや場所」では、「X(旧Twitter)」31.4%、「Instagram」29.8%、「Facebook」28.8%が上位だった。匿名利用者が多いXは当然ながら、実名利用者が多いFacebookも大きな差はなく、“SNSでの人脈作り”自体が警戒されているようだ。

一般的な人脈に加え“社会人”としての受け取りを探るため、「社会人になった当初と比べた、人脈の重要度の変化」を聞くと、「上がった派」77.1%が多数派。「仕事で人脈を作ろうとしているか」についても、「よくしている」20.2%、「している」18.4%、「どちらかといえばしている」28.1%で7割近くが人脈作りに注力している。

そこで「人脈を作ろうとしている」と回答した287人にその理由を聞くと、「相談相手が欲しい」42.2%、「業務を円滑に進めたい」36.6%、「専門知識や情報を得られる」35.9%が上位。「作ろうとしていない」と回答した143人にその理由を聞くと、、「プライベートと分けたい」35.0%、「出世や昇進に興味がない」「今の人間関係で十分」同率25.9%だった。功利的な理由より精神的な理由がいずれでも支持されているようだ。

あらためて全体に「出世のための人脈の必要性」を聞くと、「必要だと思う派」が83.8%と大多数。年代別では、若い世代ほどやや高い。
「人脈が評価/昇進に影響する職場か」については、「影響すると思う派」が64.7%と過半数。「今後3年の人脈作りへの意欲」を聞くと、「とても広げたい」14.7%、「広げたい」22.3%、「どちらかといえば広げたい」39.3%で、広げたい派が76.3%を占めた。


調査概要
- 【調査対象】現在就業中で、相談サービス「JobQ Town」登録者の20~50代男女
- 【調査方法】インターネット調査
- 【調査時期】2025年9月3日~8日
- 【有効回答数】430人
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