第6回 訪問者はどの検索エンジンから来ているか?
かわち れい子
ケーススタディで学ぶGoogle Analytics活用
<検索エンジンマーケティング編>
書籍『Google Analytics入門』の厳選コンテンツをオンラインで公開する「Google Anaytics入門[ウェブ版]」、ここでは、SEOをはじめとする検索エンジンマーケティングに参考となるような事例について解説します。ユーザーが使っている検索エンジンやキーワードを知ることは、ユーザーの自社サイトへの誘導方法を考えるときに役立ちます。
前項の参照ソースの中でも特に検索エンジンに着目し、ユーザーがどの検索エンジンを利用してあなたのWebサイトにたどりついているかを検証します。
グラフではGoogleが45%と最も多くなっていますが、MSNなどもありますね。検索エンジンはGoogleとYahoo!だけではないことをおさえましょう。
結果はこう読め!
前項で紹介した通り、このレポートで[organic]と表示されている場合、検索エンジンの検索結果画面を経由してあなたのWebサイトにたどりついたユーザーを示しています。もちろん、どの検索エンジンを利用したのかということもわかります。
あなたのWebサイトの存在を知らないユーザーに対して、あなたのWebサイトの存在を知らせる方法の1つに、検索結果表示画面の上位にあなたのWebサイトを露出させるというものがあります。Webサイトを上位に露出させるようにWebサイトに手を加えることを、SEOと言います。
SEOを実施する際には、どの検索エンジンに対して間口を広げるのかを決めなければなりません。日本で圧倒的なシェアを誇るYahoo!にしろ、Google Analyticsを提供しているGoogleにしろ、検索エンジンは一般的に「ロボット」と呼ばれるシステムがインターネット上のコンテンツを収集しています。このロボットにはそれぞれにクセがあり、SEOはそのクセに応じて実施しなければ意味がありません。
どの検索エンジンに対してSEOを実施するかを決定する手がかりに、このレポートを使用しましょう。あなたのWebサイトにおいて、各検索エンジンのシェアに明らかな数字の開きがある場合、シェアが小さい検索エンジンに対してSEOを実施するという選択もあります。たとえば、左の画面ではGoogleからはもう十分誘導できていると判断し、MSNの対策を考えてみるということになります。長所を伸ばすほうが簡単なのですが、あえて短所を改善する努力をすることも、あなたのWebサイトがよりよい成長を遂げていくために必要なことでしょう。
POINT!
あなたのWebサイトと相性の悪い検索エンジンを見つけましょう。その対策を改善することで、効果的なSEOを実施できるでしょう。
※この記事は、以下で紹介している『Google Analytics入門』の第4章の内容をウェブ用に再構成したものです。
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- アクセスが集中するのは何曜日の何時頃?
- 訪問者は一見さんか、リピーターか?
- お客さんはどのページで飽きたのか?
- どんなページが人気なのか?
- どんな検索キーワードであなたのページにたどり着いたのか?
- ユーザーはどんな環境であなたのウェブサイトを見ているのか?
- お客さんはウェブサイトのなかでどんな行動をしているのか?
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