第5回 ユーザーはどこから誘導されているか?
かわち れい子
ケーススタディで学ぶGoogle Analytics活用
<検索エンジンマーケティング編>
書籍『Google Analytics入門』の厳選コンテンツをオンラインで公開する「Google Anaytics入門[ウェブ版]」、ここでは、SEOをはじめとする検索エンジンマーケティングに参考となるような事例について解説します。ユーザーが使っている検索エンジンやキーワードを知ることは、ユーザーの自社サイトへの誘導方法を考えるときに役立ちます。
ユーザーは、どうやってあなたのWebサイトにたどりついているのでしょう。ユーザーがあなたのWebサイトを訪問する直前にいたWebサイトをチェックしてみましょう。
このレポート「参照ソース」では、ユーザーがあなたのWebサイトを訪問する直前にいたWebサイトを表示します。デフォルトでは訪問数の多い順にリストされています。
結果はこう読め!
Webマーケティングというと「口コミが重要」と言われがちです。もちろん、間違いではありません。消費者が自由に発言する機会と場を得たこのご時世ですので、今もこの瞬間にあなたの本業のビジネスについて、誰かがどこかで話しているかもしれません。しかし、それらの口コミがインターネット上でなされたとき、それらは検索の対象となり、あなたもその口コミを目にすることになります。どこでどんな口コミがなされているのか調べようとしたとき、ある程度見当を付けていないと、インターネット上では探しきれません。
このレポートでは、あなたのWebサイトにリンクを張ってくれている比較的好意的な口コミを発見する手助けになります。
このレポートにリストされ、かつ[referral]と表示されたWebサイトを訪問してみましょう。そのWebサイトには、あなたの本業のビジネスやWebサイトについてなんと書かれていますか。まずは、あなたのWebサイトのどのページにリンクが張られているのかチェックしましょう。商品やサービスのページでしょうか。それとも、会社概要でしょうか。意外なところでは、会社所在地を示す地図のページにリンクが張られていたりすることもあるかもしれません。
[organic]は検索エンジン結果画面からの来訪を示し、[referral]はあなたのWebサイトへのリンクをたどって訪問してきたことを示し、[none]はブラウザーのアドレスバーにURLを直接入力したり、ブックマーク(お気に入り)を利用したアクセスを示します。
残念なことに、時にはあなたのWebサイトにとってネガティブなコメントとともにリンクされているかもしれません。そんなときには、コーヒーを1杯飲む間だけ落ち込みましょう。コーヒーを飲み終わったら、そのコメントを克服できるような次の一手を考えてみましょう。ネガティブなコメントは、ポジティブな明日を迎えるエネルギーとなります。
POINT!
どこから誘導されたかを知ることは、ユーザーの「アクセスのきっかけ」を把握するための重要な手段です。
※この記事は、以下で紹介している『Google Analytics入門』の第4章の内容をウェブ用に再構成したものです。
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本書で、以下のようなことがわかります。
- アクセスが集中するのは何曜日の何時頃?
- 訪問者は一見さんか、リピーターか?
- お客さんはどのページで飽きたのか?
- どんなページが人気なのか?
- どんな検索キーワードであなたのページにたどり着いたのか?
- ユーザーはどんな環境であなたのウェブサイトを見ているのか?
- お客さんはウェブサイトのなかでどんな行動をしているのか?
この他にも盛り沢山の内容で、ウェブ担当者必携の1冊です。
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