明日の会議に間に合うWeb2.0虎の巻:著者のWeb 2.0観が詰まったおススメ本
著者のWeb 2.0観が詰まったおススメ本
Web 2.0アンケートで何人かの考えに触れてみて、どんな感想を持っただろうか。さらにWeb 2.0を知りたいのならば、ここで紹介する本をぜひとも読んでもらいたい。より深くWeb 2.0について考えるための参考になるはずだ。
『Web2.0への道』
ティム・オライリーをはじめ豪華なインタビュー記事は一見の価値あり
Web 2.0の提唱者ティム・オライリー氏のインタビューや論文を収録。もともと雑誌の特集記事を再編集したもので、最初からWeb 2.0を前提に書かれたものではない。その分逆に各テーマが客観的に捉えられている。「Web 2.0には疑問だけど、ネットの可能性は感じている」という人にもお勧め。
『Web2.0 BOOK』
最前線で活躍する業界キーマンがWeb 2.0サービスを解説
Web 2.0とは一体何か。Web 2.0的サービスを実践し、ウェブの最前線で活躍する著者がその背景や技術的要素を基礎から解説。後半では具体的サービスからWeb 2.0を実践するためのポイントなど、ネットビジネスを始める人に役立つ情報が紹介されている。
『グーグル Google——既存のビジネスを破壊する』
「うちのビジネスにWeb 2.0なんて関係ない」そう言い切れますか?
もし検索エンジンが関係するのはIT関連企業だけだと思っている人がいたら、空港そばの駐車場が、地方のメッキ工場が、屋形船が、いかにしてそのビジネスにインターネットを活かしたのかを知り、開眼してほしい。そして単なる「便利な検索エンジン」ではないグーグルの全貌と社会への影響を理解してほしい。
『Web屋の本——Web 2.0、ビジネスサイト2.0、Web屋2.0』
具体的な施策や組織運営、リスクまで触れた現場のための1冊
第三者的な視点によるWeb 2.0の解説ではなく、ウェブサイトの企画や構築を生業とする人がすぐに役立てられる具体的な内容にまで触れた、実践的な1冊。どのような企画や施策があり得るのか、組織をどう動かしていくべきか、コストやリスクをどう考えるべきか、ビジネスの現場でヒントとなる情報がまとまっている。
『ウェブ進化論』
技術テーマからではなくビジネスの視点で読み解く大変化の流れ
インターネットの普及がもたらした急激なウェブの進化とその影響を、“ネットの向こう側”と“リアル世界”2つの視点から読み解くWeb 2.0の定番入門書。シリコンバレー在住の著者が、現地で日々肌で感じているネット業界のことをつづったブログもお勧めだ。
『「みんなの意見」は案外正しい』
「集合知」「群衆の叡智」を取り込む価値が見いだせない人に
ユーザーの集団は烏合の衆なのか、それとも群衆の叡智を生み出すものなのか。一握りの天才や専門家と普通の人の集団ではどちらが適切な判断をできるのか。多くの社会科学分野における研究の成果を盛り込んで解説している。タイトルと裏腹にハードな内容だが、一読の価値がある1冊だ。
『Web2.0でビジネスが変わる』
大切なのは「あちら側」のテクノロジーではなく人間の行動
テクノロジーやバズワードを解説を読みたい人にはお勧めできない。技術的な解説はほとんどなされていないからだ。ネット世界の進化によって人間の行動がどう変わり、ライフスタイルがいかに変化したためにビジネスのアイデアがどう変わるのかにフォーカスしている。技術者ではない人のための1冊だ。
※この記事は、『Web担当者 現場のノウハウ vol.1』掲載の記事です。
コメント
Web2.0の使い道
ウェブ進化論読みました!
最近特にWeb2.0敏感になってます。
Web2.0という言葉にとらわれるのではなく、それを上手く用いてもっとみんなが「笑顔」になれるサービスを提供していきたいです!!
笑顔になるサービスいいですね
K.Yさま
11月18日予定の発売の雑誌『Web担当者 現場のノウハウVol.3』では、特集記事として「『ウェブ進化論』で語られなかった真実(仮題)」を予定しております。
Web 2.0は最初にティム・オライリーが論じた技術的な話から、もう消費者・生活者の変化のほうにステージが移っているとも言われます。「Web 2.0」という言葉よりも、ユーザーの生活スタイルや情報との接し方がどう変わっているかをとらえ、今の姿に適した形でユーザーとの関係を作り上げていくのが、真の「Web 2.0的」なサービスを提供できるようになるポイントなんじゃないかな、と思っています。